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「経済を回す」への違和感
だいぶ昔からnoteでもTwitterでも書いているのだけど、私は図書館が大好きだ。今も週に2回は図書館に行って、せっせと本を借りては返却期限までに読みきれなかった…という後悔と共に日々暮らしている。
「図書館が好き」、これ自体に異論がある人はほとんどいないと思う。でも、図書館で借りて読むと著者や出版社に直接的にはお金が落ちないので、「本が好きなら買って経済を回すべき」という意見をぶつけられることはよくある。
私は本を出版したことはないけれど、このnoteしかり、文筆業でお金をいただいている部分もあるので、それも真っ当な意見であると思う。全員が図書館で借りて買わずにすませてしまったら、ビジネスとして成り立たなくなってしまう。
一方で、本にかぎらず、あらゆる分野で「経済を回す」という言葉が絶対的な正解のように語られることに、私は最近違和感を覚えるようになった。
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