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心理的バイアスとは効率よく向き合いましょう~転職の選択とリスク管理~
こんにちは。
本日のnoteは私都世子がご案内させていただきます。
今週から早いことに、もう12月。
一生来ないと思っていた2024年もあともう1か月しかないんですね。
皆さんはどんな一年でしたか?
私はというと最近クリミナル・マインドという海外ドラマにはまっておりまして(アメリカFBI内部にある犯罪捜査における、行動心理学に基づいて事件解決を行うチームが繰り広げるサスペンスドラマです)、毎晩スマホ片手に家事をするというのがルーティンとなっています。
例えば、異常行動をとる犯人の行動作用や動機付け、そこから結び付けられる次の犯行を予想し、脚本だけでなく登場する人物のキャラクターも魅力的で、20年前経った今でも色褪せない作品だと感動しています。
さて、そんな行動心理学ですが、犯罪現場だけでなくもちろん転職活動においても同様に用いられるケースが多いです。
よく転職の場で用いられる「自己分析」というのは心理学における「自己認識」に分類をされ、自身の性格や職業適性を知るためには重要な手掛かりとなります。ただ、それ以外の心理学についても私たちの知らない間に意識していることは少なくありません。
転職においてもっともと重要な局面というのは「何かを選択すること」です。
私たちエージェントが普段求職者の方とのコミュニケーションの中で、常にこの「選択をすること」をお願いしております。
例えば、「応募企業を決めること」、「面接日程を決めること」「次の選考に進めること」「内定を決めること」…等。
転職における様々な「選択」についても心理学というのは非常に深くかかわっています。
それはなぜなら「選択」というのは常にリスクが伴い、その選択を阻害する「バイアス」が生じているからといえます。
少し専門的な言葉が出てきましたので、次の内容で具体的にお話をしていきましょう。
■「リスク評価」と「意思決定バイアス」について
【1】リスク評価
転職先に行くことで得られる利益と損失を比較し、判断するプロセスです。しかし、リスクを正確に評価するのは難しく、心理的要因が影響を及ぼします。
具体例: リスク評価の困難さ
Aさんは現在の会社で安定した収入を得ていますが、成長の見込みがないと感じています。新しい会社から魅力的なオファーを受けたものの、次のようなリスクを考えます:
考えられるリスク: 新しい職場で業績が評価されない可能性や、職場文化が自分に合わないかもしれない。
もたらされるであろう利益: 新しい挑戦ができ、年収も上がる。
Aさんが新しい環境の「不確実性」に過剰な重みを置くと、リスクを過大評価し、転職を諦めるかもしれません。一方、年収アップだけに目を向けてリスクを無視すると、後悔する結果になる可能性もあります。
【2】意思決定バイアスについて
意思決定バイアスは、合理的な判断を妨げる心理的な偏りです。転職を決定する際、いくつかの代表的なバイアスが働く可能性があります。
具体例1: 現状維持バイアス
現在の状況を変えたくないという心理的な傾向で、新しい選択肢を避けがちになるバイアスです。
例: Bさんは今の仕事に不満を抱いていますが、長く勤めた会社での人間関係やルーティンが「心地よい」と感じ、転職の決断を先延ばしにしています。結果として、キャリアの停滞やさらに深刻な不満に直面するリスクを見逃してしまいます。
具体例 2: 確証バイアス
自分の信念や考えを支持する情報だけを集め、反対意見を無視してしまうバイアスです。
例: Cさんは「スタートアップ企業は成長の機会が多い」と信じています。この考えを裏付ける情報ばかりを探し、経営が不安定で倒産のリスクが高いという反対情報を無視してしまいます。その結果、不十分な情報で判断を下してしまいます。
具体例 3: 後悔回避バイアス
将来、選択に後悔するのを避けたいという気持ちが強まり、無難な選択肢を選びがちなバイアスです。
例: Dさんは大手企業からのオファーと、ベンチャー企業からの魅力的なポジションのオファーを比較しています。大手企業の方が「安全」と感じるため、後悔したくないという思いからそちらを選びます。しかし、心のどこかで挑戦を避けた自分に後悔する可能性があります。
どうでしょうか。すでに転職活動をご経験されている方については身に覚えのあるケースもあったのではないでしょうか。
ただ、上記バイアスは絶対悪ではなく、必要悪であると私考えています。
大切なのは心理的なバイアスを理解した上で、自身の納得のいく意思決定を行うことが重要です。
【3】エージェントの立場として、バイアスを効率よく判断するためにお勧めの方法をまとめてみました。
・リスト化: 転職のメリットとデメリットを箇条書きにして客観的に評価する。
・第三者の視点:周囲の友人やエージェントの意見を聞く。
・情報の多様性: 肯定的な情報と否定的な情報をバランスよく収集する。
・タイムアウト: 急いで決断せず、時間を置いて冷静に判断する。
本日は心理学要因での転職活動との向き合い方について、お話をさせていただきました。行動心理学というのはあくまで事実があっての傾向を分析判断する要因です。
一方で、心理学や傾向に捉われた状態で転職に関する選択肢が意図せず、狭まることは本末転倒とも認識しております。
意思決定に迷われた際には、ぜひ上記で挙げた「第三者の視点」を取り入れるためにも、ぜひエージェントをご活用ください。
株式会社R4CAREER
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仕事面でのミッションは 「義をもって粘り越える」
趣味は温泉旅行とラグビー観戦(元ラガーマン)です。