#56.アディクトを待ちながら

「丸1日何もない日」というのが本当に久しぶりにできた。

映画を見たいなと思い、沖縄市の街の映画館へ。
そこは、流行りの映画を公開するのでなくオーナーさんの思いを寄せた映画を上映している。
必ず始まりと終わりにオーナーさんがコメントをする。
バリアフリーだし、喫茶店にも使えて心地の良い空間。

2つで迷ったが、
「アディクトを待ちながら」をみる。


ほとんど事前情報もなく見た。
だからこそ、後から撮影の背景などを知った時の衝撃も強くて。
だから、あまり感想を書くことはしない。

依存症への誤解や陰口。
自分は決してそれとは関係ないと言い切れる(と思い込んでいる)から言えるのだろう。

一回も間違ったことないんですか?何が違うっていうんですか?
と、
松村ひらりさんが演じる役の言葉が沁みる。

自分は関係ない、と言い切れる人こそ実は弱いのかもしれない。
可能性を孕む現実を受け止められないから見ないようにする。
見なくてもいい現実もあると思うし、否定するものではないけれど。


身を通した生きた言葉の通う映画であったように思う。

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