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愛好家と専門家の線引き

好きなことを続けていると、いつのまにか仕事につながっていることがある。特に最近はプロフィールを見て「こんな狭い分野でも専門家として成り立つのか!」と驚かされることも増えた。

「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったもので、好きで突き詰めていると自然と知識も増え、いつのまにか詳しくなっていく。はじめは友人の中で「ちょっと詳しい子」くらいの扱いだったところから、より広い範囲に向けて発信をすることで徐々に名前が知られるようになり、メディアで「専門家」と紹介されるようになる。

現代はこのサイクルが高速で回り、SNSは専門家を育てる土壌となりつつある。

しかし時に雑誌やテレビを見ていて感じるのは、愛好家と専門家を一緒くたにしてはいけない分野もあるのではないかということだ。

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余談的小売文化論

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「知性ある消費」をテーマに、現代の消費行動や理想論と現実的な問題のギャップについて考え、言語化しています。「正解」を語るのではなく、読み手…

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