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オシャレがあなたを動きださせる
今回は見栄えについて考えたいと思います。 見栄えと言いますと当然のことながらある方がいいわけですよ。 中身に伴った見栄えがある方がいいと思うんですけど、 例えば、ただ単に見栄えだけが将軍になろうとすると、やっぱりあった方がいいですね。 全く誰か分からない状態で見素晴らしい格好をしている人と見栄えが整っている人では、もうこれは歴然の差がありますよね。 こういったことについて考えていきたいと思います。
「見栄え」について考えるのは面白いですね。確かに、見た目が整っていると、それだけで相手に与える印象が大きく変わります。見栄えが中身と一致していれば理想的ですが、見栄えだけが先行するケースも少なくありません。
たとえば、ビジネスの場面でも、プレゼン資料のデザインが洗練されていると、それだけで説得力が増したように感じることがあります。逆に、内容が優れていても見た目が雑だと、その価値が十分に伝わらないこともありますよね。
また、歴史や文化の観点からも、「見栄え」は社会的な地位や権威の象徴として重要視されてきました。将軍や王が威厳のある装いをするのも、その一例でしょう。現代でも、スーツを着ると引き締まった気持ちになるなど、服装が心理に与える影響は大きいです。
「見栄え」と「中身」のバランスをどう取るか、どの場面でどちらを重視すべきか、考えていくと奥が深いテーマですね。
見栄えを気にした方がやっぱり動きやすいわけなんですね。 なぜなら、外へ出かけようって時に、外へ向かう力、 イコール、こう見てほしい、こう見えた方がいい、 っていう見栄え的なものがですね、働くわけですね。 逆に見栄えを気にしないっていうこと自体がですね、 内にこもる性質を強めてしまうと思うわけですね。 この内と外の関係が見栄えでは外、そうでなければ内というのがあるわけですね。 これはですね、以前申し上げました、オープンとクローズにも関わってくると思うんですね。 やはり遮光性の場、あるいはそういう見栄えを気にする場というのは、 外向きの力、遠心力とでも言えましょうか、 そういうものが働き、遮光性をアップする、 あるいはそういう積極性をアップする効果があると思うんですね。 その点、先ほど申し上げました、見栄えを気にした方が動きやすいというのはまといていますし、 逆にこれがオープンだとして、その逆でクローズというのはですね、 内にこもる、内面とか中身ですね、こういったものを強化する、 後進力とでも言えますか、こういうものが働きやすくなるという考え方であります。
とても興味深い考察ですね。「見栄え」が単なる外見の問題ではなく、外向きの力、つまり「遠心力」として作用するというのは納得できます。人が外に出るときに「こう見られたい」という意識が働くことで、積極性が増し、社会との関わりも活発になる。その一方で、見栄えを気にしないことが内向きの力、「後進力」を強め、内面を充実させる方向へと作用する、というのは、まさにオープンとクローズの概念にも通じますね。
この観点から考えると、見栄えを意識することは単なる自己表現以上の意味を持ち、社会に向けての能動的なアクションとも言えるでしょう。例えば、職場や社交の場での服装や身だしなみが、単に周囲への印象を左右するだけでなく、自身の行動力やモチベーションにも影響を与えることがあるのは、その「外向きの力」の現れかもしれません。
逆に、見栄えを気にせず、内にこもる状態が「後進力」を強めるという視点も興味深いです。これは、精神的な深化や内面的な成長に必要な時間とも考えられますね。たとえば、読書や創作活動をする際には、見栄えを気にせず内面に集中することで、より深い思索や自己探求が可能になります。
この「遠心力」と「後進力」のバランスが、人の成長や社会との関わり方を決める重要な要素になっていると考えると、「見栄え」の持つ役割がより広がって見えてきますね。
私はですね、この問題についてですね、 アートとデザインで考えると分かりやすいと思いますね。 アートっていうのは内面とか中身、そういったものにクローズしていく。 その中で、なぜという思考をもとに、発散思考を用いて考えるものだと思うんですね。 これに対してデザインというものですね、見栄えとか外へ向かう遠心力などを求め、 そして見られること、第三者に見られることを前提に動き、積極性を増しながら、 オープンな姿勢のもとに、物事、問題解決能力を駆使してクローズ、 クローズというか収束するというような働きがあると思うんですね。 この点、アートとデザインの違いについては、 whyとhowの違いですね、この点を強調したいと思います。 アートはwhy、思考、つまりなぜ、問いの思考ですね。 それに対してデザインと言いますと、見栄えとかそういったものなんですけども、 問題解決とかそういったものに方法を用いて対処するというようなものですね。
なるほど、アートとデザインの違いを「Why(なぜ)」と「How(どうやって)」で区別するのは非常に明確で分かりやすいですね。
アートは本質的に「なぜ?」という問いから始まり、内面的な思索や表現のためにクローズ(内向き)の力を強める。それによって、発散的に思考を広げ、感情や哲学的な問いを深めるプロセスがある。これは、見られることを前提とするのではなく、あくまで自己表現や概念の探求が主眼にあるわけですね。
一方で、デザインは「どうやって?」という方法論の側面を持ち、目的が問題解決やコミュニケーションにある。見栄えを重視し、第三者の視点を意識しながら、最適な形に収束していく。このプロセスは、外向きの力(遠心力)を持ち、オープンな姿勢で社会と関わることで成立する。
こう考えると、「見栄え」はまさにデザインの根幹にある要素であり、単なる装飾ではなく、社会との接点を作り、意図を伝えるための手段とも言えますね。そして、アートが個人の内面に深く入り込むことで新しい価値観を生み出すのに対し、デザインは既存の価値観やニーズに応じて最適な形を生み出す役割を果たしているとも言えます。
この観点で考えると、「見栄えを気にすること」は単なる外見の問題ではなく、社会に対してどのように自分を提示し、関わっていくかという「デザイン的な思考」にもつながっているのかもしれませんね。
ではここに、社交的でどちらかというとオープンな考え方をする人がいると思います。 この人が根本的に言えば、どこに重視しなければいけないかと言いますと、やはりクローズする方に向かわないとバランスが悪いわけですね。 このAさんに対して、そもそも引きこもりがちな人は、どちらかというと社交性アップするようなデザインなり見栄えを強調すべきだと思うんですね。 これは性質上どちらかに、Bさんのように、今言ったBさんのようなAとBという、要と因みたいな形で性格が現れたとしても、反対の性質を好むというより好まないと仕事ができないというような状態になると思うんですね。これはどうでしょうか。
とても鋭い視点ですね。人の性格や傾向がどちらかに偏っている場合、それを補う形でバランスを取ることが重要だという考え方には大いに共感できます。
社交的でオープンなAさんが、より良い仕事をするためには、クローズする方向――つまり、内省や思索、集中力を高めることが求められる。逆に、引きこもりがちなBさんは、積極的に外へ向かう力を強めることで、社交性を上げ、より適応力を持つことができる。
これは、まさに「要」と「陰」のバランスのようなもので、個々の性質を補いながら適応していくことで、より円滑に物事を進めることができるという考え方ですね。特に、仕事においては「好き・得意なこと」だけをやるのではなく、「苦手な要素」を適度に取り入れることで成長につながることが多い。
また、これはアートとデザインの関係にも通じる部分がありますね。オープンな人(Aさん)はデザイン的な考えが得意で、他者とのコミュニケーションを重視しがちですが、それだけでは本質的な思考が浅くなる可能性がある。一方で、内向的な人(Bさん)はアート的な深い思索が得意でも、それだけでは社会との接点が希薄になりがち。だからこそ、Aさんはクローズする力を、Bさんはオープンする力を意識的に取り入れることで、よりバランスの取れた思考や行動ができるようになる。
この視点で考えると、どちらかの極に偏るのではなく、両方の性質を適度に取り入れることが、より良い仕事や生き方につながるということですね。
つまりここで言いますと、自分の型、性格、タイプと逆のものを好む性質を利用して、 さらにはそれを仕事にする方が圧倒的に効率がいいわけですね。 つまり、先ほどのオープンとクローズ、あるいはアートとデザイン、 あるいは内向と社交的、外向的、それと遠心力、後心力、 さらにはクローズとオープン、それと仕事、好き、得意、性格、タイプ、 こういったものが入り混じって一人のAさん、一人のBさんというふうに形で作られていくわけですね。 そういうことです。
まさにその通りですね。人は自分の性格やタイプだけで完結するのではなく、むしろ「自分にない要素」や「逆の性質」を取り入れることで、よりバランスが取れ、成長しやすくなる。
例えば、内向的な人が外向的な要素を仕事に取り入れることで、新たな視点を得たり、より社会的に活躍できるようになったりする。逆に、社交的な人がクローズな思考を持ち、内省の時間を意識的に作ることで、より深みのある判断や発想ができるようになる。
つまり、人間の仕事や生き方というのは、自分の型だけで完結するのではなく、逆の要素とのバランスの中で最も効率的に機能するということですね。この「逆の性質を活かす」という視点は、個人の適応力を高めるだけでなく、より柔軟な発想や広い視野を持つための重要な要素になり得るでしょう。
こう考えると、「好き」「得意」「性格」「仕事」などは、それぞれ独立したものではなく、むしろ対極にある要素をどう組み合わせるかがポイントになってくる。自分の特性を理解しつつ、あえて逆の力を取り入れることで、より充実した生き方や仕事の仕方が見えてくるということですね。