私のあしながおじさんを見た


ジョングリア孤児院で育ったジュディ・アボットは、ジョン・スミス(あしながおじさん)と名乗る会った事もない紳士の援助で、名門リンカーン記念女学院へ進学することができた。ジュディは女学院で、ルームメイトのサリーやジュリアとともに、陰鬱な孤児院での生活と打って変わった素晴らしい日々を過ごす。

気付いたら全話見ていた。

もともとは小公女セーラが見たかったのだが(乙女のソーイングBOOKに『小公女風コーデ』が出てきて、はて小公女ってどんな話だっけと思ったので)、アニログでの配信がなかった為、なんとなくあしながおじさんを見ることにした。気付いたら全40話見終わっていた。

めちゃめちゃ面白くてつい見ちゃった、というよりは、なんだかとても「ちょうど良かった」のだ。主人公も可哀想すぎず、周囲も嫌な奴すぎず、ちょうどまったりとながら見していられるくらいの温度感だった。ただ、ジュディのメンタルの浮き沈みがとんでもないのでそこにイラつく人には向いていないかもしれない。

ちなみにラストはどうなるか知っている状態で見ていた。だからあしながおじさんの急な束縛にも「ほーん」と思っていた。ほーん。


天真爛漫で飾り気のない、お嬢様学校の生徒としてはちょっと破天荒な、今風に言うところの「おもしれー女」なジュディの昔ながらのシンデレラストーリーだ。
けれど物語のカタルシスはそこではないのだから、よく出来ているなと思う。ジュディが全生徒の前で自身の出自を打ち明けるシーンこそがこの物語のクライマックスだ。これにはさすがに「おぉ」と思った。

ちなみにわたしはジュリアが一番好きだ。ジュディを差し置いて彼女が一番精神的に成長したんじゃないかと思う。最初は高飛車で嫌味なお嬢様なのだが、なんだかだんだんと可愛くなってくるのだ。終盤のジミーに啖呵を切るシーンもかっこいい。容姿も3人の中で一番美人じゃないかと思う。でもジュリアって、原作ではほとんど出てこないらしい。残念。


ところで、途中で急に登場人物の頭身が伸びたときはさすがに「は??」と思った。昔のアニメってこんな感じなの??

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