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紀平凱成くん新アルバム「HOORAY!」収録曲紹介

Buenas tardes.

小学生の頃、私の学校の校長先生が言った言葉で印象的な言葉がある。
「神様がくれた1番の贈り物は音楽なのではないか」
という言葉だ。

この言葉を聞いた当時の私は、幼いながらも生意気に、「この人普段話が長い割に的を射たことも言えるんだな」と感じた。

今日は、まさに「音楽とは最大の贈り物である」ということを再確認させてくれた、紀平凱成きひらかいるくんの新アルバム「HOORAY!」の紹介をする。

紀平凱成くんを知らない方は、先にこちらの記事をお読みください↓


「HOORAY!」について

2024年11月6日に紀平凱成くんというピアニストさんがリリースした3枚目のアルバム。

HOORAYの収録曲
1.Blue Bossa Station
2.桜の瞬き
3.Rollin' Town
4.愛の夢(リスト)
5.Down Forest
6.Tears for Everything
7. TOKYO
8.月の光(ドビュッシー)
9.Flying no.5

「HOORAY」(読み:フーレイ)とは、最高なことが起こった時の喜びの感情を表したり、誰かを応援する時に使う表現。
日本語で言うと、「わーい」「やったー」「万歳」に近い表現かな。

「フーレイ!」は、大勢の人たちが拍手をしてくれて、楽しそうにしたり、歌ったりしているイメージだよ。前回のアルバムツアーはコロナでコンサートが中止になったりして悲しい気持ちになることが多かったけど、そんなときに浮かんだのが「HOORAY!」。次に作るアルバムは、そんなイメージだったんだ。
(By 紀平凱成くん)

エンタメ特化型情報メディア スパイス インタビュー記事より引用

この「HOORAY」というタイトルに相応しく、手拍子したくなったり口ずさみたくなるような明るい曲が多い。 

次の見出しから、HOORAYの収録曲を1つ1つ紹介していく。

あ、その前に断っておくと筆者(私)は、音楽を専門的に学んだことがない上に楽器も弾けないようなド素人だ。だから曲を聴いて「何分の何拍子だ」とか「○長調だ」などのようなことは一切わからない。
ただ想像を膨らませて「この曲はこんな情景なのかな」「この曲はこういうイメージだな」という感想を言うことしかできないので、そのあたりはご理解いただきたい。

では、早速1曲目から紹介する。


1.Blue Bossa Station

この曲は、新曲ではなく2023年の7月に凱成くんがデビュー5周年を迎えた時期に配信リリースした曲だ。
作曲の際に凱成くんから出てきたキーワードは、「16ビート ロックとジャズ サーキット 未来 都市 森林 すごい速さ 飛び回る」
普段 凱成くんは「こういう曲を作りたい」といった事前のイメージを持った上で楽曲制作をしているわけではなく、何かを見たり聞いたりした時にパッとインスピレーションが湧いて曲ができあがることが多いらしいが、Blue Bossa Station に関しては、初めから「16ビートの曲を作りたい」と言って作り上げた曲らしい。

とにかく疾走感溢れており、クラシックとジャズ両方の側面を持つような曲。


2.桜の瞬き

この曲は、映画「漫才協会 THE MOVIE」のサントラにもなった曲。

凱成くんいわく、実際に桜を見て思い浮かんだ曲らしく、桜がピンクから白になっていく様子を描いた美しい曲。

確かに桜の情景が表現された曲だが、私はこの曲を聴いた時、学校の卒業式とかの日の誰もいなくなった廊下や階段が思い浮かんできた。(※私は)


3.Rollin' Town

私がこのアルバムの中で1番お気に入りの曲。

明るくてキラキラしていて、これから楽しいことが始まるような気分になる。

凱成くんいわく、お客さんと一緒に歌う場面を想像したポップソングだという。


4.愛の夢(リスト)

リストの「愛の夢」を凱成くんが編曲して弾いたバージョン。
この曲は、ショパンのエチュードop.10-11を練習している時のことを思い出しながら弾いた曲だそう。

原曲の「愛の夢」は、もちろん美しいんだけど聴くとどこか切ないような、侘しい気持ちになってしまう、愛情を受けることの代償を思い知らされるような感じ。

一方、凱成くんバージョンの「愛の夢」は、そんな切なさは一切感じず、笑顔で,自分の「好き」を思い切りぶつけるような、そんな「愛」の表現の仕方だった。

「愛」というものを難しく哲学的に捉えるのではなく、もっとポジティブに簡単に教えてくれるような感じ。


5.Down Forest

凱成くんいわく、曲名の通り 森をダーッと下っていくイメージの曲。

この曲を書いた時、楽譜に「ショパンに捧げる」と書いたらしい。
凱成くんにそう言われてから、確かにショパンのエチュードを彷彿とさせる疾走感だなぁと感じた。


6.Tears for Everything

こちらも私がドハマりしているお気に入りの1曲。
今回の収録曲の中で1番古い曲らしく、2018年(凱成くんが高校2年生の時)に作られた曲のようだ。

感覚過敏がつらかったこともあったらしいが、デビューコンサートの後に「つらいことはもう終わり、これからは楽しいことが始まるんだ」と思えた時に曲ができたという。


7. TOKYO 

凱成くんがレインボーブリッジの遊歩道を歩いていた時に思い浮かんだ曲だという。

本当はアルバムに入れる曲がすでに決まっていた時期だったらしいが、急いで楽譜に書き起こしてあっという間に完成させ、今回のアルバムに収録されたらしい。


8.月の光(ドビュッシー)

こちらはドビュッシーの「月の光」を凱成くんが編曲して弾いたバージョン。
原曲は変ニ長調なのだが、凱成くんバージョンはト長調で弾いているらしい。
アレンジするとここまで印象の違う曲になるんだ…と驚愕した。

原曲の「月の光」は、夜,月が草原を照らしながら風がなびいているようなイメージ。
近くには森があって、奥に入ると真っ暗なことがわかっているから、奥までは入れない。
1人で寂寥感に苛まれながらも、月の美しさや壮大さを音楽にしたような曲。

一方、凱成くんバージョンは、寂寥感といった類のものが一切感じられなかった。
夜ではあるんだけど、1人でもないし冷たさもない。
子供が寝る時にベッドの枕元にいるぬいぐるみに話しかけているところを窓から月が優しく照らしているような、そんな感じに聴こえた。


9.Flying no.5

こちらは凱成くん作曲のオリジナル曲であり、HOORAYに収録されている最後の曲。

凱成くんのデビューフルアルバムのタイトルが「FLYING」なので、それにちなんだ曲名というか、「FLYING」の続き的な意味合いも込められた曲なのかな。

繊細かつ躍動感があって、世界観に浸れる曲。


最後に

凱成くんの曲はどれも、ジャンルにとらわれず、他の誰にも似てない唯一無二の楽曲だ。

進化し続ける彼の技術と独自の世界観が感じられる本作は、間違いなく必聴の価値があると言える。

凱成くんの音楽は、
優しく頬を撫でる風のようであり、
時に勇気を与えてくれる力強い声援のようであり、
時に無邪気な歌声や笑い声のようでもある。

そんな比類なき彼の音楽を、ぜひ1度体感してみてはいかがでしょうか?

最後まで読んでくださりありがとうございました。

Vi sees i morgen.


参考文献
『月刊ピアノ12月号』2024,ヤマハミュージックエンターテインメントホールディングス
『月刊ショパン12月号』2024,株式会社ハンナ
エンタメ特化型情報メディア スパイス インタビュー記事 ↓


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