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Return of the Obra Dinn(オブラディン号の帰還)60人の船員たちへ捧げる感想 ※ネタバレ
考えるゲームが好きなみんな、Return of the Obra Dinn(オブラディン号の帰還)を、やろう。
このゲーム、気になっていて発売した直後に買ってはいたのですが、忙しくてなかなかやるタイミングがないまま、積みゲーの仲間入りをしてしまっていました。
ただ、好きな実況者さんが本ゲームを実況されるということで、「これは流石に自分で先にやらねば」と一念発起し、積みゲーからの帰還(?)を果たし……。
で。
いざやってみたら信じられないぐらい面白く、最初はなんとも思っていなかった60人の船員、みんなに感想を言いたくなるぐらいドはまりしてしまいました。すごいゲームです。
この思いを何かで放出しないと、私の頭の中でオブラディン号の乗員たちがウロチョロしてしまい日常に支障をきたしそうだったので、せっかくなので文字に起こしてみることにしました。
全部で約2万字です。当初の想定よりだいぶ長くなってしまった。自分がこんなにゲームについての文章を書けると思いませんでした。
まだ遊んでいない人は、今すぐこの記事を閉じて、ここに飛んでください。
章ごとに、
・各章のざっくり感想
・その章で安否確認の対象となっている乗員をどう特定したか
・各乗員に対する感想・推測など
をまとめています。
思いたものをぽんぽんと書き連ねていったものなので、文体の統一感がゼロです。読みづらくてごめんなさい。
また、自分のプレイを振り返る形式で書いています。
そのため、バラバラで申し訳ないですが、自分が進めた章・モーテムの順番に記載させてください。
<Ⅹ.終幕>
最初に見たときは「反乱による連続殺人事件の調査か!わくわく」という感じで見ていたけど、クリア後に見るとみんながみんなSAN値削れ切った後、もうどん詰まりという感じの雰囲気で悲しい。
終幕のシーンの音楽は、極限状態のシーンにも関わらず、明るい感じの曲調なのが逆に怖い。
その1の事件から昇順に埋まっていく唯一のシーンなのも今思うと印象的かも。
2:ウィリアム・ホスカット(一等航海士)
アビゲイルさんの兄弟というところから判別。
イラストとモデルのどちらも船長と若干顔が似ていたので、顔だけ見たときに毎回この人どっちだっけ?となっていた。
(もちろん、攻略した今となっては全くそんなことはないけど)
この人自身は、そんなに宝が欲しかったのかな?というのが個人的には結構謎。
基本的に船内での行動も良識派という感じだったし、最後の最後に反旗を翻すトリガーとなったのが何か知りたいところ。
何か見落としてるだけなのか、それとも極限すぎてもう正常に判断できる感じではなかったのかも。
でも役職的に銃が持てたはずなのに、船長室の前のシーンで持っていないところからも、少なくとも殺意はなかったと思うんだよなぁ……。
56:ヘンリー・ブレナン(甲板員)
ブレナンと呼びかけられるシーンで、野〇村議員のようなポーズをしていたところから判別。
正直前後のシーンからこの人に医療器具を持ってくるよう頼むとは全く思えず、わりと沼っていた……。
いち甲板員にも関わらず、ホスカット一等航海士と対等にやり取りしているような様子や、処刑の銃も一撃必殺といった様子から、もしかするとベテラン的な人だったのかもと思っている。結構しわもあるっぽいし。
最初のインパクトでやる気に満ち溢れすぎている印象が強いけど、振り返ってみると意外とそこまで暴れていなくて驚いた。クラーケンフェーズでは、大砲で戦った後ルイスともども、しばらく姿が見えないようだし。反乱の準備でもしていたのだろうか?
恐らく反乱の中核メンバーだと思うのだが、反乱を起こしてどうしたかったのか、があまりよく理解できていないかも。
宝を奪ったところで船の運航は絶望的で、漂流からは逃れられないと思うんだけど……こちらも極限すぎてダメになってしまったパターンなのかも。
44:ルイス・ウォーカー(檣楼員)
檣楼員の消去法で、西洋国籍かつオシャレな入れ墨がない方、で判別。
出てくるたびにアクロバティックなポーズを決めていて、楽しませてくれたので好きなオジサン。
檣楼員の中でも特に変なところにいることが多かったので、自分の技術や力に自信があったのかな~と勝手に思っている。
この人も反乱中核メンバーだと思うが、やはり反乱を起こしてどうしたかったのかがつかみ切れておらず消化不良。
途中の脱出のシーンで、船の脇のロープを切っているところも謎。左右の釣り合いを取ろうとしている……?
この時点では既にニコルズを止めようとしたシャーリーの死体がこの辺りにあるはずなので、それが関係しているのだろうか。
1:ロバート・ウィッテレル(船長)
船長と呼ばれていたところから判断。
奥さんが亡くなったタイミングで何か糸が切れてしまったのかなと思う。 ちょうどそのあたりと思われるタイミングで3人目の人魚怪物を殺すのをやめているし。
人魚怪物を招き入れることには乗組員からの反発が少なからずあった(少なくとも司厨手のダールさんは確実に)はずだけど、強行したのはこの状態で手ぶらで帰るわけにもいかなかったからなのかな。
じわじわと船員が減っていく中で、職責は全うせねばと思いながら奮闘していたと思うと、最後に反旗を翻されたことが余計辛い。貝も手元にないから別に嘘も言ってないのに、嘘つき呼ばわりされてるし。
<Ⅶ.破滅>
終幕が人間だけで完結していたから、急にクラーケン出てきて「こういうのもありなの!?」となった。
破滅の名の通り、重量感と絶望感のある音楽も好き。
19:アビゲイル・ホスカット・ウィッテレル(乗客)
船長の最期に、近くのベットに寝かされていたことから判断。
貴方が生存していればまた別の未来もあったのではないか?と思う人物。 少なくとも船長の心の拠り所にはなれただろう……。
冷静な判断ができる状態ではないとはいえ、嵐の時に訓練していない一般人が船上に出るのはどう考えても危ないよ!!
帆が頭部にHITしたという死因のわりに、死体の見た目がかなり綺麗。その時点で残った人員的にも、やはり船長が整えたのだろうか。そう思うと尚のこと切ない。
17:フィンリー・ドルトン(操舵手)
イラスト上、舵の傍にいたところから判断。
真面目に舵を取っているだけなのに、脱出の邪魔をされないよう足を攻撃されるわ、最期は怪物に連れていかれるわで散々な目にあっている。
もう一人、副操舵手的な人物がいたら、と思わざるを得ない。
7:チャールズ・マイナー(甲板手)
フランス野郎と、甲板長の傍にいたことから判別。 終盤の失踪者埋め埋めフェーズに入るまでわからなかった。
甲板長からの呼び方を鑑みると、平時は甲板長と悪態でもつきつつ仲良くやっていたのかな。
勇敢に戦って甲板長を助けたのに、結局二人とも亡くなってしまって悲しい。
しかもカニとめちゃめちゃ頑張って戦っているのに、偶然にもズンギさんにHITしてしまったせいで賠償行きなのもかわいそう。
主人公、これぐらいは虚偽申告してもよくないか? 手記もズンギさんはトゲで死んだでOKにしてもらえないですか?
41:リー・ウェイ(檣楼員)
最後まで判断できずに残ってしまった中国メンバーのうちの一人。
ハンモックの位置的に多分この人だろうとは思ったものの、その時点ではもう一人の中国人の死因が間違っていたせいでボン♪ボボン♪(成否確認の音)とならず。
結局、「やっぱ名前逆なのか?」「そんなことないのか?」とこねくり回し、総当たりで当てました……。無念。
この人は中国員檣楼員の中でも良識派という感じの印象。 ジョージとも一緒にご飯食べて談笑していたりするし。 顔だちもかわいらしく(?)結構好き。
43:マバ(檣楼員)
体の模様から判断。
余りにも死因が痛そう……クラーケンもわざわざこんなひと手間加えないで、せめて海に投げ入れてくれればいいものを……。
いつも頑張って戦っている戦士。 ニューギニア人であまり言語の通じそうな人はいないが、普段のコミュニケーションはどうやってとっていたのだろう。
後のシーンで、ルイスさんが死体を守ろうとしていることを鑑みるに、そう思えるほどの関係が作れる程度には話せていたのかな。
(当時の言語教育水準がわからないけど、流石に乗組員であればみんな最低限の英語は話せるものなのか?)
16:ダンカン・マッケイ(事務長)
なんか見た目が事務長っぽいので判断。偏見。
あんまり活躍しているところを見たことがない。
大事な書類を抱えてなんとか脱出したいという気持ちはわからなくもないが、結果全ロスという悲しき自体に。まだ船内にいた方がマシだったかも。
この人が抱えていた書類が船内にあれば、人物特定もっと楽にできたんだろうなと思う。船員の手荷物管理とかしていたらしいし、手がかりになりそう。
48:ネイサン・ピーターズ(甲板員)
兄弟という点から総当たりで判断。ハンモックで気づきたかった。悔しい~。
初っ端の事故で兄が死んでしまって、何かしらに原因を押し付けないとやっていけなかったのかなと思う。すれ違いが起きない未来はなんとか作れなかったのだろうか。
ただ、このタイミングまですれ違いが表出しなかったということは、恐らく今までは誰にもこの思いを伝えていなかったということだと思う。
流石に普段から言っていたら、デンマーク野郎ことラーズリンデも気づいてもっと険悪な関係だっただろうし。
ここまで鬱憤をためてから、一番効果的なタイミングでの爆発……ため込むタイプでなければラーズリンデも死なずに済んだのだろうか。
あと、わりとしたたかな人物という印象もある。
出てくるシーンでは、わりと常に安全なポジションを確保しているし、頭が良く回るタイプなのかな。カニを階段下からつついているところとか特にそう感じた。賢い。
57:アレクサンダー・ブース(甲板員)
ハマドウさんと悩み、最終総当たりで判断。 この辺もうどう推理すればいいのかが全然わからなかった。顔だちもわりと似てたし。
あんまり人物像の印象はないが、カニバトルで親方の決死の砲撃をサポートしている様子が見受けられる。
33:ピーター・ミルロイ(士官候補生)
ピーターのおふくろさんに~で判断。 このシーンの爆発の表現は本当にインパクトがあり、初見の衝撃がすごかった。
トーマスが紐で引っ張ろうとしているのがつらい。 この紐のおかげで、死体を船に戻せたのがせめてもの救い……と思いたい……。
士官候補生は平時はみんな仲良しな様子がかなりしっかり表現されているせいで、あとから見返した時の辛さがあまりにも大きい。
士官候補生奮闘記、みたいな成長物語のスピンオフがほしい。そんなものはない……。
36:オミッド・グール(檣楼員)
ターバンとシミターで見た目がペルシャっぽいということで判断。
この人もマバと同じく結構頑張って戦おうとしている印象があるのに、最後は船外にポーイという感じであっけなさ過ぎる。異国の船で頑張ってきた最後がこれでは救われない……。
31:ロデリック・アンダーセン(三等航海士付き司厨手)
三等航海士マーティンの傍にいることが多かったため判断。
たまたま移動中に、たまたま大砲と極々うっっすい壁の間を通過していて、たまたま船がちょうど揺れてしまったことにより死んでしまった不運な人。
船内の様子を見るに、主人であるマーティンとの関係はかなり良好だったのではないかと思う。マーティン優しそうだし。
二人分のお皿をもって、マーティンとトコトコ歩いているシーンが好き。マーティンがめちゃめちゃ優しそうに見守りつつ、慎重にお皿を運ぶロデリック。ずっとこの日常が続いていてくれば……。
穏やかマーティンとお付きのロデリック みたいなほのぼの船内日常系スピンオフが読みたい。そんなものはない。つらい。
14:クリスチャン・ウォルフ(掌砲長)
号令シーンで判断。
このゲームは「あまりにも」な死に方が多すぎるが、これもかなり「あまりにも」だと思う。
武器を管理する掌砲長が、最後に怪物のせいで制御できなくなった大砲で亡くなるというのは皮肉すぎる……。
役職だったり、顔が結構いかつめところから、普段は厳しめな人なのかなと勝手に思っている。
59:ジョージ・シャーリー(甲板員)
リーと楽しく談笑していそうだったので、多少中国組とやり取りができる甲板員? → 唯一中国組の中にまぎれていた別国籍ハンモックの人物だと判断。正直消去法に近い。
死体は一体どこに行ってしまったのか……。
最初は死体が残らないレベルで吹っ飛んだ? と思ったけども、大砲に近いウォルフが残っていてジョージが残らないとは考えづらいし。クラーケンに持っていかれてしまったのかな。
船上スケッチの印象的には、国籍や人種が違う人通しでの交流はあまり少なかったのだと思うのだけど、
ジョージは中国組とそれなりに交流がありそうだし、そういう壁のない大らかな人物だったのかな、とか。
52:アブラハム・アクバル(甲板員)
インド人ズの中で、最後まで生きていたインド人ということで消去法で判別。
私はこの人のことが語りたくてこの記事を書いた。推し……という表現でいいのか……? のオジサン。
以下、多分に推測が入りますが私見を書かせてください↓
このゲームでは、同一国籍の人間は基本的にある程度の仲間意識があるように見受けられる。と言っておいてなんだけど、中国はそうでもないかも。ロシアはゆるく固まってる感じ。
一方、甲板員インド人ズは4人いるが、船上スケッチや、かの有名なサイドのシーンを見るに、特に仲間意識が強そうに見える。
そんな中、1人、また1人と仲間のインド人ズが順々に亡くなっていき、その度にアクバルは遺体の傍で肩を落としてすごく悲しそうに悼んでいる。つらい。
特に、協力して運んでいた荷物の下敷きになってワシムが亡くなった時、荷物の反対側を持っていたアクバルの胸中を考えると本当につらい。
これに関してはアクバルは全く悪くなく、100パーセント暴れている荷物が悪い(もっといえばニコルズが悪い。完全に悪い。)といえど、
自分がきちんと持っていれば、バランスを崩していなければ、持っている位置が逆だったなら等々、病に臥せらず生き延びることができた唯一の同郷の人物を亡くして、ものすごく責任を感じて悩んだことだろう……。
Ⅶ.破滅の最初の方でハンモックのシーン、がらんとしたインド人区画に一人足を投げ出して寝ている様子も、もの寂しげで悲しい。
ただ、オブラディン号の中で3人の仲間全員を失って、ともすればショックのあまり何も動けなくなってもおかしくないにも関わらず、アクバルはⅥ.海の兵たちの章で帆をたたみ、Ⅶ.破滅でも大砲の準備をし、きっちり仕事をこなしているんですよ。
カニ襲来の時だって、パニックを起こさず冷静に船上で一番見えづらい位置に隠れて生き延びている。とっさの行動とはいえ、武器がない中で取れる最善の行動だと思います。
この時 彼が何を思っていたのかは推測することしかできないけども、少なくともこのメンタルの状況でやるべきことをしっかりこなせるのは本当に立派だなと。
まぁこの船の惨状では、悲しんで足を止めている余裕は全くなく、必要だから動いたとも考えられるけども……でも仲間の分も前向きに頑張っていたんだと思いたい。
なのに、その結果があの大砲クラーケン巻きというのが本当にやるせないです。 しかも査定によってはダブルキル扱いで賠償請求までされてしまう。
一生懸命頑張っていたのに、どうしてこんな意地悪なことになってしまうのですか!? この船はとんでもない場所ですよ全くもう!!!
結局アクバルのハンモックがなぜ「X」なのかはわからないままなのがモヤモヤ。
予備という説もあったけど、52番なんて中途半端な番号が抜けることってそうそうないような気がするし……うーん、気になる。
18:エドワード・スプラット(画家)
ズームした際にイラストがなく、署名がハイライトされたことで判断。
初見では用を足している最中だと思っていなかったので、すっごい長い間ミチミチ潰されている音を聴かされてちょっと嫌なシーンだと思っていた。 事実を知ったら、それはそれで嫌なシーンだった。
この人がドアを開けていてくれたおかげで調査ができるのは非常にありがたいのだけど、司厨手ポールがご飯の支度をしながら「ドア開いてるんだが?」みたいな複雑な表情をしているのがジワっとくる。
死んだシーンがこれなので微妙な印象が残りがちではあるものの、ここに至るまでのシーンでは 事件があればノートとペンを持って参上! という行動を徹底しており、真面目に仕事に取り組んでいたことがうかがえる。
49:ラーズ・リンデ(甲板員)
デンマーク野郎、から判断。
ピーターズ弟のネイサンが、もう少し序盤から感情を出してぶつかってくれていれば死なないで済んだかもしれない人物。
時間の経過とともにネイサンの怒りは膨らみ、最悪のタイミングで爆発……。
この人もたまたま積み荷の傍にいて、何か悪いことをしたわけでもないのに逆恨みされてしまい運が悪い。
確かネイサンとはハンモックが近かったと記憶しているが、リンデから見た普段のネイサンはどんな感じだったのだろう?
流石に全く喋らないということはないだろうし、「ちょっと感じ悪いヤツだな」ぐらいのことは思っていたのかもしれない。
<Ⅸ.脱出>
怪物が来たことの理由を求めた結果、じゃあ船長が悪いだろ、になってしまったせいでこんなことに。
ここで内ゲバを起こさなければもう少し未来はあった気がするので、なんとかならなかったのかと思わざるを得ない。
船長ももうちょい事情をちゃんと説明してあげても良かった気がするが、アビゲイルさんが亡くなって、すべてどうでもよくなってしまったのかも。
34:トーマス・ランケ(士官候補生)
ピーターと呼びかけた人物 → ピーターではない残りの士官候補生、という点で判断。
勇気を出して声をあげたのは良かったが、相手とタイミングが悪かったという印象。
最初の頃ならまだ殺されるまではいかなかったかもしれないが、この時点では怪物たちに蹂躙された後で、もう命は軽いものになっていた……。
抵抗もあまりできず、そのままナイフを刺されてしまった。恐らくカニバトルの様子を見る限り、戦いや暴力的な行動は苦手なのだろう。
死ぬときのセリフがあまりにも悲しすぎる。 業務外で申し訳ないけど、主人公にはピーターのお母さんにちゃんと真実を伝えてあげてほしい。
地味に牛の骸骨前の柵を壊してくれた功労者でもある。
5:ジョン・デービーズ(四等航海士)
航海士の消去法で判断。
この章では命は軽く……と思ったが、ブレナンだったら平時でも即断即決でやりそうな気もする。
ここに至るまでは特に目立つシーンはない人物だが、トーマスを救おうと行動したあたりや、お付きの司厨手デービーを逃しているあたり、根は善性の人なのかなと。
とはいえ目立って何もしていないからこそ、反乱の相談を持ち掛けられ、結果トーマスの死につながってしまったとも言えるかも。
問答無用のブレナンアタックで殺されてしまったものの、目の前で人が吹っ飛ぶところを見たらもう正気には帰ってこられない気がするので、逆に良かったのかもしれない。
15:オーラス・ヴィアテル(掌砲手)
役職持ちメンバーの消去法&なんとなく武器の傍にいることが多かったことで判断。
見た目的にこの人が掌砲長かと思うぐらいの貫禄がある。
この人が反乱の首謀者なのか、それともすでに一等航海士ホスカットたちが話を進めていたのかはわからないが、なんとなく強欲ジジイ感がある。
これだけ怪物に襲われて、生きるために船を乗っ取るならまだしも、貝を売りさばいてやらあ! という発想にならないと思うんですよね。
もう限界を迎えてしまったなら、せめて少しでも得をしたいみたいな思いなのかなぁ。
45:レオニード・ボルコフ(檣楼員)
ロシア人かつ檣楼員という点で判断。
この人はちょっと不遇だと思う。ロシア人仲間の脱出にも連れていってもらえていないし、怪物たちが去って船も人もボロボロの中、最後の希望の脱出艇がいざ出発せんとす! となっていたら、そりゃ流石に平常心ではいられないよなぁ。でもポール刺すのはやりすぎ。
結構がたいも良く、パワーも身軽さもありそうな人物だったので、生き残って反乱側についていたら普通に反乱成功に導いていそうな気がする。
29:ポール・モス(一等航海士付き司厨手)
名前が呼ばれたので判断。
ご飯の準備をし、嵐の時にもご婦人たちが怪我をしないよう制して、もちろん脱出の準備もばっちり進め、様々なシーンで裏方を完璧にこなしているスーパー司厨手。
この船のことを陰ながらかなり支えていたのではないだろうか。
私見にはなるが、ボルコフとの戦いのときも、残留船員を残す(=航海が少しでも維持できるように)ために、ボルコフを殺さないよう防御に徹していたのではないかと思う。
船長が威嚇射撃の準備をしているように見えるので、それまでの時間稼ぎなのかなと。結果刺されてしまったけど……。
ポールがもし生きていたら、脱出組だったのか残留組だったのか少し考えてみたが、出現の章の様子を思い返すと、船は一隻あたり4人までが上限のようだったので、恐らく残留組だったのだろうな。なんという滅私奉公。
6:アルフレッド・クレスティル(甲板長)
フランス野郎が助手という点で判断。
お腹がちょっとぽゆんとしている。助手の方でも記載したが、国籍を超えて友好的な関係が結べていた二人だと思うと本当に切ない。
恐らく甲板長も甲板手もあまり直接的な力仕事をするタイプではないと思うのだが、カニフェーズ、イカフェーズで勇猛に戦っており、男気を感じる。
クラーケンについても何か訳知りな様子だったが、何か経験からくる発言だったのだろうか。
甲板長クレスティルと甲板手マイナーの愉快で豪快な船旅、みたいな日常スピンオフが見たい。お互いに悪態を付き合いながら仕事はきっちりこなすようなやつ。でもそんなものはない。
21:エミリー・ジャクソン(乗客)
女性名のうち、妙齢の女性に当てはまりそうな方、という観点で判断。
この人なんで船乗っているんですか?な人 その1。結婚しているようだが、苗字を見る限り特に乗組員の誰かのご夫人というわけでもなく……。
ボルコフの銃殺シーンの体幹が尋常じゃない。揺れる船の中であれだけ足が踏ん張れて、しかもしっかり相手を捉えている。
あの射撃がラッキーヒットだとは思えないので、只者ではなさそうな気がする。 誰かご存じでしたら情報をください。
22:ジェーン・バード嬢(乗客)
女性名のうち、若そうな方、という観点で判断。
この人なんで船乗っているんですか?な人 その2。未婚の女性がこんな男だらけの船に乗る理由とはなんなのか、全く思いつかない。
特に船内に親し気な人物もおらず、お金持ちのお嬢様が単身で観光しに来たのだろうか?
クリア後の返信の手紙の内容を見ても、丁重な言葉遣いがさまになっているので、少なくともその辺の一般家庭育ちという感じではなさそう。
最初ゲームのゴール地点がよくわかっておらず、間違えて全く埋まっていない手記を送ったら、この人から丁寧な言葉づかいでめちゃめちゃお叱りを受けて怖かった。その節は申し訳ありませんでした。
8:ヘンリー・エバンズ(船医)
脱出していて、手記を書ける人物であること、かつ診療現場にいることが多かったことから判断。
実は結構やばい人だと思っている。 あの船内の惨状を見てきてなお、すべてを知りたい狂気を持ち続けているのは常人ではないです。
真実のためにペットのサルを射殺しているという点で好奇心>ペットの命という考えの持ち主だし、
この行動ができている時点で、船内にいるうちからメメントモーテムの仕様を理解して(なんなら多分使って)いるし、
手記にも事前に丸をうっていることから、将来的に誰かが調査することを予見しているとしか思えない。
そのうえで主人公には取引の章を隠して調査させているのもなかなか食えない……。
全部知りたかったらちゃんと埋めてよね、ということですよねこれ? まぁ埋めるんですけど。ぐぬぬ。
もしかすると、あの船の中のすべてを知ることが弔いになるという考えの持ち主なのかなとも。
願い事をかなえてもらった取引の章の、モーテムのトリガーが猿の手なのは恐らくヘンリーも意図していなかったものなんだろうけど雰囲気がある。願い事が嫌な叶い方をするマジックアイテムといえば猿の手なので。
32:デービー・ジェームズ(四等航海士付き司厨手)
四等航海士の傍にいる司厨手ということで判断。
主人と同様、あんまり何かしていた印象はないが、最後の最後に危険な怪物人魚のリリースのお手伝いをしていた様子を見ると、この船での経験を通じて何か感じるところはあったのだろうと思う。
今は他の脱出組のお世話をしているのだろうか。 脱出組はずっとモロッコにいるみたいなのだが、食い扶持をどうしているのかが気になる。
働けそうな人、実質この人しかいないし……。 それとも生活保護みたいな状況なのだろうか。
<Ⅶ.海の兵たち>
最初見たときは、「え、まだ他のバケモンいるんですか!?」とめちゃめちゃな衝撃を受けた。
一番アツい章で好きです。 不条理に立ち向かって、人間の力で勝った。 これがアツくないわけがない。
あとこの章の曲、大好き。鐘のような力強い音でかっこよすぎる。もし今後の人生で決死の戦いを挑むことがあれば、このBGMをかけてほしい。
27:ズンギ・サーティ(司厨手)
司厨手の消去法と、そこはなとなくインド風の顔だちから判断。
かなり終盤まで絶対トゲで死んでいると思っていて、よくよく確認したら銃だとわかった時に「ウワァ!」って声が出ました。
トゲの刺さった状態でつらい中なんとか移動して、身を隠したのに誤射に当たってしまうのが不運すぎる。この船不運な人しかいない。
立ち上がりさえしなければ当たっていなかったのに……。とはいえ遅かれ早かれ出血で亡くなっていたような気もする。
13:エーミル・オファレル(家畜番)
牛を捌いている様子と、エプロンから判断。最初ちょっと料理人と悩んだ。
この人、序盤の士官候補生三人衆とのやり取りから、面倒見のいいオジサンな感じがすごく伝わってくるのがつらい。
船上のイラストでもにっこりした表情で描かれていた。 船上の様子をよく見ている画家であるエドワードから見ても印象のよい方だったのかなと。
本来は全く戦えるような人材ではないだろうに、槍一本でカニに立ち向かえる度胸の持ち主。せめて銃があれば少しは違ったのだろうか。
35:チャールズ・ハーシュティク(士官候補生)
牧場育ちではないことから判断。
士官候補生組の中で一番早く覚悟を決めた人物。 「燃やせ」と言われて、ただ燃やしてはダメそうだからと捨て身で足止めしてとどめをさせる判断力と勇気。候補生とは思えない。
でもそのあとの周囲の士官候補生たちの様子が……トーマスは呆然とし、ピーターが必死に水をかける様子は見ていて心が痛む……。
これは勝手な推測だけど、チャールズがこういう死に方をしたことはトーマスとピーターに少なからず影響を与えていると思っている。
ピーターの爆死は、見方によっては捨て身のクラーケンへの攻撃とも捉えられるし、トーマスの告発も、あの状況と告発相手が武器を持っていることを考えたら捨て身の行動。
どこかチャールズのことが二人の頭の片隅にあったのではないかなと考えてしまう。
9:ジェームズ・ウォレス(船医助手)
診療風景によくいて、でも船医のヘンリーではないな、ということから判断。
恐らくほとんどの人は「この人、助手のわりに偉そうだな……」と思ったのでは。しばらくはこっちが船医の可能性もゼロではないのでは?と思いながらプレイしていた。
実はセリフがあんまりなくて推測のための要素が少ないけど、船上イラストを見る限り結構陽気な感じで、ヘンリーとのウマはあまり合わなさそうなタイプに見える。凸凹コンビ感。
真実の探求者ヘンリーとその助手ウォレスの奇妙な冒険、みたいな感じのミステリ系スピンオフを読んでみたい。そんなものはない。
39:ジャン・ジエ(檣楼員)
靴が白色であることから判断。
正直あまり出番がなく、どういう人物かの想像がしづらい。
近くに武器が落ちていることを見る限り、逃げ腰のタイプではなさそう。
11:マーカス・ギブズ(船匠助手)
「親方」と呼べるような人物がいる役職は?という点から判断。日本語翻訳のニュアンスを使っての判断なので、ちょっとずるいかも。英語だとボスって聞こえる。
血の気の多いタイプなようで、ニコラスの訃報を聞いてなお立ち向かう判断を下してしまう。
この戦闘への前向きがあれば、生きていたらもっと活躍できたかもしれないと思いつつ、遅かれ早かれ蛮勇で身を滅ぼしていた可能性が高い気もする。一度冷静になれるタイミングがあればあるいは……。
余談だがこのシーンの斧の軌道がかなり綺麗で好き。
42:ニコラス・ボッテリル(檣楼員)
ニコラスがやられた! から判断。
出番があまりなく人物像がよくわからない。名前がわかってすぐ死亡シーンという不遇な人。
檣楼員の中で一人だけ脇の部分にいたせいで、カニ戦士に目をつけられてしまった。なぜ一人だけあの位置にいたのかが気になる。
38:リ・ハン(檣楼員)
パンプス? のような靴をはいていたことから判断。
怪物とは関係なく落雷に当たってしまった不運な人。フォルモサ誘拐組に組していないことを鑑みると、善性の人物と思われる。
所説あるが人が雷に当たる確立は約100万分の1といわれている。ここが障害物の少ない海上であることを差し引いても、よりによって特定の人間に当たる確率は相当低いのではないか……?
嵐が来るかどうかは、実際に起こらないとわからないので仕方がないが、嵐になってから高所作業をしなければならない檣楼員は結構大変な役職だと思う。
10:ウィンストン・スミス(船匠)
「親方」と呼ばれたと思しき人物から判断。後々普通に工具で作業しているのを見かけて、本当はこれで判断するのだな、と思った。
この人が好きじゃない人はいないと思う。それぐらいかっこいいシーン。
助手のギブスが襲われた時、親方は「やめろ」と言っているので、基本はあまり戦闘に前向きではないと思うのだが、
その声むなしくやられてしまった助手を見たことで火がついたのか、それとも自分がトゲで長くないことを理解したからなのかはわからないけど、最期は相討ちに持ち込むことに決めたと思うと胸が熱くなる……。
「その銃、貸せ」「その程度か!?」というセリフ回しもかっこよい。ハードボイルドすぎる。
<Ⅴ.呪われた獲物>
この章は、コミュニケーションがもう少しだけでもちゃんと取れていれば回避できた悲劇が多すぎる。
まだ人死にが多く発生していないだけに、心情的にも会話という選択肢を取りやすく、一番生き残りを増やせる余地があった……。
と、傍観者視点だと思ってしまうが、実際は船内で裏切りものという名のニコルズが出たてほやほやで、それどころではなかったのだろう。
50:ジョン・ネープルズ(甲板員)
死亡シーンの呼びかけから判断。
船長の司厨手フィリップから、足を切り落とされてしまった人物。
フィリップだけが「この怪物はやばい」と理解していたのに、それを聞き入れてもらえなかった結果、運び手の足を狙うことに切り替えたものと思われる。
船長がきちんとフィリップの話を聞いて、少しはその内容を尊重していたら違う結果になっていたのではないかと思う。
ジョン自身は特に目立たず、粛々と業務を遂行している印象。 言われた通りに作業をしていたのに足を切られるとは思わなかったことだろう……。
53:ウィリアム・ワシム(甲板員)
空いているハンモックの番号から判断。
他のインド人ズはみなハンモックに収まっているシーンだったので、必然的に空いているハンモックの人がワシムかなと。
当たり所が悪くなければ、怪我だけで済んでいただろうに、残念でならない。
サイドを心配する際に、サイドの頭を手で優し気に支えているのが印象的な人物。
サイドとレンフレッドのシーンでの、ワシムとアクバルの様子を見ているだけで、インド人甲板員たちの仲の良さが伝わってくる。
仮に病に臥せた人物が逆だったとしても、サイドとレンフレッドはきっと同じように心配し、悲しんだのだろうと思う。
12:トーマス・セフトン(料理人)
晩飯はフライだぜ? から判断。 あとは船上裁判の時にフォークっぽいものを持っていたので。
地味に死因の特定が難しかった。まさかトゲではなく、殴殺だったとは。
この人も、もう少し周囲の話を聞き入れて「危ない」ことを正しく把握できていれば死ぬことはなかっただろうに……。
セリフは茶目っ気のあるコックさん、という印象で、役割的にもムードメーカーだったのかなと思う。
料理というのは船の上では数少ない娯楽だと思うので、セフトン亡き後は味気ない食事が続いたと思うと士気にも影響していそう。
以降はポールなどの司厨手たちが食事の用意をしてはいたようだが、調理している様子はなく、お皿に載せただけ、という感じだった。
(司厨手は厨房関連の仕事もする役職のようだが、給仕の様子を見ると料理自体はあまりしていなさそう)
当時の時代背景とグラフィックから鑑みるに、乾パンと干し肉、みたいな保存食を食べていたのだろうか。顎が疲れそう。
25:タン・チョウ(乗客)
フォルモサ組の消去法で判断。
憎きニコルズを打ち倒してくれた人物。 周りから撃つなと静止されていたけど、英語じゃフォルモサ組には伝わらないので、撃っても当然といえる。その辺りの配慮ができていれば、ニコルズから話を聞く時間は作れたのかも。
「貝殻を守る」という発言から、あまり貝殻の本質は理解していないのかなという印象を受けた。
一介の護衛にあまり詳細を話すわけにもいかなかったのだろうが、逆に後続の話がこじれてしまっている気がする。
守るべきものも失い、そのあとすぐにトゲで殺され、本当にフォルモサ組はさんざんな目に遭いすぎている……。
起こりえないIFだが、タンとハマドウの位置が逆だったら、タンの方は生きていた気がする。ハマドウさん分厚そうなので。
55:ハマドウ・ディオム(甲板員)
ブースと悩み、最終総当たりで判断。 顔がシエラレオネっぽいというあまりにも浅はかな理由で決めた。
マバ、ハマドウ、オミットあたりのヨーロッパ圏外のメンバーが、そもそもオブラディン号に務めるに至った経緯の想像があまりつかない。
もっと歴史背景を理解していればわかるのだろうか。 知りたい。
<Ⅰ.崩れた積荷>
樽の前で震えるモーテムを見たときに、一体これは何につながるんだ? と思ったら、まさかの名無しの権兵衛だった。
手記に位置が記載してあるので、ヘンリーエバンスはこの樽の存在に気づいていたようだが、一体どこで気づいたのやら……。
それから、死体が入ったままの樽が普通に倉庫に置かれていて、異臭とかで気づかないものなのかという点も気になる。
60:サミュエル・ピーターズ(甲板員)
ピーターズ兄弟の総当たりで特定。ハンモックの有無で当てたかった。
人柄はわからないが、船上イラストで兄弟並んでいるのをみるに、ネイサンとは仲が良かったのだろう。
一番最初の事件の被害者が、一番最後の番号というのも運命めいたものを感じる……。
少し気になるのが、この事故が起こったのは荷物の積み込みのタイミングであるということ。
紐を使ったような積み荷は出港した後には行わない気がするので、恐らくまだ出港前なのでは?と思うのだが、
そうすると船上スケッチは「いつ」の「何」の様子が描かれたものなのか? がよくわからなくなってくる。
このスケッチ上はサミュエルもいるので、積み荷の事件が起こる前なわけで、時系列的には出港前なのだろうか?
出港前の景気づけパーティのようなものを、船上で実施し、それを画家が描いた、というのが自然か。
パーティ→積み荷→事故→出港 みたいな時系列。そのまま出港するんかい、という疑問は残るけど。
<Ⅳ. 出現>
正直一番苦戦した。死因と状況、ニコルズ一派の内訳がわからなさ過ぎて……。
BGMが結構好き。謎が深まっていく状況とマッチしている。あと人魚の肩、強すぎないですか?
3:エドワード・ニコルズ(二等航海士)
サー・ニコルズ! 撃ってください(←ガン無視)から判断。
諸悪の根源。 オブラディン号の乗員は全員こいつに怒っていい。 お付きの司厨手ですら怒っていいと思う。 助けてやれよ。
二等航海士ということはそれなりに成功を重ねてきた人間だとは思うのだが、汚いやり方をしてきたとしか思えない。
航海のたびに司厨手と組んで、乗客の荷物をくすねては換金し、それを元手にお金の力で成り上がってきたような奴なのではなかろうか。
と思ったが、ぱっと見かなり若そうでもあり……。当時の航海期間は数か月単位なので、露見しない程度の窃盗で、老齢のマーティンレベルまで上り詰めるのは流石に難しいか。
となると、もしかしてコネ入社なのかもしれない。 行動もダメなタイプのお坊ちゃまっぽさがあるし。 変な行動力はあるのに、自分がピンチだとビビりでヘタレなところとか。
24:シア・イトベン(乗客)
ベン! の呼びかけから判断。そこを切り取って愛称にするんだ。
イラストから醸し出される風格的には、こっちが立場が上の方の人なのかなと思いきや、リムさまの方が偉い人だった。
でも船内では椅子に座っているようなので、王族ではあるのかも。
この人の死因は終盤までほぼわからず、なんなら最初はそもそも状況もよくわかってなかった。人魚が謎エネルギーを箱に送って貝殻回収しようとしているのかと思っていた。(逆でした)
最終的には、腕が焼けていたことから焼死にしたが、わりとこじつけ感が強い。不思議な力によって死という択が欲しいよ。
リム様を救うためにビーム攻撃をしたのだろうけど、結果的に守るべきリム様はもう亡くなっていて、逆に憎きニコルズだけを救ったわけで、結果だけ見ると徒労の一言なのが切ない。
あの箱がなんなのかは正解がないと思っているのであまり深く考えていないが、フォルモサ王家に伝わる一発逆転マジックアイテム的なものなんだろう。
23:リム・ブンラン(乗客)
リムさま! の発言から判断。しゃおじゃお。
死因の選択がわかりづらく、ちょっと悩んだ。ぱっと見は爪? でも噛みつかれているようにも見えるから捕食? みたいな感じでこねくり回していた。
海側から見たときにあまり目立たない位置にいるにも関わらず、怪物人魚によってしっかり掴まれてしまったのがちょっと不思議に思う。
同じように船底にいたしょうもないニコルズは狙われずに生還しているので、リムさまには何か狙われるような理由があったのかも?
単に頭がちょっとはみ出ていたからと言われたらそれまでだけど。実は女の人を検知しやすいとかがあったりするのかなとか。
(貝殻は人魚にとってオシャレアイテムっぽいし、女性の方が好んで持っていそう、だから狙おう。みたいな。流石にこじつけか)
30:サミュエル・ギャリガン(二等航海士付き司厨手)
ニコルズの傍によくいたことから判断。
なんとなく悪そうな顔をしている気がする(偏見)一連の流れが手慣れ過ぎているので、恐らく今までもニコルズと組んで悪いことをやってきたのだろう。
ニコルズとの間には、悪事に加担し、お互いに暴露をしない程度の信頼関係はあったはずなのだが、最後の最後に見捨てられてしまった可哀そうな人。
もし司厨手が自身の主人を選べないとしたら、職場ガチャ大外れ、という感じ。選べるなら自業自得。
47:アレクセイ・トポロフ(甲板員)
ハンモックの番号とパイプから判断。
船を漕ぐ時はパイプをふかすのに、賭け事中はパイプをふかさない謎の人物。普通逆じゃない? パイプふくと負けるみたいなジンクスがある?
アラルクスとアレクセイは、ニコルズに加担するきっかけと、ボルコフを誘わなかった理由がはっきりしない。
前者に関しては、ニコルズから直接ロシア組に声をかけるとは考えづらいので、ニコルズ→オヘーガン→ロシア組というような流れでリクルートされていった可能性が高そう。
オヘーガンから見て、賭け事をやっている=金品等に興味があり、交渉の余地がある奴ら、に見えたのかもしれない。
この流れであれば、檣楼員であるボルコフに話がいかないのも筋が通りそう。 仕事場が重ならないから、周囲にバレずに話をするタイミングがあまりないとかで。
58:パトリック・オヘーガン(甲板員)
名前が呼ばれていたところから判断。 とはいえ、最初は誰が「オヘーガン」に該当するのかはわからず、結局ロシア人組が埋まるまではわからずじまいだった。
ニコルズの手下。申し訳ないけどもあまり印象に残っていない人物。
この人よりも、この人に槍をぶん投げている人魚の印象の方が残っている。槍投げのフォームが綺麗すぎ。普段から特訓しているとしか思えない。
46:アラルクス・ニキシン(甲板員)
ロシア人組の消去法で判断。
ニコルズ一派なこともあり、あまりいい印象はない。なんかちょっと小汚いなぐらい。
ロシア人たち、船上イラストでもゲーム内でも賭け事みたいなことをしていて、いったいどんだけ好きなんだ……という感じ。
アラルクスとアレクセイ、名前が似てるのもあってややこしい。
40:ホン・リ(檣楼員)
最後まで判断できずに残ってしまった中国メンバーのうちの一人。
消去法的に多分この人だろうとは思ったものの、死因が間違っていたせいでボン♪ボボン♪(成否確認の音)とならず。
Ⅳ. 出現は、最初は怪物人魚を「敵」だと思い込んでいたせいで、誰もボン♪ボボン♪せずに混乱していた……。
ニコルズに加担している悪い奴。翻訳というそれなりに重要なポジションを担っているわりに、セリフを見る限り翻訳精度は結構雑な印象。
魔物がどうとか、情報が断片的すぎるのでもうちょっと頑張ってくれないものか。最低限主語と述語ぐらいはお願いしたい……。
頑張ってたら正確な情報がわかって、ニコルズも思いとどまるタイミングがあったかもしれない。いや、ないか。嘘って思いそう。
<Ⅱ. 死に至る病>
牛から始まるのもありなんだ……となった章。この章のインド人ズやりとりは、非日常味が薄いせいで心が締め付けられるリアルさがあった。
インド人の亡くなった後の弔いで牛を解体するのは、宗教的に問題ないのかは気になるところ。
51:レンフレッド・ラージューブ(甲板員)
ハンモックの番号から判断。
元気だったころは、明らかに重そうな樽を両肩に軽々載せており、細身のわりに力自慢なタイプだった様子。
一転して、病気になってからは弱々しい姿になってしまい……直前で元気なシーンがあっただけに心に来るものがあった。
ただ悪化する期間を考えると、実は荷物を運んでいたころから調子の悪さはあったりしたのかな、とも。
伝染病ではないとのことだったが、症状自体はサイドと同じようなので、
インド人ズのうち、この2人だけ何かしらの要因で免疫が落ちていて、病気を患ってしまった、ということなのだろうか。
レンフレッドの遺体はワシムとアクバル二人で移動させられていたが、その胸中を考えると非常につらく、誰一人病気にならなかった未来が見たくて仕方がない。
怪物軍団にめちゃめちゃにされるのも見たくないし……求ム、何も問題のなかった平和な航海の世界線。
もし平和だったら物語になることもなく、主人公は彼らに出会わないだろうけど。でも誰も死なないのが一番です。
54:ソロマン・サイド(甲板員)
ワシムから名前が呼ばれたことから判断。「なんか飲めって……」のセリフは何度聴いても悲しい。
ハンモックの確認のために、何度もつらい思いをさせてしまって本当に申し訳ない。
インド人ズの最初の脱落者だが、仲間たちに看取られ、人間らしく亡くなることができたのは、怪物たちが跋扈し、裏切りと疑心暗鬼に塗れた未来を思うとまだマシだったのかもしれない。
レンフレッドが診療所で、サイドがハンモックで亡くなっているという差が少し気になったが、サイドの方はもう回復の見込みがなくて、せめて仲間の傍で、というような配慮だったのか、そもそも動くことも厳しかったのか。
元気だったころはインド人ズであるレンフレッドと並んで仕事をしている様子が見受けられる。やはり仲良くやっていたのだろうとつらい。
<Ⅲ. 殺人>
ニコルズ、許せない。BGMが静かな雰囲気もあり、処刑シーンがめちゃめちゃ重々しく見える。 初めて見たとき、船上スケッチのシーンってこれか!! というちょっとした感動もあった。
37:ティモシー・ブーテメント(檣楼員)
腕の入れ墨と、ハンモックの番号から判断。
ニコルズの脱走に気がついて、止めようとする正義感の持ち主。
急いでいたんだろうけど、一人では複数人グループを止めることはあまりにも難しく……。
強そうな檣楼員仲間たち(特に身軽なルイス、いかついボルコフあたり)を連れてきていたら、何とかなったのではないかと思ってしまう。
腕も太く力もありそうで、普通の職員相手なら負けないだろうに、ためらわず障害を排除できてしまう銃持ちニコルズが相手なのが本当に悪かった。
26:ラウ・ホクセン(乗客)
被告人の名称から判断。
ニコルズに気絶させられ、そのままヌーツィオ殺人犯の濡れ衣を着せられた悲しきフォルモサ人。
自白した扱いになっているが絶対にそんなことはなく、ニコルズのお仲間の中国人に嘘翻訳でもさせたのだろう。あまりにも汚い。
ずっと槍を持って倉庫番をしており、任務に忠実な様子がうかがえる。
しかしこんなにしっかり倉庫番をしているのに、一体何がきっかけでニコルズに中にお宝があることがバレてしまったのだろう?
ずっといるから何かあるだろう、という決め打ちなのか、それともお付きの司厨手がたまたま中の様子を見る機会があったのか……?
(ニコルズ自身が乗客エリアをうろうろする理由は特になさそうだし、司厨手もニコルズ同様悪性の船員のようなので、もし気づいたらニコルズに連携しそう)
20:ヌーツィオ・パスクア(乗客)
船上裁判で被害者の名前が読み上げられるので、そこから判断。
唯一のイタリア人なので、そこから辿っていく感じになるのかな? と思って進めていたら、ばっちり名前が出てきたので驚いた。
シンプルに運が悪い。あとニコルズが悪い。本当に。
船上イラストを見るとバイオリンを弾いており、きっと船の中を盛り上げていてくれた人物なんだろうと思う。
<Ⅷ. 取引>
本当に最後の章。これを以て、手記は完成となる。
この章、「次こそフィリップをメメントモーテムするんだろうな」と思ったら2回も人魚のモーテムが挟まって、そのたびに「フィリップじゃないんかい」ってなった。
船長がもう正気を保てていない様子が目の当たりにされてしんどい。
4:マーティン・ペロット(三等航海士)
アビゲイルの呼びかけから判断。
この船を帰還させた一番の功労者。優し気なひげのオジサン。一番上司にしたい。
マーティンが人魚を逃がせば大丈夫、ということに気づいたきっかけがあまり把握できていない。
事情を知っていそうなフィリップは、マーティンが倉庫に突入した段階では亡くなっていたはずなので、マーティン視点では情報源がなさそうだとも思う。
あくまで推測ではあるが、時系列的には
船長ご乱心、怪物人魚をキル中 → アビゲイル死亡 → マーティン 船長に状況を共有しに行く→ ご乱心船長発見
だと思われるので、この様子を見て「このやり方ではダメそうだ、逃がした方がいいだろう」と判断したのかもしれない。
最終的に船が帰ってきていることから、怪物人魚もある程度は人語を解している様子なので、
もしこんなにも差し迫った状況ではなく、もっと早い段階から逃がしてあげていれば、ここまでひどいことにはならなかったのだろうかと残念でならない。
フィリップの話、みんなもっと聞いてあげて。
28:フィリップ・ダール(船長付き司厨手)
船長からの、20年間私の司厨手として~発言から判断。
船長! 20年間の付き合いがある司厨手の話を、船長はもっとちゃんと聞いてあげなさいよ!!
正気を疑いたい気持ちはわかるけど、なんでそうしたのかちゃんと傾聴していれば、ここまでの大事にはならなかったと思う。二人の間の信頼関係どこいったの……。
最期はイトベンさん同様、「不思議な力によって死」。この箱は本当になんなんだ。
フィリップは怪物人魚を知っている風だったにも関わらず、箱を開けて負傷してでも貝殻を取ることを選択した。
これはもうSAN値ゼロだったから何かに導かれてしまったなのか、それとも人魚は知っているが箱は知らなかったので興味本位で開けてしまったのか。
貝殻を見たときの発言を鑑みると、前者の方が自然な流れだろうか。ずっと人魚と格納されていたら頭がどうにかなってしまうのも頷ける。
以上で船員語りは全部になります。
長文にも関わらず、読んでくれてありがとうございました。
何か推測の材料が間違っているところがあれば、ご指摘いただければ幸いです。
このゲーム、推理がバチリとハマったときの脳汁もすごいのですが、ラストシーンのじんわりとした感動も良くて。
クリアした後、本棚に手記がしまわれるじゃないですか。
「あぁ、自分でこの本を作り上げたんだな」という感覚があって、じーんと感動しました。最初はあんなに右往左往してたのになぁって。
>みなさまへ
この感覚を味わえるゲームを欲しています。 おすすめあれば教えてください! きっとここまで読んでくれた人なら、そういうゲームに詳しいですよね!? 何卒よろしくおねがいいたします。