私とふじのくに地球環境史ミュージアムの岸本年郎教授が知り合ったきっかけで、インタビューの場所にも使った小劇場・人宿町やどりぎ座で教授が酒を飲みながら生物トークをする企画「ほぼ月刊いきものニュース」が始まり、劇場の運営、支配人をしている劇団の先輩から「舞台美術作れるし生物好きだって言うならカマキリ先生みたいな仮装とか被り物作って」「ついでにイラスト付きの解説文章作って」「どうせなら毎回作って何の生き物かクイズ形式で前説のミニコーナーをやろう」と無茶ぶり依頼されて、前説をする支配人の先輩に仮装なんかを着けさせていた。
大体数日前か当日にどの題材にするか思い付きで決めて100均で数百円の材料を買い、文章30分、イラスト30分、仮装30分~数時間~たまに長いと数日、くらいで低予算・短納期(+クオリティ相応)で仕上げて作っていた。
支配人と一緒に運営していたやどりぎ座代表が亡くなり、7月で運営を終了、閉館することになり最終回となった。岸本教授のトーク・講演は今後も方々でやるだろうし、やどりぎ座も屋号は残して舞台関連の企画運営は続けるそうだが、一区切りなので今までの制作物&製作物を残っているだけ引っ張り出して紹介。
カイコ
フェルトで触覚のカチューシャ。眼や翅のパーツを作ればよりそれらしくなったか。教授から「ポケモンのイーブイ?」と言われたが、それによって「イーブイは後肢の骨格により分類するなら食肉目」という知見を得る。
カモノハシ
100均でサンバイザーが4個100円で投げ売りされていたのでシンプルに被り物っぽく作る。
メンフクロウ
和紙を張り合わせたお面。かなり粗雑になってしまい、今思い出すと『変な家』みたいだった気がする。
カンザシフウチョウ
ワイヤーで飾りの付いた帽子。質量があってガチャガチャし過ぎてパッと見は蜘蛛に見えたしそう言われた。
キヌガサタケ
工作粘土とグルーガンで作った髪飾り。
ヒメアリクイ
3時間程でかつフリーハンドで作ったフェルト製ぬいぐるみ。芯材で四肢尻尾にワイヤーが入っていて肩に乗せた。
メンダコ
「チューリップハットを作ってメンダコっぽくすればイイ感じになるんじゃね?」という発想で作り始めたが、検索したら『どうぶつの森』にまんまのがあったので、もういっそそれの再現ということにする。
ミツクリエナガチョウチンアンコウ
合皮で矮雄を複数作って口に仕込んだクリップで服に付ける。アイデアはいいがクオリティ微妙。大体自分の作るものは製作費、製作期間、技量的にそうなる。
ナミチスイコウモリ
ハロウィンシーズン。羽を模したカチューシャ。ちゃんと親指が長い。
ヒゲワシ
イヤーマフにフェルトで目玉模様を付ける。
オオウミガラス
白い模様と嘴の柄を白布で貼った黒ネクタイ。ふじのくに地球環境史ミュージアムの企画展とトークテーマが「絶滅」。
ハダカデバネズミ
ピンクのタオル地のヘアーキャップに目と歯を付ける。子年。
フェネック
付け耳。この時点で既に「簡単な仮装で再現できて面白く紹介できる生き物ってそんなにいなくね?」と思い始めている。よく続いたものである。
キリン
耳と角の付いたカチューシャ+キリン柄に描いたスカーフ。夏至当日。
マレーバク
付け耳+白いタオルで包んだ腰サポーターを巻く。
ナミテントウ
黒い布マスクに赤い転写シートで丸模様を貼った。予想はしていたが「くまモン?」と言われる。複数パターン作れば良かった。
ロイコクロリディウム
頭に付けるフェルト製の触覚。スプリング状にしたワイヤーと綿を詰めてブヨブヨする。
タスマニアデビル
オーストラリアに帰化のニュース+ハロウィンシーズン+感染症対策ということで付け耳+顔の模様のフェイスガード。
この後、情勢的に企画自体が一年程休止する。