ことばの日の英語表記について
5月18日は日本の【ことばの日[言葉の日]】です。
国際的な言語の記念日は2月21日の【国際母語デー International Mother Language Day】となっていて、近年はこの日を【国際言語デー International Language Day】と称し、母語だけでなく、複数の言語を祝う記念日としている傾向が見られるようです。
今回は日本におけることばの日の英訳についてです。
1. Language Day / ランゲージデー
自分にとって5月18日の“ことばの日”は【Language Day】の印象が強く、この日が公式に日本語の日に改名して日本語の記念日となってほしいと、日本記念日協会が11月5日を【にほんごの日 Japanese Language Day】と公式認定するまで願っていました。
ことばは話す言語・書く言語・手話などから成る要素であり、企画メシによりこの意味合いでのことばの日として日本記念日協会に追加申請し、認められたことは日本語の歴史にとって重要な出来事のひとつとなりました。
2. Word Day or Term Day / ワードデーまたはタームデー
日本語で【言葉】は単語の意味であり、ことばの日を単語の記念日と解釈する人々が結構目立つようになってきていて、英訳も【Word Day】とするケースもでてきているようです。
同義語では【Term Day】となり、語彙・用語の記念日の意味合いとなります。
単語の記念日は5月1日の【語彙の日 Vocabulary Day】もあり、ことばの日を単語の日と解釈すれば、日本では5月に2回も公式な単語の記念日が存在することになるので、言霊の影響力があるようです。
3. Speech Day or Utterance Day / スピーチデーまたはアタランスデー
日本語では“ことば”という単語はスピーチ・発言・発話や言語を使用した表現=言葉遣いの意味も含有することもあり、ことばの日を【Speech Day】と解釈する人々もいるようです。
英語で発話・発言を意味する単語は〈utterance〉[ˈʌ.təɹ.əns アタランス]で、この単語を使用した【Utterance Day】という訳語が使用できることも、ことばの日の奥深さを感じられます。
いろいろな有名人・キャラクターの名言を調べたり、会話などで盛り上がる記念日としての“ことばの日”の存在感が大きいものです。
4. その他の“ことばの日”と訳せるもの
🔹【Greeting Day / グリーティングデー】挨拶や手話表現などジェスチャー表現の意としての“ことばの日”。
🔹【Idiom Day / イディオムデー】慣用句・熟語・慣用表現の意としての“ことばの日”。
🔹【Motto Day / モットーデー】商語・スローガン・座右の銘・モットーの意としての“ことばの日”。
5. まとめ
日本語では【言葉】という単語は複数の意味から成ることで、ことばの日を言語の記念日である【Language Day】と解釈したり、単語の記念日である【Word Day】と解釈したり、スピーチの記念日である【Speech Day】と解釈したり――と幅の広い記念日の範囲となっているすごさを感じさせます。
5月18日のことばの日の英語表記は【Day of Language, Words and Speech】と言葉の意の英訳をひとまとめにした表記になりそうで、企画メシ側の公式表記が気になってしまうものです。