人は生物、自分も生き物である
自己コントロール力について書いてきましたが、一つだけ伝えることが出来るならこの一言です。
「私たちは人間という生き物という事を忘れない」
今回は6回続けてきたこのテーマのまとめになります。
生き物には本能があり、習性があるのはご存じだと思います。
それを無理やり変えようと禁止して、押し付けると抑圧を生んで代償欲求に繋がり憂さ晴らしへのループになります。
例えばお酒を飲む習慣がある人を「一方的」に禁酒にすると、飲みたいのに飲めないのでストレスがたまり、課金のゲームで憂さ晴らししたり、スカッとできる遊びにお金をかけたりするようなものです。
正しい方へ選ぶ、意志力。
人が猿人類から進化をし発達していった前頭前野によるコントロール力になりますが、人は感情の生き物です。
湧き上がる気持ちを止める事は無意識の抑圧でしかありません。
それは歪みを生んでいきます。
ではどうしたらいいのでしょうか…
お坊さんの座禅やヨガの瞑想などすべてに通じるのは眺め受け止めること。
良し悪しを判断せず、心を穏やかに保つ。
これが出来るから抑圧でない、なりたい方への選択ができるようになります。
また自己コントロール力とセットで、習慣化について話題にされることが多いです。
習慣にするやり方は、いろんな本に、さまざまな表現方法で書かれ、違う立場の人が、異なる感覚で書くのでたくさんの方法があるように感じます。
しかし本質を見ていくと言いたいことはどれも同じでした。
先人たちの思想や哲学も、言い方や価値観がちがうとしても、根本的な所は時代も国も超えてあまり変わらないと感じています。
人という生き物が、昔から同じようなことに悩み苦しんできたんだと思います。
長いこと自分の欲求に振り回されコントロールが出来なくて、なんとか改善しないと次に進めないような壁を感じてました。
いまだに感情に振り回され、
「もっとこうした方がいいんだろうな、こうするべきなんだろうな」
と不安になっては自己コントロール力は簡単に失ってしまいます。
感情は生理現象であり、人として当たり前です。
そう分かってると、「寒くて体が震える」のと変わらないと気が付けます。
そしてやることは明確です。
暖かい部屋で、おいしいコーヒーで飲んで、お気に入りのブランケットで体を温める。
また気が置けない誰かと、一緒に暖かいスープを飲むのもとても温まります。
欲求に振り回されて苦しんでる時、
本当に必要なのは、自己コントロール力の前に「心を温める事」かもしれません。
震えている体に鞭をうって、寒さにもう気が付かない状態なら痛みを感じることが出来ません。
心に重くのしかかってる価値観や思い込みは気が付かないものです。
なので認知行動療法を別の記事でおすすめしていました。
自分がどうしてその行動をして辞めれないのか、行動をとる時どんな気持ちだったのか観察して関連性を見出し、別の行動に置き換えて変えていく方法です。
こちらで書きましたのでご興味のある方はお試し下さい。
自分にとって手に入れたかった「自己コントロール力」だったので、一人でも必要としている方に届くと幸いです。
それでは、今日もよい一日お過ごしください。
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