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「卯」と「兎」

あけましておめでとうございます。
2023年の干支はうさぎ。

十二支の「卯」

「卯」という字は「門」を無理に押し開けて中に入り込むさまを表しているのだそうです。
「卯」の古代文字を見てもちょっとわかりづらかったので、古代文字の「門」と「卯」を見比べてみました。


確かに!門の扉(…と思われる)が「門」の字は閉まってる状態で、「卯」の字は扉が外に開かれた様に見えてきます。
言葉の成り立ちからもわかるように「卯」には動物の「兎」という意味はありません。
「覆う」「茂る」という意味があるそうなんです。


「兎」

神話にも登場する「兎」は神聖なもので縁起の良いものとされ、着物や器の文様として昔から人々に愛されてきました。
家紋の中にも「真向き兎紋=まむきうさぎもん」があります。
真っ直ぐ正面を向いてまぁるくじっとしている様子のうさぎです。


【高山陣屋】
岐阜県の高山陣屋では、縁起が良いということで「真向き兎」を意匠としています。
火災から建物を守る魔除けの為の守り神とも言われ、釘の頭を隠す為の装飾として真向き兎の釘隠しを見かけることができるそうです。
https://jinya.gifu.jp/highlight/#mamuusagi
「細かいところまで気を配ったり」「ちゃんと意味を持たせたり」と、昔の人が伝えてくれた学びに豊かさを感じます。

「卯」と「兎」
「卯」の古代文字を上下に分けてみたら、ただの草の茂みではなく
なんだか、「兎」が隠れているように見えてきて

・・・ということで2023年は、
「卯」にあやかり勇気を持って新しい扉をあけて、
「兎」の様に愛らしく、縁起の良い一年になります様に♪


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