The Brand : QnO
名義語りシリーズ第二弾です。第一弾「CYVE」はこちらから。
QnOとは
私が楽曲制作に用いている名義のひとつで、スローテンポな4つ打ち楽曲(Ambient, Detroit Techno)に使用しているものです。
最初の作品「Ante Meridiem」を制作した際に、ちょっとしたスランプに陥っており、"苦悩"していたことからこの名義を作りました。そのまま「クノウ」と読みます。
一発屋名義になるはずが、いつの間にか3曲発表していました。
Ante Meridiem (2017, WAVEAT収録)
Post Meridiem (2019, otheroutes 3rd short album "Checkpoint III" Tr.3, Project-L7収録予定)
Frammento (2020, otheroutes 6th Album "Fragments Flow" Tr.1)
Ante Meridiem
この曲については、otheroutesのサイトのDiscographyページの「Post Meridiem」の楽曲コメントにも記載しています。
2017年にiOS向け音楽ゲームアプリ WAVEAT に提供した楽曲です。
当時、低難易度帯の楽曲のニーズがありまして、BPM120前後で1曲作ろうということになったものの、これがなかなか思いつかない。
あれやこれと悩んだ末にできた1曲がこの「Ante Meridiem」でした。
結果として、この楽曲は当時の最低難易度を更新。
楽曲リストの一番上に現れるようになり、プレイヤーが初めて触る可能性が高いものとなりました。
それならば、まずは何の先入観も持たずに純粋にゲームに集中してもらおうということで、「QnO」という未使用の名義を使用したうえで詳細なクレジット表記を一切行わず、正体を明かさないようにしていました。
でもまぁ、バレバレだったでしょうね…。
Post Meridiem
Ante Meridiemは略すとA.M.、つまり午前のことです。それなら午後も作ろうぜ!という単純な理由で、数年後に「Post Meridiem」という楽曲が作られます。曲作りの動機なんて何だっていいんだよね。
これはQnO名義にするということを最初から決めていたので、BPMや曲調がAnte Meridiemと近くなるように意識して制作しました。もちろん音楽ゲームの低難易度にもピッタリだと思います。
どこかのタイトルさま、いかがですか?
Frammento
otheroutes 6th Album "Fragments Flow"の1曲目です。
Post Meridiemとは異なり、こちらは曲が先で名義があとからつけられたものです。
A.M.ができてP.M.ができたのだから、QnO名義はその2曲で最後かな~と思っていたのですが、いざこのFrammentoという曲ができてから何度か聴いているうちに「これはこの名義にすべきなのでは…?」と思うようになり、結局その直感に従いました。
ここでようやく「この名義で作る曲調はこういう感じ」という定義が出来上がった、そんな作品です。
なお、これは元々Emで作っていたのですが、アルバムが何かとFまみれになっていたので、後からFmに変更してみたという裏話があります。こまか~い。
現状この曲はショートバージョンを用意していません。
完成系は是非アルバムにて…!