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今週読んだ海外記事と雑感(2020.8.30)
今週もピックしたニュースとコメントを転記してまとめておきます。
有料部分はニュースへの雑感です。
なぜ中国の百貨店は倒産していないのか?
中国の百貨店がアメリカのような壊滅的状況に陥ることなく順調に回復しはじめている理由について、国有企業が多いこととデジタルシフトへの投資が進んでいることが理由に挙げられているのですが、個人的には在庫を所有しているかどうかが大きなポイントなのではという気が。https://t.co/tSqdALpMre
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) August 28, 2020
中国の百貨店がどういう在庫管理の方法をとっているかは不明ですが、おそらくアメリカのようにほぼ100%買取のスタイルの方が稀で、大半は売上に応じた場所貸しで成り立っているので、キャッシュフローの悪化が最小限に抑えられているのかなと。ただ各国の百貨店がどういうビジネスシステムを→
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) August 28, 2020
→採用しているかは意外と情報がないので、いつか各国の仕組みを調べて比較・考察する記事を書きたい気持ち。デジタルシフトへの対応や新しい仕組みをすぐに取り入れられるかどうかは、首脳陣の能力というよりどういうビジネスシステムの上に成り立っているかの方が影響が大きいはずなので。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) August 28, 2020
120店舗閉鎖でも2.5億ドルを調達したWarby Parker
この小売不況の中、D2Cブームの先駆者でもあるWarby Parkerが2.5億ドルを調達。今回の調達によって評価額は30億ドルに。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) August 28, 2020
Warby Parkerはこのコロナ禍で他のブランド同様、国内の全店舗(120店舗)を閉鎖したものの、それでもこの時期にこれだけの調達ができたということは→https://t.co/ucMjLPxO8i
短期的にオンラインの売上が増えただけでなく、中長期で見てもコロナに左右されることなく価値を提供できると投資家が判断するだけの未来をプレゼンできたということなのでやはりブームに乗っかっただけの人たちじゃないよなあと改めて思うなどしました。あとメガネは必需品なので、→
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) August 28, 2020
他の商材に比べて落ち込みが少なかったという話も納得。特にアメリカは日本と違って安価なメガネブランドが少ないので(今は増えているかもしれないけど)、より「必需品」の感覚が強いのかもしれません。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) August 28, 2020
旧暦の七夕が独身の日と並ぶショッピングイベントに
"Qixi Festival"って何かと思ったら旧暦の七夕のことか…!独身の日や旧正月に次いで七夕もラグジュアリーアイテムの消費イベントと化しているようで、各ブランドが力を入れているとのこと。カテゴリによっては1日あたりの売上が120%も増えるそうです。https://t.co/02EMX3PItK
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) August 25, 2020
個人的に面白かったのは、記事の最後にでてきた「中国の消費者は、自分たちがラグジュアリーブランドにとって重要な市場であることを理解しており、要求水準も高くなっている」という話。ブランドが中国向けのプロモーションで文化の違いから炎上するケースも起きていますが、今後は中国の→
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) August 25, 2020
→文化背景を理解し、流行っているテイストを肌で感じてクリエイティブに落とし込める人材がどのブランドでも求められていくのだろうなと思ったりします。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) August 25, 2020
スタートアップが取り組む、路上のフリー冷蔵庫
食品物流をデジタル化するスタートアップ・Cheetahが賞味期限の近い食品を詰めた冷蔵庫を路上に設置し、必要な人が自由に持っていけるようにした取り組みが面白い。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) August 25, 2020
特にベイエリアは家賃の高騰によって87万人もの人が食料を確保できない危機に晒されているとのこと。https://t.co/7OQRuNM31C
ちなみにこの企画のアイデアはもともとコロナ禍のNYではじまった取り組みがベースになっているとのこと。通常は地域コミュニティや行政が主体となって行うような取り組みを企業、それもスタートアップが手掛けるところに企業のソーシャルグッドのあり方を考えさせられます。https://t.co/H986aSQsDg
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) August 25, 2020
ニキビケアパッチがアメリカでブームになりつつある理由
アメリカで韓国コスメからインスパイアされたニキビケア用のパッチがじわじわ人気に。ニキビケアパッチは韓国ではわりと一般的なアイテムだったようですが、パッケージやシールのデザインを若者向けにポップにデザインしなおしたことが人気になった秘密のよう。https://t.co/syj3dTzfdr
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) August 24, 2020
ニキビケアというとティーン向けをイメージしがちですが、ニキビで受診する人の1/3は25歳以上であり、大人の55%がニキビができた経験があるとのことで、大人向けにちょっと高めの価格帯の商品がハマったようで、毎月25%の成長を遂げているブランドも。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) August 24, 2020
あとブランドの中にはサブスクでの売り上げが全体の30%近くを占めるところもあるようで、コスメの中でもスキンケアの消耗品はサブスクと相性がよいのかもなと思いました。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) August 24, 2020
個人的にはフェイスシール大好きなので、ニキビなくても使ってみたい…!
Amazonがオフィス増床のために元Lord&Taylorの店舗を取得へ
Amazonが元Lord&Taylorの店舗だったマンハッタンのスペースを買い取り、オフィスとして利用すると発表。店舗は昨年WeWorkが取得して話題になった場所ですが、1年ちょっとで売却することに…!WeWorkもコロナ禍で資産整理をしているところなのだなと。https://t.co/9UBHJ4rMSj
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) August 24, 2020
しかしこんな一等地にオフィスを構えるAmazonの力おそろしいな…!
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) August 24, 2020
ちなみに郊外のSCはフルフィルメントセンターとして活用するために取得しているようですが、この都心オフィスはテクノロジー開発チームが3500人(!)入居予定とのこと。
リモートワークとは…!!!
「店舗」が減少していく先で
国内外問わず、店舗の倒産や閉鎖が大きな課題となっています。今後オンライン化が進むことを考えれば店舗数が増えるとは考えにくく、数年単位で見ても店舗数はゆるやかに減少していくはず。
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