有料の壁を作ることのリスク
SNSが一般化するにつれて、いたるところで「炎上」が発生するようになった。毎日誰かしらが炎上し、次の炎上がおきればあっというまに忘れ去られていく。好みが細分化した今、少しでもコミュニティがズレると炎上にすら気づかないほど、毎日あちこちで大小様々な種類の炎上が起きている。
炎上の原因はそれぞれ異なるけれど、近しい間柄であれば冗談で済んだことが、うっかり対象外の人にまで届いてしまったことで反発を生むケースも多い。バズったと喜んでいたらちょっとしたきっかけで批難の声が高まり、炎上につながってしまうことはよくある。インターネットの世界はよくも悪くもフラットだからこそ、本来届くべきでない人に届いてしまう悲劇がしばしば起きる。
その対策として、クローズドな場作りが注目を集めている。私も有料マガジンやオンラインコミュニティを運営しているが、稼ぐためではなく対象外の人に届いてしまわないための防波堤として有料化する流れは年々高まっているように思う。
私自身、この3年ほどオープンなSNSではないクローズドなコミュニティで発信することの心地よさを身を以て体験してきた。参加者も誤解を恐れずに本音で話してくれるので、SNSではリーチできない情報をもらえることも多い。
そうやって「有料の壁」のメリットを享受してきた私だが、長い目で見ると実はリスクを増大させてしまう危険性もあることに気づいた。
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