いびつな石たち
中学生時代は、身長150センチと小柄ながらバレーボール部に所属し、先輩との上下関係に悩み、片思いに悩み、数学に悩み…
小学校時代の容姿の悩み、家族間の悩みに追随して、諸々の悩みが増幅していった。
ある日、部活の先輩から、好きな人の名前を聞かれ、恥ずかしながら、正直に答えると、
爆笑され、すかさず、からかわれる格好のネタになった。私が恋焦がれていた人の名前が、カワバタシンであったのだが、冬になれば、「雪が〝シンシン”降る」とわざと大声で言われ、私の恥ずかしがる反応を見て、楽しんでいたようだ。そんなふうに随所に弄られ、時には、言っていない悪口を言ったと、言いがかりをつけられ、呼び出され、謝罪を強要されたりもした。
中学時代の上下関係は、お互いが幼すぎるために上手く機能しないようだ。
だが、中学校の3年間はあっという間に過ぎていった。3年時は、部活を引退し高校受験も控えており、地頭が悪い私は、少しでも良い高校に行くために、猛勉強を始めた。その時の気持ちは、「落ちたら、死ぬ」っていう勢いだったと思う。
大袈裟だが、決死の覚悟で受験をし、校区で、2〜3番目くらいの、普通の高校に受かった。
それでも、我が家は、まるで超進学校に受かったような大騒ぎ。姉も兄も届かなかった高校に受かったと褒めちぎられていたのだ。だからこそ、私は思った。「これで、私の役目は終わった」と。
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