今週読んだ海外記事(2021.05.28)
最後に海外記事まとめを書いたのがいつだったか思い出せなくてもはや前世の記憶。英語で小説を読み切ったら英語の記事を読むハードルも下がったので以前よりも難なくピックできるようになってきました。ということで今週はしっかり毎日何かしらピックしたのでえらい。
Googleが直営店舗オープンへ
おお、とうとうGoogleも今夏に実店舗をオープンするとのこと。Amazon GO的な実験的なお店かと思いきや、普通にPixelをはじめとする自社製品を販売するっぽい。とはいえオンラインでオーダーして店舗ピックアップするなど買い物体験をスムーズにする仕組みは構築予定とのこと。https://t.co/q1PIGDjRfg
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 24, 2021
記事の書きぶりだとAmazonよりAppleを意識してるっぽい?Appleはすでに米国内で270店舗持っているので物流や店舗サービスにおいてはGAFAの中でも一歩抜きん出ているのはたしか。店舗のテクノロジーには触れられていないけど、自社製品でテストしたあと小売店向けに販売するパッケージがすでにありそう
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 24, 2021
コロナ禍のアパレル業界を牽引する子供服市場の成長
"your family becomes your brand"はなかなか強烈なフレーズだけど「リンクコーデ」流行の背景を一言で表すとたしかにこうなるよな…コロナ禍で暗いニュースが多いアパレル業界ですが子供服は伸びている会社も多く、ECのMaisonetteは顧客数2倍、売上3倍に。https://t.co/FYQCtIYMM7
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 24, 2021
その他有名ブランドも次々と子供服に参入しており、リンクコーデのみならず「小さい大人」として有名ブランドのミニチュアアイテムを身につける姿をSNSにあげたい欲求が高まっているのかも。コロナ禍でSNSに接続している時間が伸びているのも一因かも、という考察。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 24, 2021
Rebecca Allenが目指す「すべてのスキンカラーに合うベージュパンプス」
肌の色にあわせて5種類の「スキンカラー」パンプスを展開するRebecca Allenの創業のきっかけが、創業者自身がゴールドマンサックスで働いていたとき(しかもVP!)に自分の肌色とスーツの雰囲気にもあう「ベージュ」パンプスが見つからなかった原体験から、という話面白い。https://t.co/4L4Xm6C263
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 25, 2021
"everything was peach"という言い回しもでてくるのだけど、色黒の肌にはたしかにピンクやビタミンカラーが似合うのでカラフルなアイテムが多い気がする。そしてRebecca Allenの商品ラインナップを見るとたしかにあまり見かけない絶妙なカラーの商品で納得。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 25, 2021
商品は$165くらいなので日本の百貨店の靴売り場だと安い部類に入るくらいの価格感だけど、どのシリーズもフォルムが綺麗だな〜。実物を見てみないと質感とかわからないけれども。今月からNordstromでの取り扱いもはじまるとのこと。試着需要は小売店に任せる姿勢のようhttps://t.co/iA2Rp7zS0x
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 25, 2021
クチコミをより効果的に活用するには?
クチコミマーケティングの新しい潮流かと思って読み始めたらアフィリエイトとマルチ商法の合いの子みたいな手法が流行りはじめているという話だった…!自分が紹介したリンクから友人が購入したら、5足売れるごとに一足プレゼントしてもらえるとかセラーになれるとか。https://t.co/egbmmNLv7A
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 25, 2021
この手法、たぶん2、3年したら日本でも流行りそうだなあと思う。もはや着手してるところがあってもおかしくないかも。リワードプログラムやアンバサダー的な制度は大事だけど、度が過ぎると顧客に提供するものが「ビジネス」になっていくので自分たちでブレーキかけてかないと危ないよなと
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 25, 2021
リワードプログラムのネットワークビジネス化については去年も似たようなマーケティング手法の記事を読んで同じことを思ったな。口コミは売り手側の意思が介在すると信頼が揺らぐ可能性もある諸刃の剣なので、施策をうつときはかなり慎重にやるべきと個人的には思うhttps://t.co/gInB1PDcyw
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 25, 2021
記事の中でも「ブランド規模が大きくなると単純なアフィリエイトの仕組みにせざるをえない」という話がでてくるのだけど、投稿してくれる顧客の数というキャップだけじゃなくて過度のギフティングが購買意欲を削ぐのと同じで、購入に誘うための投稿が増えると購入が減るという矛盾を孕んだ施策なんよ
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 25, 2021
Amazonがイギリスで中小ブランドに特化したページをローンチ
Amazonがイギリスで「The Local Label Hub」という抽象規模のブランドに特化したファッションページをローンチ。日本からだと実際のページが見られないようですが、昨年アメリカでもデザイナー協議会と提携したりラグジュアリー特化のページをローンチしたりと→https://t.co/9R0vPdD0dM
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 26, 2021
→多少効率を犠牲にしても価格やターゲット層にあわせて細かく売り方を変える方向にシフトしているのだろうな、と記事中のコメントからも感じます。ほんの2年くらい前まではファッションブランドがAmazonに出品するのはどこかダサい空気がありましたが、巧みにイメージ向上させていってるなあと。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 26, 2021
NordstromとMacy'sの明暗をわけたのは?
第一四半期の業績を見るとMacy'sやKohl’sが昨年同時期と比べて50%以上の売上上昇を見せる中、Nordstromは13%の減少と苦戦している理由はこれまで売上のアパレル比率が高く、コロナ禍で需要が拡大した家庭用品の波に乗れなかったのが大きいのでは、という記事。https://t.co/KjfR0r5lIl
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 26, 2021
これは日本でもアパレルが大多数を占めるファッションビルで同じことが起きていそう。Nordstromも一年かけて取り扱いブランドの幅を広げていますが、新規開拓でバイヤーのコネクションがないと簡単には取り扱いできないんですよね…特に大型家具は特殊だし…とはいえ、ファッションに強いNordstrom→
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 26, 2021
→ならではの見せ方があると思うし、いっそのことこの機会に「仕入れる」の固定概念を捨てて、キュレーションやコンサルティングで収益があがるモデルを模索するのもありなのでは。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 26, 2021
Gapとカニエ・ウェストのコラボ商品がいよいよ6月末に販売開始へ
昨年話題になったGapとカニエ・ウェスト(Yeezy)のコラボがいよいよ来月末に発売開始へ。今日Gapの第一四半期決算が発表されるようですが、ずっと苦しい状況が取り沙汰されているので今回のコラボで起死回生となるかに注目が集まっています。とはいえGap自身の見立てでは→https://t.co/tmxrbdAlUi
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 27, 2021
このコラボラインの売り上げは1年で1.5億ドルとわりとコンサバティブな姿勢ではあるよう。アディダスとYeezyのコラボの売り上げが17億ドルと言われているので文字通り桁が違う感じ。単価が違うのとスニーカーは今や投資の側面もあるので単純比較はできませんが。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 27, 2021
そしてGapのホームグッズライン「Gap Home」をWalmartで販売する、つまり初めて自社店舗以外の販路を広げると発表。SPAのビジネスモデルから脱却する流れが興味深い。でもコアであるアパレルではなく新たに立ち上げるインテリアブランドで試すのは理にかなっているなーhttps://t.co/G1xwnWF4P5
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 27, 2021
アパレルとインテリアは売場の作り方も流通設計も顧客の購買行動も異なるはずなので、自分たちの得意分野以外の商材は卸売にして販売を効率化するのは正しい気がする。あとWalmartの顧客層はGapとかぶってるはずなので広告効果もあるんじゃないかなと。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 27, 2021
コスメブランドがTikTokのライブ配信に注力する背景
コロナ禍でブランドのライブ配信はもはや当たり前になりましたが、TikTokのライブ配信は他のプラットフォームに比べてスタッフ個人への関心が高く、販売というよりコミュニケーション重視であるという話が面白い。私はTikTokでライブを見たことはないのですが→https://t.co/T6sTvkmTTW
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 27, 2021
InstagramやFacebookは利用者の幅も広いし、オフィシャルな感じがあるので親密にやりとりするというよりテレビショッピングに近い感覚になりやすいのかもなあと。TikTok経由が一番売り上げにつながっているというブランドも。ライブコマース機能もWalmartとテストしているので実装の日も近そう。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 27, 2021
Instagramが新商品発売をお知らせする「Drop」機能ローンチへ
インスタの新機能「Drop」の発表を今さら知ったけどインスタ上での買い物より新作お知らせの方がたしかに需要がある気がするな。インスタライブで新作の解説をしたあと「発売開始の通知を受け取りたい人はこちら」みたいな案内をするのと相性よさそうだし。https://t.co/9g4YXiRhL3
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 28, 2021
TikTokが生み出す新たな「バズ」と消費の関係性
TikTokはアルゴリズムが優れている分、発見性と拡散性が高く資本の小さい企業や個人でもファンにアプローチしやすいという話には納得しつつ、記事でもインタビュアーがつっこんでいる「急なバズによる対応コストをどうするべきか」はTikTokを使っていないブランドにとっても→https://t.co/URxNsWSusD
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 28, 2021
→これから課題になっていくよなーと改めて。自分たちで発信してなくても、顧客が何かの拍子に自社商品を使ってバズったことで注文が殺到することはありえるので。今もすでに起きている気はするけれども。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 28, 2021
とはいえその回答をTikTok側に求めるのはわりと酷というか在庫管理まで責任持てんよな彼らもw
在庫状況にあわせてバイラルを減らす調整とかもできるのかなー、けどUGCは止めようがないし、プラットフォームとしてできることには限界があるのでブランド側に新しいプレイブックをインストールする必要がある気がする。バズは天災と同じように「いつか」に備えなければならないものになるのではと。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) May 28, 2021
私の考察はツイートでおおまかに書いているので、今後は有料の考察部分はなくしてツイートと日本語訳タイトルのみまとめていこうかなと思っています。気になるトピックがあれば「消費文化総研」のコミュニティの中でお話できればと〜!ではでは。
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