連盟員紹介:葉山唯一編
俺、圧倒的に打数が足りていないんですよ
葉山 唯一(はやま ゆいいつ)
https://twitter.com/Wataru_HotTown
日本プロ麻雀連盟38期生
第一回登龍門、第二回登龍門 出場
第41期前期鳳凰位戦E2リーグ優勝
山形県出身
――まずは麻雀との出会い、プロ入りまでの経緯をお聞かせください。
麻雀と出会ったのは社会人になってからです。25歳のときに友人に誘われて始めました。学生のときはオリンピックを目指して水泳に打ち込んでいたのですが、選手として出るのは難しくて。水泳を辞めてからは、その熱量が向く先を求めて燻っていました。何か本気で打ち込めるものはないかな、と考えたときに「俺、麻雀好きだし極めてみたい」と思いプロを目指すことにしました。
――麻雀に対するアプローチを教えてください。
最初は仲間内でしか打ったことがありませんでした。プロを志すようになってからフリー麻雀を打つようにはなりましたが、今も仕事と家庭があって実際に麻雀を打てる機会は多くないです。ひょっとしたら、誰よりも打数が少ないんじゃないですかね。
――使える時間が少ない中で工夫と言いますか、取り組んでいることはありますか?
牌を触る時間が多く取れないので、インプットを大切にしています。戦術本を多く読んだり、映像対局やその後の検討配信を観て上手い人の考え方を取り入れるような勉強ですね。あとは移動時間や子供が寝たあとに龍龍をやります。その牌譜をNAGAにかけて、といった方法で可能な限り麻雀に触れるようにしています。
先日、連盟主催の若手勉強会に参加したのですが、内容がもの凄く濃密で驚きの体験をしまして。こんな勉強の仕方があるんだなと感銘を受けたので、可能なら自分でそんな勉強会を定期的にやれたらいいなと考えています。打数の部分ではどうしても伸ばしていけないので、勉強の質を上げていきたいですね。
――葉山さんといえば第一回登龍門のときに出てきたイメージが強いと思うのですが、出場するにあたってどのように活動しましたか?
めちゃめちゃ戦略を練りましたね。まず、ありとあらゆる麻雀系のスケジュールを確認しました。そこで参加されやすい日程を選んで、ルールも一戦勝負にして景品を貰いやすい形にしました。あとはタイミングがよくて、ちょうど縁ができたウヒョ助さんや一久さんに拡散して頂けたのが大きかったです。自分でも驚きの動員数でしたね。
――登龍門にかける思いが、恐らくは他の参加者よりも強かったように感じました。
実際に麻雀を観たことがない人の応援は難しいと思っていて、まずは自分が麻雀を打っているところを観てもらうのが大事だと考えています。ただ、タイトル戦で映像対局、それこそ決勝までいくのはどうしても難しいじゃないですか。その中で登龍門は大チャンスだと感じたので熱を注ぎ込みましたね。
――第二回登龍門では役満シャツを着て、実際に役満をアガリました。
麻雀好きの父親が、毎日二回も観てくれているみたいです(笑) タイトル戦ではありませんが、映像に残るのは嬉しいですね。あと自分も妻も洋服が好きなので、将来的にはその分野にも挑戦してみたいと思っています。
――今後のビジョンについて、考えていることがあれば教えてください。
多分、今活躍されているトッププロの中で打数が少ない方はいらっしゃらないと思うのですが、その中で自分がどうやって切り拓いていくのか。麻雀が強くなれるのか。その為の方法をこれからも模索していきたいです。同じような境遇の方もいるかも知れないですし、これから入ってくる人にも道を照らせるようなプロになりたいと考えています。
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