1/72 アカデミー B-29 製作記
日本中を焼き払い、世界で初めて核兵器を投下した飛行機を作る。
今日(3月10日)までの工作分
いつ発売されたキットなのか、調べた限りではわからなかったけれど、バリがひどいとか合いがすごく悪いとかそういうこともない良いキットというのが第一印象。
ナナニイで作ろうとするとアカデミー一択、ヨンパチならレベル一択。みたいな機種ですよね。海外でも人気ないのかな??
インテリアもパーツ化されているけれど、組み込んでしまうと全くと言っていいほど見えなくなるので、窓に近いところはちゃんと塗り分けるか〜程度の熱量。
その分、外装と塗装に注力しようかな。というのが今回の目標。
ということで、爆弾倉は閉めます。B-29の、あのヌラリとした機体を作れたらいいな。
成形上仕方ないであろうフチの厚みをどうにかするのは、モデラーの仕事〜。エンジンカウルのフチや前脚のフタのフチをナイフや彫刻刀でガリガリ削って、ヤスリで仕上げていく。
押しピンの痕を消すのに瞬間接着剤を使いことが多い。タミヤの瞬着イージーサンディングなるものを見つけたので、前輪に使った。しかし…
粘度がサラサラ寄りなので、モールドを埋めるとかそういうのには良いんだと思う。私は使うところを間違えて心が少し折れた。(一部のトレッドパターンまで埋まる事態)はーーーーーーーあ!!!!!
あと、排気管周りの表現がマジかよwなので見て。
レリーフ()周りはマスキングしてパテを盛って整形したら良い単純な作業なんだけども、エンジンの後ろ周りのパーツはどうも合いが微妙で手こずった。整形中にスジボリが消える系の面倒さ。主翼は反っていたりで、「主翼周辺は作った人別なの?」と思える感じ。
垂直尾翼の大きさにたじろぐ。1/32のキット作ってたっけ?みたいな気持ちに。
ちなみにリベットは追加工作です。キットは最低限のパネルラインの凹モールドのみです。最近のキットの情報量もいいけど、モデラーが介入する余地があるキットもすきです。
そろそろ、薄くサーフェーサーを吹き付けて、スジボリの脱線とかのチェックをして、本塗装に入っていく。ちなみに別売りのデカールを使うので箱絵の機体塗装にはしません。とっても難しいキラキラの銀塗装に挑戦ダ。
塗装工程に入るか終わったら加筆予定。今日はここまで。
塗装工程
銀塗装に不慣れ。意図的に避けてきたところがある。だって下地作りが丁寧じゃないといけないから。だがこやつはそうはいかない。しかも大面積。相手を間違えてるって思ったのは塗りはじめてから。おそい。
愛用しているガイアノーツのサーフェイサーエヴォの黒を吹き付けて、傷チェック。まーもうあるわあるわ。
ある程度ならされたら磨いたところを中心に再度サフ。
そしたらミスターカラーのGX2を全体に満遍なくしっとりと塗る。
いくら気をつけていたってクリーンルームじゃないので、ホコリが塗膜に入りこむのは仕方ない。その度に#1000とかそのへんでささっと取り除く。そして再度塗る。これの繰り返し。
普段、光沢仕上げをするようなものを作らないので、乾いたのか乾いてないのかわかんなくて怯える作業。
ミスター#8にGXのクリヤーとなんかいろいろ適当に混ぜたやつを吹き付ける。特にノーズアートが描かれる機首は丁寧にやる。苦行でしかなかったリベット打ちが少しは報われたでしょうか……。
小物類、そしてリカバリー
接着剤がはみ出たとか、塗膜に何か入ったとか何とか大惨事になった時には、慌てずよく乾かして#800とか#1000以上の紙やすりでならしてから再塗装。そうするとだいたい何とかなる。
いろいろあったけど完成写真
マーキングはKits-World製別売りデカールを使用。
第73爆撃団第500爆撃群第883爆撃隊所属機。サイパンのアイズリー飛行場に展開し、日本本土空襲を行った。
ほとんど日本中満遍なく焼き尽くされている中で生き残った先祖の血が自分にも流れていることを想うと、畏敬の念やら罪悪感やら色々とこみ上げるものがある。
でっかい垂直尾翼はそのものの大きさと、でっかい「Z」のおかげで相当目立つ。機首と共にリベットを追加して良かったと思えるお気に入りポイント。
日本軍の戦闘機の中ではマッシブな方の雷電と並べてもこの……
アカデミー製1/72 B-29完成〜〜 完