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近況と雑感

SNSによく流れてくる漫画の広告に釣られることをやめたいです。

と思いながらも、結果『ファブル』には無茶苦茶ハマってしまいました。

私は長らくヤングマガジン誌を読んでいなかったので、この長期人気連載をスルーしていたことを悔やみました。

同作の続編も、どんなもんだろうとチラッと読んでみたのですが、無茶苦茶面白くて先が気になって仕方がありません。

私は元々漫画好きで、いわゆる少女漫画以外ならかなり幅広く読む方です。近年では『鬼滅の刃』にハマり狂いましたし、京都の和菓子屋が舞台の『であいもん』も大好きです(アニメ主題歌は私が楽曲提供した坂本真綾さん『菫』です)。

子供の頃は『キン肉マン』や『北斗の拳』、『ドラゴンボール』も大好きでしたが、両親が読んでいた手塚治虫作品に触れたのはデカかったです。『きりひと讃歌』、『奇子』、『ブラックジャック』、『どついたれ』、『アドルフに告ぐ』etc、今でも心のバイブルです。

あとは吉田戦車作品にも多大な影響を受けました。

私は様々な音楽に日々影響を受けていますが、創作のインスピレーション、ということで言うと、漫画と映画の影響が大きいと思っています。

くるりの最新作アルバム『天才の愛』は随分『鬼滅の刃』の影響を受けましたし、『THE PIER』は『クラウドアトラス』に大きく影響されて制作しました。

どこを何に影響されたか、と訊かれても、なかなか説明するのは難しいですが、それら題材の作品群を模倣する、というよりは、題材から受けたインスピレーションが、私自身の中にある使っていなかったスイッチをオンにする→その動力を使って作品を作る、みたいな感覚です。

話を『ファブル』に戻します。

設定など、リアルだなぁ、というところと、漫画だなぁ、と思うところのバランスが絶妙で、展開の作り方やキャラクターの描き方が素晴らしいのは多くの方が思うところだと思います。

緊迫感のあるシーンと時折挟まれるギャグの要素のバランス感覚も、ビートルズかよ、と思うほど完璧で太刀打ちできません。

それにも増して凄く良いなぁ、と思うのは、手塚作品や鬼滅の刃にあった「道徳の教科書的要素」が見当たらないところ(勿論精神衛生上得るものはありますし、それらの作品のことを大好きで敬愛している、ということが前提です)だったりします。

つまり、とても真っ当に、漫画っぽい漫画作品、という意味で、非常にピンと来る作品でした(ファンの方や古くからの読者からすると何を今更、な感じでしょうが)。

アベンジャーズをはじめとする最高のマーベル作品群(これらについてもそのうち書きます)に負けず劣らず、もしかするとそれを凌駕するような古式ゆかしいエンタメ・バイオレンスの世界観と、日本漫画が世界をリードしている所以のバランス平衡感覚が共存した素晴らしい作品との出会いに、SNSのウザい広告ありがとう、と少し思うことが出来ました。

頑張って仕事しようと思いました。

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