損保各社、石油・鉄鋼向けも企業保険を価格調整


【要約】
損保の企業向け保険は、石油・鉄鋼向けでも価格調整をしていたことがわかった。

設備を多く抱える製造業やインフラ事業者は、自然災害で損傷すれば支払額が巨額に及ぶ。そのため大手損保がリスクを分散して引き受ける共同保険契約にすることが多い。共同保険では任意にシェアを配分できるため、保険料を下げようとする競争原理が十分に働かないことがある。

疑惑が表面化するきっかけは東急と大手損保の契約更改のタイミングだ。3年間で20億の保険契約の更改時、30億の保険料を横並びで提示したことから調整行為が発覚した。

【感想】
東急の件は最終的に5億~6億/1年で妥結したというのを見て、更改のタイミングで提示した30億/3年との解離に驚いた。保証内容は全く同じなのだろうか。

しかし、共同保険でシェア配分するにあたりバランス良く各社が競争するというのは難しそう。
ただ、必要なのは価格に対する納得感=透明性だと思う。

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