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中国に行くのがこんなに大変なんて聞いてないんですけど!?〜中国観光ビザ奮闘記〜

先日noteでも書いた通り、初めて上海に行ってきました。

その中でも書いたのですが、中国の観光ビザをとるのがこんなに大変だとはつゆ知らず、軽い気持ちでビザ申請に挑んだら玉砕しまくって心折れかけたので、この苦労を誰かに聞いてほしい!!!という思いでPodcastで話したら1時間半も話してたよびっくり。

しかも私の場合はまた特殊で、以前ロシアに行ったときに一度観光ビザ取得を経験していたので、同じノリで行けると思っていたら全然行けなかった。普通にこれが初めてのビザ取得だったら事前に慎重に調べて早めに準備していたと思うんですが、中途半端に経験があったがゆえの驕りと怠慢がさらにすべてをややこしくした…!!!

ということで、泣きながらビザ申請に奮闘した私の魂を成仏させるために、ビザ取得がいかに大変だったかを懇切丁寧に解説したいと思います!!

<追記>

という内容を書いていたら、なんと今月末(2024年11月30日)からビザ免除になるらしくて号泣。私の苦労の意味とは…!?!?!??!!?!!

いや嬉しい、嬉しいけどね!?!?次はこの申請しなくていいってことだからね!?!?しかしタイミングよ!!!私が苦労して観光ビザ取ってから一ヶ月も経たずに免除て、、、、!!!!ぐぬぬ。

ということでここでまとめた内容は特に誰の参考にもならないと思いますが、日本人で商用でもない完全な観光での個人旅行でビザを取るってだいぶ貴重な経験なので、私の苦労が知りたい人はぜひ読んでみてください。(この内容、時間かけてがんばって書いたのに、、、!!!今ちょっと泣いてる)


中国ビザ申請の流れ

中国の観光ビザ申請のおおまかな流れは下記の通り。

  1. HPからオンライン申請

  2. 必要書類を印刷

  3. 2を持参してビザセンターで申請

  4. 後日(3営業日後)受け取り

この流れだけ見たらそんなに難しくなさそうじゃないですか。私もざっと調べたときに「ふーん、このくらいならまあ、2回行かなきゃいけないのは面倒だけどパスポート申請だと思えば」くらいのノリで捉えていました。

ところがどっこい。

細かい落とし穴が多すぎる!!!!!

手順としてはシンプルなんですが、揃えないといけない情報が多いのとひとつでも間違えたらやり直しなので、途中で賽の河原で石積みしてるみたいな感覚に、、、
そしてオンラインフォームにアクセスできないとか細かいトラブルもあって、いちいち立ち止まっては調べ、他の人の体験記を読んだりしたのですが数ヶ月前のものでもすでに情報が古くなっていたりして、何が正しいのかわからない…!という状態に。

日本の役所や公的機関だととりあえず行ってみて聞いて、教えてもらいながらやることもできると思うのですが、中国のビザセンターは「ちょっと聞けそう」な案内役?みたいな人が皆無な上、現地にすら手順の説明や案内などなく、己で理解し開拓するしかない状態。ビザ申請の時点で試される旅人力!!絶対に行くんだという強い意志がないと申請にすら辿り着けない。

ということで、試行錯誤してみた私なりに理解した、それぞれのフェーズでの手順と必要知識をそれぞれ説明します!

0. ビザ申請用の写真を撮る

申請前の準備として、ビザ申請用の写真を先に用意しておく必要があります。

中国のビザ申請でまずネックになるのが写真の規定が厳しいこと!!写真サイズが細かく決められているのはもちろんですが、カラコン・メガネNG、額を絶対出す、背景は白、首が詰まった服はNG。パスポートより断然厳しい。

証明写真だと中国ビザ申請用のサイズがないのと、この細かい規定がクリアできるか不安な人は中国のビザ申請用写真のコースがある写真館があるのでそちらを使った方が安心だと思います。けっこう高いけど、安心感を買うならば…!

なお私はというと、ギリギリのスケジュールでの申請で写真館に行く時間などもちろんなかったので、証明写真で一番近いサイズを選んで、足りない数mm分を気持ち大きめに切って提出したらいけました。いけるんかい。

写真の原本とは別に、オンラインフォームに記入する際に申請用写真のデータアップロードも必要なので、写真データが取得できる証明写真機を選ぶのも重要!!!私は「Ki-Re-i」を使いました。専用のアプリをダウンロードして、別途オンラインデータ取得の料金(200円)を払う必要があります。

そして写真のサイズだけではなく、顔がどのくらいのサイズで写っていないといけないかも細かく決められているので、撮りながら申請の写真例を確認してサイズ感が大丈夫かも確認必須。

女性はカラコンNG、前髪もサイドバングもNG(顔・おでこ全出しスタイル)とチェック項目が多いのでメイクもあまり濃くしない方がよいのではと思います。私は入国審査官くらいにしか見せないし!と腹を括ってすっぴんで撮りました。よく考えたらビザはパスポートに貼るからずっと残るけれども。まあ却下されるよりはまし!!!

あと、万が一ビザセンターで写真がNGになった場合も一応センターの室内に証明写真機があって、そこで撮り直しができるようになっています。なので、申請に行くときも念のために首が詰まっていない服を着る、ヘアゴムやヘアピンを持っていくなど当日撮り直しができる格好で行った方がよいと思います!

1. ビザセンターのHPからオンラインフォームに記入

写真だけでも大変なのですが、ここからが本番!

ビザセンターのHPからオンラインフォームに必要事項を記入します。

私はまず、このオンラインフォームを立ち上げるのにだいぶ苦労しました、、、、!!!!クリックしてもクリックしてもオンラインフォームが立ち上がらない問題、、、、!!!

この現象、たまに発生するみたいでいろんなアドバイスを読んだ結果、ビザセンターのHPがiOSと相性が悪いのではという結論に(私の中で)至りました。あと、PCだとウィルス対策などでセキュリティ系のツールを入れていることが多いと思うのですが、これもMacとの掛け合わせの問題なのか、Macだとブラウザを変えてもアクセスできず。iPhoneからだとSafariはダメで、Chromeからならアクセスできたものの、ファイルダウンロードがブロックされてしまって「ここまでがんばって入力した苦労は!?!?!?」と打ちひしがれたことも。。。(この時心が折れて本気で航空券をキャンセルしかけた)

オンラインフォームの入力がどうやっても完了できなくて方法を探った結果、申請書をダウンロードして手書きで入力する方法をビザセンターのHPで発見して喜んでいたら、二年前に廃止になったのでオンラインでやり直してくださいと突き返されて涙。。。もう使えないものをダウンロードできる状態のままにしておくのはなぜ!!!

なお私は困りに困った結果、ネットカフェからアクセスしてことなきを得ました。でもビザ申請用にとんでもない量の個人情報を入力する必要があるので、個人情報の保護の観点で考えるとこれはだいぶ奥の手だと思います。。。ただ、Windowsだとだいぶサクサクいけたので、やはりそもそもiOSとの相性が悪いんじゃないかなあと。なので、PCもスマホもあらゆるガジェットがApple製品の人はこの落とし穴にはまりがちな気がします。。。(ちなみに私はMacは2台試しましたがどちらもダメでした)

そしてアクセスできたらできたで、項目が多い&自分でも調べないとわからないようなことまで聞かれるので、入力も一苦労。一応、下書き保存ができて途中から再開することも可能なのですが、私はビビりすぎて全部情報を揃えた上であとは入力するだけ、というかたちにして一気に入力しました。

びっくりしたところで言うと、過去五年の職歴や職場の上司の氏名、両親の生年月日など。そして親類に中国籍保持者がいる場合はその人の氏名と住所、国民番号などの情報も求められていたので、親類本人に確認する必要がありそうでこれも大変そうな項目だなと思いました。

ちなみに入力は中国語か英語のみなのですが、英語で入力したのに最終の確認画面はなぜか中国語に翻訳されている?状態で表示されて、アルファベットの音を元に自動で機に漢字表記に変換され、パスポートに記載している漢字と申請票上の漢字が違うものになってしまうという日本人にしか起こり得ない落とし穴が発生するという…!!!しかし、印刷するとなぜか入力したままのローマ字表記に戻るので、慌てずそのまま印刷してOKです。どういうトラップやねん?????

2. ①とホテル・航空券のeチケットを印刷してパスポートのコピーをとる

という感じで息も絶え絶えになりながら申請完了したら申請票を印刷。そしてホテルと航空券のeチケットを印刷し、パスポートのコピーをとった上でパスポート原本も持っていけば必要書類はOK!あ、あと証明写真の写真原本もだった。

当日持って行くものは下記の通りです!

・オンライン申請票を印刷したもの(1枚目にQRコードが印刷されていることを確認)
・ホテルと航空券のeチケットを印刷したもの
・パスポートのコピー(A4でとる)
・パスポート原本
・証明写真原本(一枚でいいけど念のためシートごと持って行く)

ちなみに、商用などで現地の人からの招待状がある場合はホテルの予約確認のプリントは必要ないですが、外国人宿泊可のホテル以外への宿泊は別途届出が必要になるので注意。

3. ②とパスポート原本を持ってビザセンターへ

必要書類を揃えたらビザセンターへGO!

ちなみにビザセンターに到着しても誰も案内もしてくれないし、手順の案内板などもありません!!!己で解決できるものだけがビザ申請に行き着ける、超ストロングスタイル!!!

ということで、行ってみて私が理解したビザセンターでの申請手順は下記の通り。

中央のカウンターで事前チェック

問題なければ番号札が発行される
※修正事項があれば修正して再度カウンターへ

呼び出されたら個別ブースでビザ申請手続き

手続き完了後、支払用番号札が発行される

呼び出されたら支払い

ビザ引換証交付、この日はこれでおしまい!

ビザセンターの申請の部屋に入ると、中央にドーンとカウンターがあって、そこに長蛇の列ができているのでとりあえずそこに並びます。ここが一番時間がかかる!だいたい1時間くらいは並ぶことを覚悟して行きましょう。

このカウンターでのチェックは正式な申請前に抜け漏れや誤りがないかを確認して申請をスムーズにするためのようで、ここでOKが出て本申請のための番号札がもらえれば基本的には問題なく申請に進める気がします(たぶん)。ただ、このカウンターはブースのようなかたちで別れておらず、スタッフの方が空いた順に手を挙げてくれる形式で、空いたと思ったらいなくなったり、別の人の対応を始めたりと流動的なのでぼーっと並んでいると順番を抜かされたりします笑 ずっと気が抜けない!!!

なお私はしっかりとうっかりを発揮してパスポートの有効期限の記載が間違っていたのですが(しょ、初歩〜〜〜!!!)、その場での手書きの修正はもちろんNGで、オンラインからしか修正できない!!私の手持ちのマシンではもう無理よ、、、と頑張って泣きついたら、修正済み申請書を印刷する係の人が修正してくれました。優しい。

このあたりの対応はわりと人によるところが大きくて、朝一(9時)が一番人も潤沢で余裕があるからか、融通をきかせてくれたり細かく説明してくれる可能性が高いので、なるべく早めに行った方がいいと思います!お昼頃になると個別ブースもどんどん閉まっていってさらに時間がかかるらしい。

申請内容の修正だけでなく、写真のNGやパスポートのコピーを忘れた人などもこのタイミングで指摘されて、その場にある証明写真機やコピー機で必要書類を再度揃えて申請しなおします。

このとき、もう一度並び直すのかと思いきや「並ばなくていいから直接カウンターに来て」と言われて、やったー!と思っていたら、修正した人用のレーンがあるわけではなく、普通に並んでいる人の流れに「私、再申請ですーーー!!!!」と割り込んでいかないといけないという斬新な形式!!!!!はたから見たら完全に横入りの人やん!!!!!

だからぼーっと並んでいると別の人の対応に行かれてたりしていたのか!!!とやっとここで理解。修正なしでストレートで申請できたみなさん、あれは横入りではないんです…そういう仕組みなんですごめんなさい…!!

と心の中で謎の懺悔?言い訳?をしながらなんとか無事に本申請の整理番号をゲット。もうここまでくれば終わったも同然!!!!

なのですが、ビザセンターの呼び出しは数回表示して現れなかったら容赦無く次の番号に移っていく油断ならなさなので、待ち時間が1時間あっとしてもずっと番号に気を張っておかなければならず、読書やPC作業などを集中してやるのは難しい気がします。おちおちトイレにも行けない!

順番が飛ばされてしまった人も一応窓口の人に言えば対応してくれるみたいですが、これまた横入り力(?)が求められるのでだいぶハードルが高い。呼ばれたらすぐに行けるように気を張っておく方が逆に気が楽だと思います。

自分の番号が呼び出されたら、その横にブース番号が表示されているのでそのブースへGO。カウンターでチェックしてもらった必要書類をすべて提出して、渡航目的などの簡単な質問に日本語で答えて、書類にサインをして終了です。パスポートにビザを貼るので、ここのタイミングでパスポートは預けます。

申請が完了したら支払い用の整理番号を渡されるので、また同じように番号が呼ばれるのを待って、呼ばれたら支払い窓口でビザ申請料金を払います。だいたい8000円弱なのですが、クレジットカードも使えました。

支払いが完了したらビザ引換証が発行されるので受け取って申請は終わり!申請日から3営業日以降に受け取りにきてくださいと案内されます。

4. ビザとパスポートを受け取りに行く

さて、3営業日後にビザが無事におりていることを祈りつつ受け取りへ!

受け取りは、申請と同じ階の別の部屋にあります。

ここでトラップなのが、受け取りの部屋に行く前に申請の部屋で警備員さんに整理番号をもらわないといけないこと!!!受け取りの部屋が小さくて人が入りきらず、部屋の外に行列ができているので並べば自分の順番がくると思ってしまいがちなのですが整理番号がないと永遠に呼ばれないので、並んで自分の順番がきたと思ったらみんな番号で呼ばれている!?それどこでもらえるの!?とパニックになる現象が起きます。

番号さえもらえばあとは待って受け取るだけなので簡単なのですが、番号札をもらうのが一番大事なステップです!!!

申請の部屋にいる警備員さんにビザの受け取りにきたことを伝えて番号札をもらう

ビザ受け取りの部屋で待機

呼び出されたらビザの内容を確認して受け取り、終了!

そしてここでもうっかり呼び出しに気づかないとサクサク次にいかれてしまうので、見逃さないように気をつけましょう…!

呼び出されてブースに行ったら、ビザが貼られたパスポートを渡されて内容に誤りがないかを確認し、受け取りのサインをして終了!!晴れてビザ取得、入国の権利が得られます!!!!

ビザだけではない、中国へ行くための準備あれこれ。

ビザ申請の流れと私の苦労話だけで6000字もあるよ!!!もう必要なくなる情報なのに!!!くぅ!!!

でも中国への渡航に必要な準備はビザだけではないのです。という話もPodcastで1時間半話しました。合計3時間も苦労話してる。中国、コンテンツ力ありすぎ!!!

このエピソードの概要にも書いたのですが、個人的に今回行ってみて大変だったことをまとめると

・ビザ取得たいへん
・中国のアプリインストール+登録がたいへん
・中国のWi-Fi下では日本でつかってるツールほぼ使えないのでたいへん
・中国語ができないとアクセスできない情報多すぎてたいへん

という感じです!

Googleはもちろん、普段日本で使っているツールは軒並み使えないので、地図や支払い関連、検索などなどあらゆるツールの中国版を入れ、かつ事前に登録まですませる必要があります。

特に決済で使うAlipayは、これがないとほんっとーーーに中国で何もできない!というくらい重要なので、絶対に事前に日本で登録して行きましょう。登録にSMS認証が必要なので、日本で登録していかないと現地に行ってからだとSMSが受信できなくて詰みます。

でも逆に言えば、登録さえしてしまえばあらゆることがAlipayで完結するので、旅行者としてはかなり楽でした。あと私はホテルや現地での移動用の新幹線などをすべてTrip.comでとったのですが、Alipayと連携しているのでメールなどを遡らなくてもアプリをひらけば情報がまとまっていてとても楽でした。

そしてWifiに関しては、私は初めての中国だったので安心を買うためにSIMではなく割高ですが日本バンドのWifiを借りて、Google検索ができる状態にしていきました。一応現地で使うようにbingも入れて行ったのですが、日本語で検索しても中国語の検索結果がでてくることが多くて、中国語がわからない人間には厳しかった…!

ホテルで中国のWifiにつないだらスマホでできることがほぼなくなってしまって、やはり日本バンドのWifiを借りてよかったなと個人的には思いました。SIMも香港バンドのものを使えばGoogleやMeta関連も使えるみたいなので、次回以降でそのへんもトライしてみたい。

海外に行く時、国に合わせてタクシーや決済、公共交通機関を使うための独自アプリなどを事前にインストール、登録するといった準備をすることは多いと思うのですが、大半は現地に行って必要になってから入れたり登録したりしてもどうにかなるので、事前に使いそうなものを調べてインストール・登録をしておかないといけない!という状況はほぼ初めての体験で、今までで一番事前準備に時間がかかりました。いや普段どんだけ準備して行ってないんだよという話でもあるのですが。

という感じで、大変なことはいっぱいあったものの、私はその苦労をしてでもまた行きたい!と思ったくらい楽しかったし学びが多かったので、そのあたりもまたまとめたいと思います。

今回行ったスポットはTwitterのハッシュタグやインスタのハイライトにもまとめているので、そちらも合わせてどうぞ。

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最所あさみ
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