中国の輸出管理法成立は、日本に住む私達の生活にも直結するかもしれない

中国が輸出管理法を成立させました。中国は利益を理由として「合法的に」輸出を制限できるようになります。アメリカとの貿易摩擦に徹底抗戦する構えなのでしょう。これはあくまで中国とアメリカの間の話だからと思って構えていると痛い目を見ることになります。日本も全く他人事ではありませんし、私達の生活にも関係する話です。

軽めの話だと個人的に心配なのはアップル社が製造するアイフォーンの生産量に対する影響です。アップル製品を製造する各社は既に中国国内の工場をインドに移していますが、完全に脱中国を果たしたという報道はありません。輸出管理法の施行は12月だそうなので文面通りに解釈すれば11月発売の新機種の出荷には影響はないと思います。それでもやはり、心配にはなります。

他にもアメリカの企業が受注しておきながら中国で生産しているものは一定数は有ると思います。私はこの春に「ポケット・トライポッド」というスマホスタンドを購入しました。このご時世なので出品している会社はよく確認します。製造及び販売している会社はジオメトリカル(GEOMETRICAL)という企業でした。ホームページで確認したところ、アメリカのカリフォルニア州に所在していました。

アメリカの企業であればある程度は信頼できると思って購入したところ、なんと中国から発送されてきました。正確なことは分かりませんが、おそらく製造は中国の工場に委託していたのでしょう。思わぬところで中国依存していたのだと驚きました。

重めの話だと記憶の新しいところで、日本では今年の初旬にマスク不足に悩まされました。これも一説によると中国ないし中国の悪徳業者が出荷を制限して値段を釣り上げていたからだと言われています。この騒動は国産マスクの製造が始まったことや、政府が布マスクの利用を促したことにより収束しました。何となく解決して今は笑い話で済んでますが、日本の医療崩壊に繋がりかねない危機的状況だったと思います。

中国は日本のマスク不足みたいな事態を「合法的に」起こせるようになります。現時点では矛先はアメリカに向いていると思われていますが、それが日本に向けられる可能性は否定できません。日本はアメリカと同盟国であり、足並みを揃えているからです。日経新聞では中国依存度の高い「レアアース」の調達に懸念があると書かれていました。他にも先に書いたマスクの様に医療機器の製造も中国に依存しているのが明らかになっています。日本がアメリカと歩調を合わせた措置をとった時に、中国が医療機器の輸出を絞るかもしれません。その場合、私達の健康管理にも影響します。

日本の各企業には脱中国を1日でも達成していただき、私達の生活の質を守っていただきたいものです。

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