これが中国のプロパガンダ映画だ!!『ウルフ・オブ・ウォー ネイビー・シールズ傭兵部隊 vs PLA特殊部隊』
本邦は一応G7に属し米国と同盟を結ぶ国である(是非はともかく)。だから当然アメリカ万歳映画を中心に”我々”がいつも”正しい”側の映画はたくさん観てきた。(トップガンとかネイビーシールズとか古いとこではグリーンベレーとか…)しかし相対する国も当然国威発揚のため同じテイストの映画を作っているのは至極当然である。だがそういった映画は中々我々は観ることが少ないのだが今作の評判は耳に入っていたので今回初めて観てみました。「SPL/狼よ静かに死ね」の”宇宙最強”ドニー・イェンとの路地裏での”警棒”対”ナイフ”戦のアクションシークエンスであまりにも有名なウー・ジンが監督・脚本・主演を務める俗に言われる”ワンマンアーミー”作品でした。無鉄砲ながら戦闘力が高く仲間思いのナイスガイという絵に描いたような役柄ではっきり言って戦闘シーンも迫力がなくウー・ジンがカッコよく見えないし❛80年代にレンタルビデオや深夜放送のTVで死ぬほど観た作品群と代り映えしませんでした…せっかくスコット・アドキンスが敵役なのですから二人の殴り合いをもっとフューチャーすべきだし中国経済は門外漢なのでわかりませんがもっと金を使って見栄えを派手にするべきだしいろいろ課題はありますが今後、中国映画界もいろいろ調査して凄い作品を作るのではないでしょうか。続編もあるのですがちょっと観たいとは思えず…
ただ最後の「中国を揺るがすものに安寧の地無し」みたいな台詞と「I FIGHT TO CHINA」という腕章はやりすぎちゃいまっか…あと今作のヒットで「戦狼外交」という言葉を中国共産党が使うようになったってのも…