草薙龍瞬著|反応しない練習
どうも、読書家のヒデです。
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今回はKADOKAWAさんから2015年7月31日に出版された、草薙 龍瞬(くさなぎ りゅうしゅん)さんの『反応しない練習』をご紹介したいと思います。
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本題に入る前に少しお知らせをさせてください。
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それでは本題です。
本書は仏陀(ブッダ)の教えを説いている一冊なんですが、仏陀(ブッダ)の教えというのは、「どんな悩みも解決できるシンプルな考え方がある」と言ってるんです。
生きてるといろんなことがあるじゃないですか。
人生楽じゃないなぁって実感することも1度や2度じゃないですよね。
実は、このすべての悩みっていうのはたったひとつのことから始まってると仏陀(ブッダ)言うんです。それさえわかれば、あとは正しく考えることで、どんな悩みも必ず解消できると言い切ってるんですよ。
そもそも私たちが日頃抱える悩みって、似たり寄ったりのことが多くないですか。
「いつも生活に追われていて心に余裕がない」とか、「今の仕事に満足してない」とか、「先のことを考えると不安になってしまう」とか、「失敗が重なって落ち込んでいる」とか、「性格が合わない人がいる」とか、こういった悩みというのは、外的な要因ではなくて、どれも私たち自身の『心の反応』から始まっているんです。
その結果として、日頃イライラしたり、落ち込んでしまったり、未来に対して不安になったりプレッシャーを感じたりして、悩みを生んでいるんです。
つまり、悩みの始まりというのは決まって『心の反応』があるんです。
本書は、ムダに反応しない生き方を示してくれる1冊になっていて、2500年以上前のインドで仏陀(ブッダ)が説いていた、最も古い教えなんですが、まさに実用的、合理的で、現代にも使える考え方が溢れているんです。
その中から私が大事だと思うものを3つご紹介したいと思います。
悩みをなくそうとしない。理解する
人生に悩みってつきものじゃないですか。
ですが、この悩みの正体をわかっている人っていうのは意外と少ないんですよ。
仏陀の教えは、悩みがある→悩みには必ず理由がある→理由がある悩みには解決策がある。と順番を追って理解していくことで、どんな悩みも確実に解決できるというのが、仏陀の合理的な考え方なんです。
・仕事が思い通りにいかないやりがいがない
・人との付き合い方で苦労してる
・いつまでも吹っ切れない重たい過去がある
・自分の思っていることをうまく伝えることができなくてストレスを感じてしまう
この先どう生きていけば良いのか分からないという、漠然とした不安があるじゃないですか。
他にも、思わぬ事故や災難に会うとか、病気にかかってしまうとか、子育てとか、家族関係のトラブルを抱えている人もいるかもしれませんね。
仏陀の考え方は、人生には悩みや問題がつきものだと言う現実を最初に受け入れてしまうところにあるんです。
「私には悩みがある」「未解決の問題がある」と、はっきり自覚するんです。
それを理解し、受け入れたうえで、でも、「きっと解決できる」と、いうように考えるんです。
要するに「あるものはある」と、まず理解することが大事なんです。
悩みの正体
悩みや苦しみの原因とは、なんだと思いますか。
仏教の世界では、苦しみの原因は「執着」にあると言われているんです。
執着というのは、手放せない心や、どうしてもしがみついてしまうこだわってしまう怒りや後悔や欲望といった、思いの数々の事なんですよ。
では、人はなぜ悩みや執着を手放せないのか?
それは私たちが物事に対して、反応してしまってるからなんです。
私たちは常に日々の仕事だったり生活の中で反応してるんです。
例えば、「ついカっとなったら、怒りをぶつけて人間関係が壊れてしまう」とか、「大事な場面でつい緊張してしまって、能力を出せずに失敗してしま」うとか、「失敗した過去を思い出して、あのとき、ああしていればよかったと後悔してしまうこと」や、「つい考えすぎて、やっぱり自分はだめな人間だと落ち込んでしまうこと」、これらも全部反応なんですよ。
反応こそが悩みの正体なんです。
であれば、私たちが日々、心がけなければいけない事は1つしかないじゃないですか。
「無駄な反応しない」と言う事なんです。
とは言え、とらえどころのない悩みもありますよね。
例えば、「最近周りの人に苛立つことが増えてきた」とか、「身近な人のやること成すことがやたら目についてしょうがない」とか、「職場の同僚や友人にもなぜか不満がつのってしまう」、こうしたとらえどころのない悩みも確かにあると思います。
でも、仏陀はこれに対しても解決策があるって言ってるんです。
人間が抱える不満や物足りなさやとらえどころのない悩みの理由は、「求める心」にあるんです。
「求める心」というのは、
①生存欲(生きたい)
②睡眠欲(眠りたい)
③食欲(食べたい)
④性欲(交わりたい)
⑤怠惰欲(ラクをしたい)
⑥感楽欲(音やビジュアルなど感覚の快楽を味わいたい)
⑦承認欲(認められたい)
この、7つの欲求に枝分かれするんです。
こういった求める心が作り出す、喜びとか悲しみとか失望を、心とはそもそもそういうものだと理解しておくことが必要なんですよ。
心というのは、求め続けるものですし、だからこそ、欲求を満たそうとして、乾き続けてしまうんですよ。
その欲求の中でも、現代の私たちにとって、1番の欲求というのが「承認欲」なんですよ。
認められたい。認めて欲しい。って思うじゃないですか。
SNSをやっていても、「いいねが欲しい」とか「フォロワーを増やしたい」とか、みんな認められたいわけですよ。
それが満たされないと、不満に感じたり、イライラしたりするわけじゃないですか。
ですが、私たちには「承認欲」があるんだと、素直に受け入れることで、それまでの不満や物足りなさが、おさまっていくんです。
要するに、「反応せずに、まずは理解すること」、これが悩みを解決する秘訣なんです。
他人からの評価を追いかけない
「あの人にどう思われているんだろう」とか、気になる事は誰にでもありますよね。
ただ、他人の目が気になってしまうというのは、辛くないですか。しんどいですよね。
他人の目なんか気にせず、ありのままに振る舞えるようになりたいじゃないですか。
でも、私たちは、どうしても他人の目を気にしてしまうじゃないですか。
それは、2つ目でも紹介した「承認欲」が原因なんです。
どういうことかと言うと、例えば、「この人は、自分を好きでいてくれる」「この人は、自分を高く評価してくれる」と、信じることができれば、その人に対して安心して、その人からの評価を気にすることはありませんよね。
逆に、「この人は、私のことをどう思っているのか分からない」「この上司は、自分のことをどう評価しているんだろう」と、思っていると、気になるじゃないですか。
要するに、他人の目が気になる心理の正体は、やっぱり「承認欲」なんですよ。
この、承認欲が起こるプロセスを考えると、なぜ他人の目が気になってしまうのか、その理由がわかるんです。
まず、私たちには、他者から認められたいという、承認欲があります。その欲求に反応して、どう見られているのだろうと考えてしまうんです。
つまり、承認欲が作り出す「妄想」、それが、他人の目が気になる心理の正体なんです。
「職場でどう評価されているのか」「嫌われたのではないだろうか」「今回の件で信用を失ってしまったのではないだろうか」、こうした不安というのは、すべて自分の価値へのこだわりが生み出した「妄想」なんですよ。
こうした悩みから抜け出すコツというのは、どんな思いも「妄想」に過ぎないとはっきり自分で自覚することなんです。
「妄想」はどんな最悪なものでも、簡単に思い浮かべてしまうじゃないですか。
私たちの脳は簡単に妄想を膨らましていってしまいますよね。
でも、「妄想は妄想に過ぎない」、「何が思い浮かんでも反応しない」、と言う自覚をするのが大事なんです。
他人の目が気になる人にとって、最優先課題は妄想を止めることです。
そうすれば、他人の評価を気にすることも、他人と比べてしまうこともなくなっていくんです。
他人が認めてくれるかどうかは他人が決めることであって、自分がコントロールできることでは無いんですよ。
自分がコントロールできることだけに集中して、ありのままの自分でいるためにも、仏陀の教えを実践してみてください。
今回は以上です
最後まで読んでいただきありがとうございます
それでは素敵な1日を
読書家のヒデでした
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