ホタテの矢印 Go to fisterra #7パリ
2019年 10月15日 昨日は心身共に疲れた一日だった。今日の予定は全く決めてなかった。朝ごはんに昨日スーパーで買った、フランスパンとりんごを齧りながら考えた。
親から日本人のやってる、おにぎり屋さんを教えてもらっていたので。色々と教えてもらえるかもしれないと思い、そのお店に行ってみることにした。
パリのおにぎり屋さん Gilli Gilli
とりあえず右も左も分からない事に気づけた僕は、知ってる人に聞きに行こうと、日本人のやってるおにぎり屋さんへ…
まだ開店前半開きのお店に、若干遠慮気味にすいませんと声をかける。僕はコミュ力(コミュニケーション能力)が特別優れているわけではないと思っているので、色々と迷惑じゃないかと考えたりしたが、自分の現状を変える為に勇気を出して話しかけた。
お店は日本人の女の人Aさんと、フランス人の旦那さんsさん二人で営業している「パリでずっとおにぎりを (Gilli Gilli)」と言う名前のお店で
事情を話すとお二人は、お茶とおにぎりをご馳走してくれた。
安宿が近くにないか尋ねたら、お二人の家にあるソファーベッドでよければと家に泊めて頂ける事になった。お店を営業してる間、お店で荷物を預かって下さった。本当に至れり尽くせりで申し訳なかった。
ぶらっと観光
お店が閉まるまで、ぶらっと観光にで出かけることに…お金をなるべく使わない方向で動きたかったので、エッフェル塔、凱旋門を歩いて見に行き。
街中の雰囲気を散歩して味わい、その後モンマルトルという丘に登りパリを上から見下ろした。
高いところに行けば、世界が広く見える 大きなエッフェル塔も小さく見える。広い階段では、ストリートミュージシャンが歌を歌い
友達と瓶ビールを飲み交わす人 恋人とキスをする人 ストリートミュージシャンの歌に合わせて踊りだす女の子 それを穏やかな顔で見てるだけのおばあさん… 僕もその景色の一部として階段に座り込み、遠くを眺めた。
不思議と余裕の無かった心は落ち着いて、「周りの景色が美しく」見えた。人の親切が僕の心に安らぎを、「安らいだ心で見た景色」が感動を僕にくれた。
Dinner 僕の目指す道へ
お店に戻り、SIMカードの契約をしたいことを伝えると、旦那さんが近くの携帯ショップまで連れてってくださり、買うことができた。その後お二人にレストランに行かないかと誘って頂き、夜ご飯へ…
お二人お勧めのレストランまで、周りの建物がどういうものなのか、奥さんに色々教えてもらった。
レストランでは、メニューひとつひとつ教えて頂いた。エスカルゴに挑戦してみる?フランスのワインは美味しいよと、色々試させてくれた。
お金の心配はしなくて良いからと言われて、もらってばっかで本当に申し訳なかったので、そのことを伝えると。
奥さんが「申し訳ないは違う」よと、私たちも世界を旅して回っている時に、たくさん困ってたくさんの人に、こうして良くして貰ったんだよって。
だから今それを、返してるだけなのと
僕が今日お二人から貰ったものは、お二人が旅してるときに貰ったものを「繋いでる」という 奥さんが、だから旅が終わって自分が人に手を差し伸べれる余裕ができたら、同じように困った人に返してあげて
貰えるものにはありがとうだけでいいと 奥さんはそう言った。
僕はこの言葉を一生忘れない そう思える程、僕は感動した。
一人旅をしているのに、「僕の過ごしてる今」は 多くの旅人に限らず多くの人の優しさに包まれて 在る今 なんだと
父親が作ったTシャツに You are not alone. という言葉がプリントされているが、その言葉の意味が少し分かった気がする。
この話の後に僕は、便利なアプリを色々教えてもらい 明日出るボルドー行きの電車をとった。
お二人のおかげで少し、視野が広がったきがする。
この日、日本出る前に買ったお気に入りの帽子を、レストランに忘れた。
ショックだったが、「今日得た言葉」をより大事にしようと思えた。
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