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Diablo4プレイヤーに向けたハクスラの紹介 path of exile
皆さんこんにちは、この記事を読みに来ていただいてありがとうございます。
この記事を読みに来た人はDiablo4というゲームをプレイされているかと思います。あのゲームはハックアンドスラッシュ、通称ハクスラとしてカテゴライズされており、類似のゲーム性を持つゲームにも面白いものは数多くあります。
Diabloシリーズはネームバリューもあり、ハクスラを初めてこのゲームでプレイしたという方も多いのではないかと思います。そういった方々に向けて、今回はとあるハクスラゲーを紹介させていただきます。
タイトルは「path of exile」。ハクスラゲーの中でも異質な進化を遂げた、無限に遊べるような沼ゲーとなっています。今回はDiablo4と比較しつつ、poeの魅力を伝えることが出来たら良いなと思っています。
1.価格
まず1番に気になるところだと思います。Diablo4が定価100k近く、半額で50k近くするのに対しpoeは基本無料となってます。ただガチでハマった場合無料でプレイするのは難しく、最低限の環境を整える場合はだいたい半額のDiablo4以上定価以下といった相場になってくると思います。
poeで必要となる課金はスタッシュ、倉庫のページとなります。詳しくは後述しますがpoeには非常に多くの要素があり、それらから提供されるアイテムの分類ごとに専用スタッシュが多く用意されています。
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また取引用のスタッシュを買わなければこのゲームの最大の特徴であるトレードを十分楽しむことができないため、ある程度の課金は必須だと思っていただければ良いです。まあ、スタッシュがセールされている時に買えばDLC込みのDiablo4よりは安く収まるはずです。
2.ゲーム性(1)
同じハクスラでありながら、Diablo4とpoeのゲーム性は大きく異なります。もっとも大きく違うのは、Diablo4での商材は主に装備品だがpoeはその限りではないということです。
Diablo4で金を稼ぐといえば、だいたいは血の乙女だったりトーメントボスだったりを周回してGA付きの装備を狙い、それをトレードで捌くというものがポピュラーだと思います。しかしpoeではその限りではありません。
皆さんは陰鬱なる石を売ったり買ったりしたことがあるでしょうか? あれは装備品ではありませんが、供給が限られている上あれを使うことで利益を出す見込みがあるためある程度の値段で取引されます。poeは、基本的にああいうモノをかき集めてトレードで売りまくり、自分が欲しい素材だったり装備を買ってくるものだと考えてもらえれば良いです。
空き缶を拾って売ってベンツを買うゲーム、と誰かが言っているのを聞いたことがありますがまさにそんな感じです。
空き缶の中にたまにレアメタルが混じってて嬉しいとか、空き缶を拾うかスクラップを拾うかは自分で選べるとか……そういうイメージを持ってもらえれば良いです。
poeには金稼ぎの選択肢が大量に存在します。ひたすらボスを回っても良し、氷漬けのモンスターを解凍して素材を入手してもよし、霧の中に入ってワラワラ湧いてくるモンスターをシバキ回しても良し、はたまた鉱夫になったり農夫になったり選択肢は多く用意されています。このゲームの凄いところは、完全に選択が自由であるということです。
例えばDiablo4の名工の奈落は、別に行くことを強要されるものではありませんが挑まなければ名工品強化を行えないためしっかりゲームをやるなら概ね必須となります。そういった、「表向きは自由だけど𓏸𓏸したいなら触らなければならない」ものがpoeにおいては非常に少ないです。
poeではトレードが盛んです。公式によるトレード専用サイトが作られている他、手持ちのアイテムの値段を確認するツールや、各アイテムの値段をまとめている経済サイトまで存在します。
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取引できないアイテムもほとんど存在せず、出品や客のある限り何でも売ったり買ったりすることができます。
例えば、あなたが「ハーベスト」という要素で手に入るアイテムが欲しいが、自分でやるのは好かないし面倒だと思っているとします。しかし、poeでは無理をしてそれを実行する必要はありません。やりたくなければ、それをやってる人から欲しい品物を買えば良いだけです。自分がやりたいコンテンツで金を稼いで、やりたくないコンテンツの特産品を買うことができます。選択肢は多いけれど、自分がやりたいことだけやれる。これが本当の自由度があるということだと私は思っています。
現状のDiablo4では公式からのサポートもなく取って付けたような機能となっているトレードですが、poeではひとつの醍醐味と言えるほど活発に行われています。それを是とするかどうかが、poeにハマれるかどうかのひとつの分水嶺となるでしょう。
3.ゲーム性について(2)
稼ぎなどについて話しましたので、次は戦闘やビルドなどのハクスラの基幹部分について話します。
まず、poeとDiablo4の戦闘は根本から言ってまったく違います。
Diablo4はビルドによって差こそあれどスキルをたくさん使い、時間をかけて敵を倒すような戦闘になると思います。ボスの攻撃は避けなければなりませんし、瞬殺することも厳しいです。
poeではどうでしょうか。
移動用のスキル(全キャラで使えるソサのテレポとかローグのダッシュみたいなのを想像してください。ちなみにpoeに回避はないです)を除き、戦闘で使うキーが1〜2個以内で済むビルドが非常に多いです。また、poeでの戦闘はたとえ高難易度であっても基本的に一瞬で終了します。一瞬で敵が死ぬか自分が死ぬか、だいたいそういった戦闘になります。
ピナクルボスと呼ばれる、Diablo4で言うところのアンダリエルやジアなどのような大ボスの括りに関してはそうではありませんが、基本的にアクションゲームというよりはキャラの数値で殴り殴られるゲームだと考えてもらえばよいです。
キャラの移動速度もかなり速く、ゲームスピードはpoeの方が圧倒的に速くなります。
そしてビルドの部分ですが、ハクスラというゲーム全般で比較しても有り得ないぐらい幅が広いです。クラスは基本7つ存在しており、そのうちの6つは「アセンダンシー」と呼ばれる発展系のクラスをそれぞれ3つずつ持っているので実質19クラスとなります(残りの1クラスは1つのみアセンダンシーを持っています)。
例えば「ウィッチ」のアセンダンシーを見てみると、「エレメンタリスト」は主にエレメンタルのdotを強化し、「ネクロマンサー」は主にミニオンを強化し、「オカルティスト」はカオス(ヴォイドみたいなもの)属性を大きく強化したりと同じクラス内でもアセンダンシーの選択によって得意は大きく異なります。
パッシブスキルも異質です。こちらのように、まるで宇宙のように広大に広がっているのがパッシブスキルです。
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最大の特徴は、これらがクラスごとに別ではないということです。クラスごとに開始地点が違うだけで、例えばデュエリスト(近接主体)のクラスでウィッチ(魔法主体)の開始地点近くにある魔法系のスキルを獲得する、ということも伸ばし方次第では可能となります。
また、パッシブスキルの効果を変容させたりあるいはツリー内にあるスロットにはめ込むことで効果を発揮するジュエルというアイテムがあったりと、パッシブツリーひとつでもかなり頭を捻ることができます。嬉しいですね。
アクティブスキル、つまり実際に攻撃などで使うスキルについても独特のシステムが採用されています。このゲームでは、武器、頭、胴、腕、脚(その他にも例外あり)の各部位に「ソケット」という穴が空いています。
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スキルは「ジェム」というものに付与されており、そのソケットにぶち込むことによって使用可能となります。ジェムにも2種類あり、「ファイアボール」のような実際に効果をもたらすメインジェムと、例えば「数が増える代わりに威力が落ちる」というような効果を付与するサポートジェムに分かれています。
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メインジェムにどんどんサポートジェムによる効果を付属させていき、強化して運用するのがこのゲームのスキルシステムとなっています。
そして、このゲームにクラス専用のジェムは存在しません。どのクラスでもすべてのジェムを使えます。装備品にしても同様で、どれかのクラスでしか使えないというものは基本的に存在しません(実質的に機能しないようなものはある)。
説明すると本当に長くなってしまうのですごく簡単に書きますが、poeにも「ユニーク」と呼ばれる特徴的な効果を持つアイテムが存在します。しかし、その効果の特異さも数もあまりにも多いです(数は1000個を超えるらしい。意味がわからない)。
自由度の効くスキルシステムに超個性的なユニークアイテムが組み合わさることでとてつもなくビルド幅が広いゲームとなってます。
ビルド幅が広いというのは、単純にビルドの種類が多いということのみに留まりません。例えば「デッドアイ」というクラスで「ライトニングアロー」というスキルを使うビルドであったとしても、それは画一的なものではなく人によって装備構成やスキル振り、ジェムの構成などがガラッと違います。
「ライトニングアローデッドアイ」という大枠の中でも、個人の好みや資産状況に応じていくらでもチューニングでき、自分の色を出すことが出来るのがこのゲームのビルドの良いところだと思います。
ビルド幅が広いって言っても、実用的なのは限られるんじゃないの? と思われるかもしれません。確かにuberボスやdelve(無限に続いていくダンジョンのようなもの)で深層を目指したいなど、超高難易度のエンドコンテンツに挑戦したいならばそれ相応のパワーが必要になります。
しかし、tier16(多くのファームでの主戦場となる)でのファームをこなす目的であれば選択肢は非常に多く取れると思いますし、資産によってビルドのパワーは大きく変動します。
各シーズンで最初に遊ぶビルド(通称スターター)は、資産がない状態からのスタートになりますのである程度向き不向きやtierのようなものがあったりしますが、資産が形成されてから作る2nd以降のキャラは単純な強さよりも個人の好みなどによって選定されていくことが多いと思います。
4.poeってどう面白いの?
先ほども書いた通りこのゲームのビルドは非常に複雑で、ネットに上がっているビルド例から自分の資産状況に合わせてデチューンするだけでも難しいです。
しかし難しい分、しっかりビルドが動いて敵を瞬殺し始めた時は本当に嬉しい気分になります。私はまだその段階にありませんが、もし自分で練り上げたビルドが実際に通用したとなればとてつもなく嬉しいでしょうね。
1からオリジナルを作らなくても、ビルドを自分好みに調整していく、資産を稼いでアップデートしていくという楽しみはかなり大きいです。
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このゲームの稼ぎは非常に独特で、「時給」という概念があります。「良い装備のドロップ」という運に頼る稼ぎではなく、再現性のある稼ぎ方をすることが「ファーム」と呼ばれているため時間ごとの稼ぎがある程度決まっており、それを指す指標として「時給」という言葉が使われます。
かと言って、良いアイテムが落ちた時の射幸性ないかと言われたらそのようなことはまったくないです。エンドコンテンツなら何をしていても高額アイテムがポロッと落ちる可能性はありますし、定額の特産品を複数売るのではなく超高額アイテムをハントする稼ぎ方をしている方も当然います。
話が逸れてしまいましたが、実際に良い時給が出たり自分のやり方や装備の改善で時給が上がったりすると、それは嬉しい気分になるもんです。時給が上がれば上がるほど自分の理想のビルドに近づいていきますし、何より「成長している」という実感を目に見えて得ることができます。どのファームが自分に合っていて一番稼げるか、そういったことを考えたり試行錯誤する時間は本当に楽しいです。
ファームが段々わかってくると、このゲームは途端に濃い味がし始めます。
トレードにもがっつり味があります。このゲームは経済が比較的しっかりしているため、例えば「このアイテムは安いけど、将来的に上がりそうだから今のうちに買っておこう」などと投資することだって可能です。安く売られているものを的確に買い、転売して稼いでいる方もいるでしょう。
欲しいアイテムをできるだけ安く買うためにトレードサイトに張り付いたり、逆にできるだけ高く売るために値段を微調整したり……トレードひとつとっても多くを考える余地があり、そのすべてが楽しいものであったと思います。まあ、ファームに必須な道具を誰も売ってくれなかった時は頭おかしくなりそうになりましたが……このゲームは未だに有人取引なのでそういうこともあります。
5.逆にダメなところは?
敷居が高ぇのなんの。まともに遊ぶためには外部サイトやツールが事実上必須ですし、アイテムの種類やMOD、ファーム手段、クラフト手段などとにかく膨大なので自分にとって有用なものを把握するだけでも困難です。
また、Diablo4と比べると日本人プレイヤーがかなり少ないので日本語情報や繋がりを欲しがると難しくなります。繋がりに関してはdiscordサーバーがありますしぼちぼちブログも上がったりしますが、Diablo4よりは厳しい環境になることは間違いないです。
とにかく、気になったことや必要なことを自分から色々調べてどんどん吸収するということが必要なゲームになっています。まあDiablo4でそうしてらっしゃる方がほとんどだと思うのでそこは問題ないかもですが。
また、前の項でも書いた通りこのゲームでは基本的にまともな戦闘にならないです。ゲームスピードが速いことや押すキーが少ないこともあって、アクションゲームというよりは作業ゲームに近いかもしれません。
私個人としては敵が一瞬で溶けていく、ボスも力でゴリ押せるのというのは強くなった実感を得られるので気分が良いですが、しっかりがっつり戦いたいという方にはあまり向いていないかもしれません。
また、ポチポチ素材を拾うのがメインなのはハクスラじゃねえ、俺は装備が拾いたいんだー!という方もいらっしゃると思います。そういう方には、後日執筆する予定の「last epoch」というゲームの紹介をぜひ読んで頂きたいです。
最後になりますが、このゲームはあまりにも人の可処分時間を奪います。このゲームに魅せられたが最後、移動時間に一生懸命ビルドやアイテムを漁り、帰宅したら真っ先にpoeやビルドツールを起動し画面と睨み合い。そういう生活になってしまう可能性が高いです。
ハマる人はとことんハマれるゲームだと思います。この記事を読んで少しでも興味が湧いた人は、ぜひpoeの世界に飛び込んでみてください。
それでは良いハクスラライフを!