「インスタサイン会」というwithコロナ時代のファンサービス
「DMで写真を送っていただけたら、それにサインして送り返します!」
ヤクルトスワローズの奥村選手がインスタのストーリーズでそんな告知をしたのはつい先日のこと。
そして昨日、「許可をいただいたので1枚だけストーリーズにあげます!」といってアップしてくれたのがこちらの写真。
いつもの気軽な野球ツイートのつもりが、他競技のファンの方々にも「なんて素敵な取り組み!」「これは嬉しい!」と大好評で、改めてこんな素敵な人のファンでよかったなあと感じました。
今、野球だけではなくあらゆるスポーツが中止になり、選手と接したり情報が流れてくる頻度も減り、どのファンもフラストレーションを抱えています。
そんな中で、少しでもファンに喜んでほしいと離れていてもできるやり方でこうしたファンサービスをしてくれるおっくんは、言葉だけではなく心からファンに感謝し、できることをやりたいと思ってくれているのだなと感動しました。
このnoteはおっくんについて書いたものですが、まさに応援される才能にあふれた人だと思います。
ちなみに引用RTの中で「誰かアドバイザーがいるのかな」といった声もありましたが、私が見てきた限りでは、ファンの方に「こんなことできませんか?」と聞かれて実現したかたちなので、純粋な「何かしたい」という気持ちゆえの行動だったのだと思います。
当初は送ってもらった写真にサインしたものをストーリーズにあげるとのことだったのですが、掲載の許諾のやりとりが大変なこともあってか、途中からDMで個別に返送するというかたちに。
実際にどのくらいDMがきたのかはわかりませんが、日々答えている質問の数を見ていると数百通きていてもおかしくないのではないかと思います。
選手によっては全員に返す余力がない場合もあると思うので、たとえば送ってもらった写真の中から数人に抽選で返送とか、ストーリーズにサインをいれて発表、みたいなかたちもファンは喜ぶと思います。
特に選手の写真を撮ることを趣味にしてきた人たちにとっては、試合がない時期は本当につらいと思うので、ファンだからこそ撮れる愛情いっぱいの写真が本人の目にとまって、サインをいれてもらえる可能性が生まれたらきっと嬉しいのではないかなと。
選手それぞれのキャラクターや得意・不得意にあわせて、いろんな応用ができるのではないかと思います。
現在おっくんは怪我のためにリハビリ中なのですが、その合間をぬってひとつひとつこうしたファンサービスに応え、毎日丁寧に質問に回答し、時折インスタライブも配信して、と私たちに元気を与えてくれています。
もともとおっくんのファンサービスのよさはファンの間でも有名で、本人も試合前などに声をかけてもらえるのはとても嬉しい!と語っていたので、何か戦略があったわけではなく、今できることを考えた結果がオンラインサイン会だったのかなと思います。
今回、私のツイートに対して「うちの選手にもやってほしい!」という反応も多かったのですが、選手の中にはこうした細かいやりとりが苦手な人もいるし、「奥村選手がやっているんだから」と他の選手に強要はしないでほしいな、と個人的には思っています。
もちろんファンサービスが得意で、今だからこそ何かやりたい!という人にはとても参考になるやり方だと思います。
そしてこんな時期だからこそ、ファンの気持ちをつなぎとめるためにもSNSでの発信を含めファンとの交流が重要だとも思います。
ただそれぞれに得手不得手があるので、それぞれの自主性を尊重して欲しいな、とも思うのです。
しかもファンサービスをやってもらえばもらうほど、ファンもつい「もっと、もっと」とねだってしまうものでもあります。
だからこそ「◯◯してくれない」と不満を持たずにすむように、毎回「◯◯してくれた」と感謝しつづけることが大事なのかなと。
ファンサービスは私たちが「もらう」だけではなくて、選手もファンサービスを通して元気になったり、モチベーションが上がったりとお互いにGIVEしあえる関係が理想だと私は思っています。
先の見えない不安の中で、共に闘う仲間として。
オンラインだからこそできる、選手とファンのいい関係を築いていけたらといちファンとして願っています。
▼かわいいかわいい奥村選手のインスタアカウントはこちら!みんなフォローしてね!!!
(トップ画像は奥村選手のInstagramより)