見出し画像

11月17日(水) 畝立て

畑を始めて一番最初にした事は畝立てです。

※初めて立てた思い出深いこの畝は、場所の問題で後ほどあっさり埋め立てられ、今は見事に休憩スペースとなっていますヽ(;▽;)

ここから2ヶ月が経過し、最初の畝への思い入れも忘れるくらいに畝が増えた『あるもの農園』。
ここで、畝の立て方を改めて振り返ってみたいと思います。

畝とは、作物を作るために少し高く盛り土された一定の場所を言います。
ほとんどの作物は湿気を嫌うので、水はけを良くする目的で畝を立てます。

ここからは、畝を立てる手順を写真付きで記録します♪

①畝を立てる場所の草を刈ります。

青いままの草を土中に埋めると、発酵してガスが発生し、作物の根に悪影響を及ぼします。それを防ぐために、ノコギリ鎌で表面の草をカットし、取り除いていきます。


②まっすぐ畝を立てるためにロープを張ります。

このロープは、まっすぐ畝を立てるには必須です。
畝の長さを10mに設定したので、ロープも10mで用意しました。

この時、畝幅と通路幅も測ります。自然農では、一度立てた畝は修正しながら使い続けるので、畝がなるべく崩れないように幅を広めに取ります。
畝幅1m、畝の長さ10m、通路を70cmに設定しましたが、作物に合わせて幅や長さを変更し、様々な大きさの畝を立てると良いとありました。


③ロープに沿って、スコップで切れ込みを入れます。

切れ込みをまっすぐ丁寧に入れることが、整った畝を立てるポイントになります。


④土を掘って畝に上げていきます。

通路となる場所の土を掘り上げ、畝に上げていきます。
(腰にくる作業なので、休み休み進めます。翌日は、筋肉痛が保証されます。)


⑤土の塊を鍬の背で叩きほぐし、レーキでならします。

ならす際に、畝をかまぼこ型にするのがポイント。より水はけがよくなり、畝の形が崩れるのも防ぎます。
(非常に美しくならすことができるようになった夫を、思わず阪神園芸さんと呼んでしまいます。)


⑥畝の上に刈った草を敷き、鎮圧します。

刈った草を畝に敷くことが自然農の特徴です。初めは、綺麗に立てた畝に草を敷くことに抵抗がありましたが、実はメリットだらけ↓

●畝の上で草が分解され、養分がどんどん土の中へ入っていく。
●草が水分を吸収し、土の水分量を調節してくれる。
●草を伝ってゆっくりと雨水が流れ込むので、土の流出を防ぐ。
●夏は断熱効果、冬は保温効果があり、地温が安定する。
●草の中が様々な虫の住みかとなり、土を豊かにしてくれる。

ざっと挙げただけでもこれだけ出てくるので、草を敷かないわけにはいきません。


以上で、畝立て完了です。

畝は、作物が生き生きと育つための舞台。

なかなか大変な作業ですが、ここで様々な生き物たちの営みが繰り広げられることを想像しながら、残りの畝も1本1本丁寧に立てていきたいと思います♪

おまけ(^。^)
11月5日に種をまいた豌豆が、可愛らしい芽を出しました。
頑張って大きくなってね♫

色づく葛城山が季節の移ろいを感じさせてくれ、疲労すらも心地の良いものへと変えてくれます。
本日もお疲れ様でした。

いいなと思ったら応援しよう!