ヤママユガ、独白
やばかったよ〜!
昨日のことなんだけどさ、いつものように夜遊び終わって、そのまま疲れて壁にへばりついて休んでた。
だれも来ないところにくっついてたつもりだったのに、起きたら人間が目の前にいた!
驚いたで!
普通人間はおれを見ると大きな声出して逃げていくもんだ。
だからおれは逃げる必要がない。
そのための羽の化粧なんだからな。
しかもおれらは8回目の日の出は見られない。
体力は交尾(うふっ💖)のためにとっておかないといけない。
逃げるための体力が惜しい。
おれは話しかけたさ。
「怖くねぇの?なんで逃げねぇの?」
返事は返ってくるわけないわな。
おれはあいにくと人間の言葉は話せないからな。
いま動くのは絶対まずいから、じっとしてた。
相手が睨むから俺も睨み返した。
「メンチ切ってんじゃねぇよ」って言ってやった。
うわっ!手が伸びてきた!
おれの腹に触ろうとしたろ!
鳥と同じじゃねえか!
腹を狙うなよ!
かと言って羽にも触られたくないんだけどな。
飛びにくくになるからな。
おっと、今はそんなこと言ってる場合しじゃねぇ、にげなくちゃ!
あばよっ!