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収束してくことば

〈僕はわからないんだ!〉

英語は、かなりできるようになった。
でも、それじゃダメなんだ。
僕はわからないんだ!
次のレベルにステージを上げる方法がね。
一応のやり方は、収束思考(のちに収束語と名づける)でやってくことにした。
君は、数学には、2つの言語があるといったね。その2つの言語を表すと、収束語と、拡散語に表すことができるだろう。
まず、収束語だ、これは、時間がかかるが、演繹的に処理されていく。
要は、確実なことだけ言及するということさ。
次に、拡散語だ。
拡散語とは、帰納的に処理される言葉で、良い例として、ソクラテスの死というのがある。
簡単なものさ。
人間は死ぬ、ソクラテスは人間だ。
従って、ソクラテスは死ぬ。というもの。
数学に限らず、この手法は使えるだろう。
特に、問題となるのが、収束語だ。
ひとは、ファイナルワードみたいなものをいくつか用意している。
そのワードを使えば、話が、終話する方向へと向かう、そんな言葉さ。
数学には、この2種類があるということ。
そのうち、帰納的なことば、すなわち、拡散語に実は、意味がないと言うことに気づいてきた。というのも、拡散して、それが、未知にやがて近づいてくという、この言葉は、いつだって言える言葉だからだ。
この“いつだっていえる”ということは、要は、常識、当たり前の言葉であり、ありきたりな言葉だ。
これを拡大解釈すると、外的報酬と、内的報酬に還元することができるだろう。
外的報酬が、いわば、帰納的なことば、拡散語であるとするなら、内的報酬が、演繹的ことば、収束語なんだ。
これじゃ何を言っているか、わかるわけがない。
そこで、こんな例を出すことにした。
あるひとが、お金が欲しい、そのためには,大手企業で、管理職にでもなるかあとかと言っていたとする、これは、明らかに、外的報酬を指
し示す言葉だ。(拡散語である)
対して、そのためには、資格試験の勉強をしないとなあ、ときて管理職といえば、PM(プロジェクトマネジャー)だなあ、よし、始めるか、とかなってきたとする。
この時のことばは、ほとんど、拡散語である。
すなわち、一般的に思いつき、ほとんど独り言で済ませるレベルだ。
つまり、当たり前、常識、誰にでもいえる、共通のことば、ある意味、共感できることばであるといえる。どこでもほぼあてはまる。
しかし、収束語は、違う、それが絶対にいえる状況を自ら、作っていくことばだといえる。
次のようにまとめておいた。

「拡散語」

①常識
②誰でもいえる
③誰もが言っている
④独り言レベル
⑤定理、公式
⑥帰納法
⑦外的報酬
⑧戦術
⑨外的な法則
⑩解く

「収束語」

①非常識
②誰もが言っているわけではない
③わかるということ
④計算、操作などのプロセス
⑤代入の仕方
⑥戦略
⑦内的報酬
⑧内的な性質
⑨説く
⑩弁論術

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