Podcastを1年やってみて気づく、ドングリFMの「巧妙なゆるさ」
このnoteはドングリFMリスナーのAdvent Calendar 2020 13日目の記事です。
ドングリFMとは
ドングリFMというPodcastがあります。Web編集者・ライターのなるみさんと、ドローンの会社をやっているなつめぐさんの2人が、日常に役立つおもしろネタなどを話す番組です。
私は初期の頃からリスナーで、特に家時間の長かった今年は1エピソードを2,3回聞き直したり、母までハマって「ドングリFMで話してたけど...」と共通の話題になったり、さらには母の友人にまで布教して「お友達に聞かれたんだけど、カバー写真、どっちがどっちなの?」と聞かれたり...というファンライフを送っております。
たまーに「りっちゃさん」と話に出していたくことがあって、聞きながらドキドキしています。4月に書いたnote(4年3ヶ月働いたメルカリを退職します)も退職ブログアワードにノミネートいただき光栄です!アワード本番、いつやるんでしょうか!
自分でもPodcastはじめてみた
今年の1月、友人のりょかちと、「Podcastやりたいよね!」と盛り上がり、自分たちでも挑戦することにしました。ともにリスナーの2人で「ドングリみたいな、ゆるい感じにしたいよね」「トレンドの話とか、喋りたいよね」と方向性を考え、始めたのが「やいやいラジオ」です。
(「588 性欲を発散できるポッドキャストがあるらしい」で紹介いただいている...んですが、紹介の仕方には不服ですw)
手軽さ重視のスマホ録音で始めたため、初期は音質が悪かったり、忙しくて間が空いたりしながらも、なんとか1年続き、先日50回を達成しました!
ドングリFMリスナーの母からも、愛のある提案がたまに届きます。
こんなスタンプ知らなかったよ。
「ゆるさ」を再現するのは難しい
ドングリに憧れ、自分たちでPodcastを始めてみて1年。改めて気づいたことがあります。それは、「ゆるさって、意外と難しい」ということ。
・たまに思いつく「これ話そうかな?」というネタ、収録までに忘れがち
・質問に答えてみたら、「ロールモデルはありますか?」「勉強法は?」など真面目すぎる感
・話題のコンテンツについて話してみるも「〜ってみんな言ってますよね」「〜が話題ですよね」ばかりになって、なんか薄っぺらい
・友達の名前や社名が増えて内輪ネタになりすぎる
などなど、バランスを保つのは難しいな...と思いながら、日々試行錯誤しています。
最近のエピソードはこんな感じ
改めて気づくドングリのすごさ
自分がPodcastの配信側になってみて、改めてドングリFMの「ゆるさ」を成立させているのは、裏に色々なポイントがあるのだと気づかされました。
今回、ドングリFMの巧妙な「ゆるさ」を成立させていると思うポイントを5つ挙げてみます。
1.身構えない、でも聞きたくなるタイトルづけ
世の中のPodcastって、タイトルが収録日のみだったり、1話が長く複数の内容が入っていてあとから探しづらかったり、真面目で聞くのに身構えたり、気軽に「聞こう!」と思えるものは意外と少ないのです。
その点ドングリは1エピソード1テーマ。タイトルも端的だけどつい聞きたくなる、Webニュースやブログ記事と同じようなつくりです。初心者でも、どの回からでも聞けるし、「あれドングリで話してたな...」と思ったら検索して探すのも簡単です。
タイトルづけはBuzzfeedの記者・編集者であり、伝説のNAVERまとめ職人でもあるなるみさんの手腕なのかな?と思いつつ、なつめぐさんもリクルートでHRナビの立ち上げ・編集長をやられてたり、リクルートの新卒採用をバズらせたり、流石ネットのバズを知り尽くした2人だなと思います。
直近のエピソードを眺めながら秀逸さについて改めて考えてみました。
なんでトム・ハンクス!?ってつい聞いちゃう。罠にはまっている。
わかりそうでわからない、0.5歩先の感じが絶妙。
PRESIDENT的な、若手社会人向けノウハウ系タイトル。クリック率高そう。
たくさんタイトル眺めて気づいたけど、「◯◯問題」は頻出だ。
タイトルに「→」を使う人は上級者です。
めっちゃくだらないのに、何回も聞いてしまった個人的ヒット回。
2.自分の体験・意見をもとに話している
自分が話し手になり、痛感したのがこちら。自分が体験してないことって、話が深まらないんですよね。
なるみさんは飲食店やコンビニでの美味しいものハック、野球に旅行にダイエット、なつめさんはアフリカや退職ブログ、漫画、ポーカー、シェアハウス生活、サウナなどなど、2人の話は大体自分が体験したり、本当に好きなものだから面白い。
「体験取材レポート」を聞いているような感覚です。
3.普通にためになる
ドングリFMで知ったモノ、行った店、買ったもの、結構あります。それから就活生や転職などの悩み相談も、ためになる回答多数。気軽に聞けるのに、気づいたら役立ってるのがドングリFM。
松屋に関するエピソードを聞くたび、つい松屋にカレーを食べにいってしまうのは私だけではないでしょう。
本搾り系はもう定番化しましたね
LINE Payカードめっちゃ使った
4.内輪すぎない
友達と話していると、友人の名前や社名、業界用語などを使ってしまいがち。収録をあとから聞き直して「これちょっと内輪すぎたかな...」と反省することもあります。
ドングリではお二人が所属するIT業界の話題が比較的多かったり、共通の友人の名前が出てきたりはするものの、全く知らない私の母でもハマっているということは万人に楽しめる内容なのだと思います。
業界的な話や、一部で話題のネタについては、大体なつめさんが「これはですね」「説明すると〜」と解説をいれてくれるのも、さりげないホスピタリティを感じます。
5.疲れたり、嫌な気持ちにならない
ドングリFMは平和です。とても平和です。平和だから、散歩しながら、寝る前、旅行中、いつでも気負うことなく聞けます。
「〜すべき」と押し付けたり、誰かを批判したり、馬鹿にしたりすることがないのが寝る前や休日にも聞きたくなるポイント。相談に回答するときも、あくまで「僕はこう思いますけどね」というスタンス。2人は日常を楽しく、ストレスなく過ごすことを重視しているのがキャリア相談の回答などからも感じられます。
そして、2人の言葉遣いも丁寧なので聞きやすい。たまーに下品なネタがでてきても小学生レベル(たぶん)。お子様が聞いても安心です。
おわりに
以上、ドングリFMに憧れてPodcastを始めたが、ドングリFMの「ゆるさ」は非常に巧妙だった...!という話でした。
まだ遠く及びませんが、やいやいラジオも楽しく頑張ってますので、ぜひ聞いてみていただけたら嬉しいです。Advent Calendarにかこつけて宣伝失礼しました!
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このnoteはドングリFMリスナーのAdvent Calendar 2020 13日目の記事でした。
明日はShoya Shirakiさんです!たのしみ!
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