スト6師弟杯「LEGENDUS」を観た感想
ストリーマー、プロゲーマーなどが参加する『ストリートファイター6』の大会「LEGENDUS」を観た感想。
「CRカップ」などのコーチングで師弟関係を結んだ、トッププレイヤーとストリーマーのペアによるチーム戦。
まずはなんと言っても大会ルールの妙。大変よく考え抜かれていた。
最初に1本先取の総当たり戦を行い、総当たり戦の結果によって対戦相手の指名権が与えられる決勝トーナメントで優勝者を決定する。
負けたチームの師匠が「弟子にチャンスを作るために奮闘する」という構図が自然に発生するようになっているのがエモかった。
ボンちゃんの対なるお戦の逆転劇、ハイタニの対シュート戦での覚醒など、数多くの名試合が生まれた。
試合間に格闘ゲーマーらしい煽り合いが見られたのもよかった。
スト6発売以降、CRカップなどの対外的な場面では「よそ行き」の顔を見せることが多かったプロゲーマーたちが、ゲーセン育ちのトラッシュトークを見せつけた。試合が終わったらノーサイドになるのもまた格ゲーマーらしさ。
決勝が、これまで散々煽ってきた「ガイル村対ルーク帝国」の構図になったのも熱かった。
スト6のバトルハブモード内で投票を開催したのも面白い試み。カプコン公式を動かしたのがスゴイ。
投票ルールの問題で、人気投票なのか優勝予想なのかがわかりづらいになってしまっていたが、もし次があるなら改善してほしい。
格闘ゲームは「成長」を可視化しやすいゲームだということが、この1年のストリーマーイベントでより多くの人に知れ渡ったと思う。
今回の大会は、師匠のために戦う弟子、そして弟子を見守る師匠もまた戦いの中で成長していく様が見られる素晴らしいイベントだった。
次はもっと色々な組み合わせの師弟が見てみたい。見たい師弟コンビが沢山いる。