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私は、君たちがめちゃくちゃに好きだ。
外出自粛が強化されてから、私の身辺はにわかに慌ただしくなった。
リアルな場所でできることが限られている今、オンラインで仕事を完結させられる私のような職種の人間がやるべきことは山積みだ。
自らの発信はもちろん、発信の支援やデジタルシフトの企画など、考えなければならないことがどっと増えた。
気づけば、家の中で一日中難しい顔をしたままPCに向かう日々が続いている。
これまでの経験から考えても、この状況が続くとすぐに体調を崩してしまうだろうな、という予感がある。
私はもともとやりたいことがたくさんあるタイプだ。
そして一度はじめるとアドレナリンによって体の負担をカバーしてしまうので、倒れるまで「休む」ということができない。
以前なかよしのゆうすけ先生が「休むことは高度な技術だよ」と教えてくれたのだけど、私がその技術を体得するにはまだまだ時間がかかりそうだ。
そんな私が唯一ホッと息をつけるのがプロ野球観戦だった。
がっつり応援してストレス発散する日もあれば、風に吹かれながらぼんやり試合を眺める日もあるけれど、共通するのは意識が「今、ココ」に限定されること。
年齢を重ねるほど社会的な役割や肩書きがついてまわるものだけど、球場にいけば私はただの「ファン」だ。
何者でもない私でいられる場所。
球場は、私にとってWell-beingを感じられる空間だ。
だから野球のシーズンが終わるとそのバランスがうまくとれなくて、冬の時期は体調を崩しがちになってしまうのが目下の課題だった。
そんな私にとって、もう半年近くも球場にいけない状態が続いているのは本当にしんどい。
神宮に行きたい、傘を振りたい、哲人のホームランが見たい、と毎日思う。
とはいえそれは私のわがままでしかないから、まずは今目の前のやるべきことをしっかりやっていこう。
そう思って、なんとか持ちこたえてきた1ヶ月だった。
でもやっぱりいい子で我慢し続けるには限界があって、やっぱり私は少し疲れはじめていたんだな、と気づいたのはヤクルトの選手たちがこぞってインスタライブをはじめてくれたことだった。
上田と村上くんのインスタライブを見ながら、ああ最近の私は野球のない生活の中でずっと気持ちを張り詰めていたんだなあ、と気づいた。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) March 31, 2020
元気そうにふざけあう姿を見ていたら、神宮で彼らの姿を追っていたのが遥か昔のことのようで、なんだか涙がでてきたよ、、、
ちなみに配信してくれていたのは知人男性こと上田選手(ネタがわからない人はググってね!)と
村上選手。(はあああああ〜〜〜〜むねくんかわいすぎる!!!!ピチピチはたち!!)
それぞれ他の選手とつないだり、コメント欄に選手が現れたりとヤクルトのアットホームな仲のよさが垣間見えて、話している内容はなんでもないはずなのになんだか泣きそうになってしまった。
久しぶりにヤクルトボーイズの顔を見ていたら、なんだか実家に帰ってきたような郷愁が込み上げてきて胸がきゅうっとなりました。
— 最所 あさみ(asami saisho) (@qzqrnl) March 31, 2020
神宮はもはや東京の実家!
明日からもみんなが元気に過ごして、早く開幕の日が迎えられますように。
私には、そう祈ることしかできないけれど。
活動自粛を発表する球団が増えた今、公式のInstagramやメディアなどで選手の姿を目にすることも難しくなってきた。
そろそろ広報部門と選手の接触も禁止になりそうなので、選手が無事なのか、どんな日々を過ごしているのかを知る術はどんどん限られてきた。
そんな中で本人たちがSNSを通してこうやってファンと交流してくれるのは、本当にありがたいことだと思う。
と同時に、SNSで簡単につながることができる時代に生まれてよかったと心底思った。
しかもインスタライブであれば、他の選手を配信に招待したりリアルタイムにコメントをすることもできる。
私もいくつかコメントをして、それに答えてもらったりしたのだけど、この距離の近さは普段はできないことだし、今この状況で、SNSがあったからこそできたことだ。
公式のコンテンツや普段の試合の中でも彼らの仲の良さは感じてきたけれど、インスタライブを通して彼らの仲の良さを改めて垣間見たことで、「ああこれこそが私の大好きなヤクルトスワローズだ」と思った。
しかもファンのコメントもとても治安がよくて、私が見ていた限りでは誰かが傷つくようなコメントをする人は1人もいなかった。
その空間はまさに、神宮の居心地のよさそのものだった。
しょうもないネタや会話に時折ツッコミをいれながら、くすくす笑ってインスタライブを見ていた時間、私は「ヤクルトスワローズ」をたしかに感じていた。
選手だけではなく、ファンも含めたアットホームで、優しい場所。
野球はできなくても、その存在は私に光を与えてくれている。
やっぱりヤクルトが大好きで、私はこの人たちに生かされているなあと思う。
早くいつもみたいに神宮でビールを飲んで、傘を振りながら東京音頭を歌うためにも、また今日から自分の持ち場でがんばろう。
強がりじゃなく自然とそう思える元気が出てきたのは、あなたたちのおかげです。
いつも元気と勇気をありがとう。
私は今日もスワローズを愛しています。
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