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好きを語る/無音
私はとても音に敏感です。
大きな音や騒がしいのが苦手だし、音の多い空間にいると頭の中がぐちゃぐちゃになって混乱状態になります。
それでも、学校に通ったり会社に勤めていたときがあったわけで、
今考えると相当なストレスを日々感じていたなと思います。
そんな私は会社を辞めたある日、テレビを手放しました。いらないものをたくさん手放して、なんだかすっきりしました。
その日から、私は「テレビが家にない生活」を送るのが当たり前になったのです。
そうして気づいたことがあります。
それは「無音」の空間にいることが、とても心地よいということでした。
思い返せば、気分転換に外で仕事をしようとカフェに行ったものの、隣の人の話がどんどん頭に入ってきて、何も集中できずに帰ったこともあった。
会社で音楽を聴きながら仕事をしていたときも、だんだん頭の中がぐちゃぐちゃになってきて「うるさい!静かにして!」というなんとも理不尽な気持ちで音楽を止めたときもあったな(自分でかけたのに)。
その頃は、周りの人がそうしていて「なんだか良さそうだな」と思ったものを真似していたけど、よく考えればそれは人それぞれ。
私には合っていなかったのだなと思います。
ただ、音楽を聴きながら仕事をする行為は、去年あたりまでなぜか続けていたので、今はやめてとても楽になりました(なんでしてたんや)。
そんなこんなで、今はとても静かな空間で心地よく生活しています。
音楽を聴くときも、聴くことだけに集中できる状態にしています。
静かな空間で生活すると、今まで聞こえなかったいろんな音が聞こえてくるようになりました。
時計の針の音、車の走る音、お湯を沸かす音、たまに蛇口から落ちる水滴の音、洗濯機の水の音、18時になると街に流れるアナウンス。
外に出かけると、さらにたくさんの音に出会えます。
そんな、なんでもない音たちを聞くのが大好きになりました。
こんなふうに、私に新しい発見をさせてくれた「無音」はとてもいいやつです。だから、たまにはみんなも仲良くしてくれると嬉しいなと思います。