3D新衣装 お披露目ライブを観てシスター・クレアについて語りたくなった者


 にじさんじ所属「シスター・クレア」の3D新衣装 お披露目ライブが配信された。ステキなライブ・パフォーマンスと新衣装だった。

 これまでもシスター・クレアについて書こうしてきたのだけれど、いつもちょっとした壁にぶつかってきた。でも今回のライブを観て、その理由と、なぜ自分が彼女に惹かれているかが少しわかった気がした。

 そもそも自分は今までの人生で「シスター・クレア」的なものに背を向け続けてきた。むしろなるべく反対の方に行こうとしてきた。

 具体的には、アイドル的なもの。歌とダンス。清楚さ。キュートさ。そんなようなものを遠ざけてきた。その理由を端的に言えば「軟派」なものだとみなしていた、ということになるだろう。だからそういうものについて書くだけの語彙が足りなかった。し、今も足りない。

 でもそれにも関わらず、今の自分は折に触れてシスター・クレアの配信を開くし、なんだったら「シスター・クレアっていいよな……」と、心の中の埠頭で水平線を見つめながらつぶやくなどしている。かつての自分がそこにいたらそのまま海に突き落としているかもしれない。

 ではなぜ自分がシスター・クレアに惹きつけられるのか。その理由はまず圧倒的な品の良さにあるだろう。言葉の一つ一つに、相手を思いやる優しさ、いたわり、ぬくもりがある。そんな人、見たことがない。特に強い言葉ほど強く行き交うこのインターネット上においては。

 そして強さを持っている。理想の「シスター・クレア」を作り上げようという意志の強さを。「自分の決めたことは突き通そうとする頑固さがある」と他のライバーが語った通り、歌、ダンス、そして普段の配信においてもその強さは貫かれている。

 「アイドル」とか「推し」というものを未だ解せぬ自分の目から見ても、その上品さと強さは、時に見事だなと感嘆してしまうほど。いや、そりゃあシンプルに可愛いなと思うこともあるよ、うん。そのへんは自分でもよくわかんないよ。そりゃあね。

 そしてだから自然とその周りには、今回のライブに集まったようなステキなライバー達が集まるんだろう。

 人気稼業には良い面も悪い面もあるかもしれないけれど、シスター・クレアがバーチャル上に顕現しようとしているものについては、善いものであると感じる。猫を撫でることが常に善いことであるのと同じように。

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