エンジニア世代の晩婚化と日本の未来:なぜ結婚が遅れるのか
日本の若いエンジニアが結婚を遅らせる傾向にある、なんて話をよく耳にしませんか?理由はいろいろありますが、「新しいスキルの習得に夢中だから」というのは、ほんの一部の人たちの話。実際のところ、エンジニアは一般的に給料が少し高めなため、その分趣味にお金を使う傾向があり、結婚が後回しになりがちだとか。
経済と世代のオーバーラップがカギ?
そもそも、人間として結婚して子供を育てるのは自然な流れ。昔の日本では、高校卒業後すぐに働き、20代で結婚・出産する人が多かったんです。そうすると、親が50代の現役世代のうちに子どもも社会人として働き始め、親子二世代で経済を回す期間が10年以上もありました。このオーバーラップ期間が、家庭や社会の経済に良い影響を与えていたわけです。
でも、今は大学進学が当たり前になり、結婚のタイミングが30代、場合によっては40代や50代にずれ込むことも。例えば、40代で結婚して子供を産むと、子どもが大学を卒業して社会に出る頃には親は60代半ば。親が現役で働ける期間が短くなり、世代間で経済を共有する時間も少なくなっています。この変化が経済にどんな影響を与えるか、考えさせられますね。
奨学金が晩婚化を後押し?
晩婚化の背景には、奨学金の問題もありそうです。有利子奨学金を利用して大学に進学する若者が増えたことで、返済が結婚や家庭を持つタイミングに影響を与えることがあるんです。特に家庭が経済的に厳しい場合、大学費用をすべて奨学金で賄うことになることも。500万円以上の借り入れを、毎月3万円ずつ返済していくと約20年かかります。この期間、住宅ローンを組む際に審査に影響が出る可能性も否めません。
未来への問いかけ
大学進学が一般的になり、キャリアや趣味に時間を割くライフスタイルが広がる一方で、家庭や結婚に向けた時間が減っている現実。これが経済や社会にどんな影響を及ぼすのか、私たち一人ひとりが考える必要がありそうです。若い世代が結婚や家庭を持つ選択肢をもっと気軽に考えられる社会にするために、何ができるのでしょうか?