マ社長の星屑レビュー☆第6回 Blackstar/David Bowie
明けましておめでとうございます。2016年もよろしくお願いいたします。
というわけで、今回は新年早々、ご自身の誕生日にリリースされました「Blackstar」のレビューを書きたいと思います。その前に御歳69歳ですよ。自分の両親よりも年上のアーティストがこんなにも挑戦的で新しいものを作り続けておられることにまず感服する次第でございます。
まず、David Bowieに関して、アルバムをほとんど聴いていますというファンではありません。名盤シールの付いているものや、たまたま購入したアルバムは気に入って聴いていましたが、掘っていこうと思うアーティストではありませんでした。過去のレジェンドになっていたんですね。しかしながら2013年にリリースされた「The Next Day」を聴いた時に、現在進行形のアーティストなんだと自分のボウイ感が変わりまして、2014年のベストアルバムに収録された「Sue (Or In a Season of Crime)」を聴いてこれはこっち方面のアルバムを作ってくれたらめっちゃ聴きたいと、ずっと思い続けていたのです。
Sue (Or In a Season of Crime)
https://www.youtube.com/watch?v=nFX1y62l9C4
正直「スー」ってなんなのか知りませんし、ボウイの世界観を理解しているわけじゃないですけど、単純に1曲としてかっこ良くないですか?ニューヨークのジャズミュージシャンとのセッションで作られたこのアルバム。こんなブラスセクションと人力ブレイクジャズドラムの上に宇宙を感じるボウイならではの上物が乗っかるって、想像もしてなかったものががっちりはまった感があったのです。もちろん「Blackstar」にも収録されているのですが、バージョン違いというか、もうベーシックから新しいものになっておりまして、さらにアグレッシブ&パワフル、よりスペーシーになっているので、ぜひぜひお楽しみにしておいてください。
それと同時期に「Tis A Pity She Was A Whore」という曲もあって、youtubeもあるのですが、あまりのバージョンの違いにアルバムの印象が変わるなと思いましたので、載っけません。でも、絶対アルバムバージョンの方がかっこいいですよ。悪しからずです。それでもって調べてみたらレコーディングスタジオが「Magic Shop」っていう自分達の「魂のゆくえ」をレコーディングしたところと同じだったのでさらに盛り上がりました。
さあ、そこから2015年に先行公開されたタイトルトラックでもある「Blackstar」です。
Blackstar
https://www.youtube.com/watch?v=kszLwBaC4Sw
ほぼ10分ありますのでお時間のある人だけ見てください。タイトル通り?宇宙に行ってくれました。壮大なSFファンタジーな作品になっておりますが、やっぱりその世界観はよくわかりません。しかし踊っておられます。そもそもiTunesで試聴してなんじゃこりゃと思ってお先一曲買いしてアルバムを待っていたのですが、「Sue (Or In a Season of Crime)」からの流れで来てくれたんだと喜ぶと同時になんかわからへんけど、作っている最中にアルバムのコンセプト決まったんやなということを感じました。
この「Blackstar」が仕上がって全体が見えたから、上にあげた「Sue (Or In a Season of Crime)」と「Tis A Pity She Was A Whore」もその流れに沿うように仕上げ直したんだろうなと思いました。いや、自分が適当に言ってるだけのことだから信じないでもらいたいのですが、それくらい先に出ていた2曲のアルバムでの進化っぷりが半端ないんです。
初めてのチャレンジで暗中模索を楽しみながらも、何かが見つかっての「Blackstar」だったんだろうなと勝手に感じております。
今日は1月8日で、発売日なもので、まだ一聴しかできていないんですが、それでもその本気度がめちゃめちゃ伝わって来るアルバムです。
すぐ聴きたかったのでiTunesで買ったんですが、CDでもちゃんと持っておこうと思います。気になりましたら、皆さまもぜひ。
(マ)
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