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30歳手前でドラムを始める若手エンジニアが急増中!働き方改革が生んだ新しい趣味事情

最近、職場で耳にする話題に「ドラムを習い始めた」という社員の話があります。田舎から上京して大学を卒業した坊っちゃん、社会人生活にも慣れてきた30歳手前ぐらいの若手エンジニアたち。彼らが音楽を習い始めたり、習い事の場で「ライブ」と呼ばれる発表会に参加したりする姿を見ると、時代の移り変わりを感じざるを得ません。

かつて、この年代のソフトウェアエンジニアといえば、終電近くまで働き詰めのイメージがありました。しかし今や、働き方改革やZ世代の価値観の影響で、定時退社やリモートワークが主流。時間的な余裕ができ、趣味や習い事に打ち込む余地が生まれています。

働き方改革の恩恵と新しい生活様式

私自身も、この「働き方改革」の恩恵を受けている一人です。8時間労働でしっかりとした給与を得ながら、仕事とプライベートのバランスが取れた生活を送れることは非常にありがたいことだと感じています。そういった環境の中で、楽器を始めたり、趣味に時間を費やす同僚の姿を見るのは新鮮です。

特に面白いのは、学生時代に楽器に触れたこともなかった人たちが、30歳手前でドラムを始めたりすること。さらに、その成果を披露する場が「バンド発表会」。この発表会、彼らはなぜか「ライブ」と呼んでいるんです。

「ライブ」と「発表会」の境界線

ライブという言葉を聞くと、ついプロアマ問わずのミュージシャンが観客を前に演奏する姿を想像してしまいます。しかし、こうした社会人の「ライブ」は、どちらかというと子どものピアノ発表会や、おばあちゃんのカラオケ大会に近いものに思えます。

もちろん、ライブハウスで行われる以上、形式的には「ライブ」であることに間違いありません。でも、重厚感やプロの迫力を求めるには少し違和感がある気もします。個人的には「習い事発表会」などの名称のほうがしっくりくるように思います。

大人になってから挑戦する「発表会」

さらに興味深いのは、この「ライブ」での1バンドあたりの持ち時間。なんと2~3曲という短さ。多くの社会人バンドを効率よく捌くためだそうですが、この制限がむしろライトな雰囲気を助長しているのかもしれません。

私の時代は、この手のバンド活動は20歳くらいまでにこういった経験を済ませてしまうのが従来の常識でしたが、働き方や生き方が多様化した今、30歳手前で初めてこうした挑戦をすることに何の違和感もなくなってきました。新しい時代の価値観を象徴する現象なのかもしれません。


こうして考えると、習い事を通じて新しい趣味に挑戦し、それを「ライブ」という形で発表する若手エンジニアたちの姿は、少し微笑ましくもあり、羨ましくもあります。これからも彼らの「ライブ話」を楽しみにしつつ、私自身も何か新しい挑戦を始めてみたいと思っています。

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