マ社長の星屑レビュー☆第7回 Dystopia/MEGADETH

どんな人でも一つくらいは喰わず嫌いや聴かず嫌いがあるのではないでしょうか?

斯く言う私もプチトマトは焼かないと食べないですし、音楽で言えばメタルと呼ばれるジャンルのCDを買ったことがありませんでした。有名曲は知っているものもありますが、基本的にいつどんなシチュエーションで聴けばいいのかがわからなく、その曲を聴いても、そんな感情自分いらんわとか思ったりしたのです。
しかし来年には40歳になる私。そろそろそんな、〜ず嫌いを克服していこうということで、「MEGADETH」の最新アルバムを聴いてみた。を書いてみたいと思います。

まず「MEGADETH」について知っていることといえば、「マーティー・フリードマン」が在籍していたバンド
ということくらいで、政治的なことを歌っている、実はいい人たちみたいなイメージです。とりあえず聴いてみます。

まずは中近東あたりの女の人の声がすると思ったら、16分のハットの刻みとともにギターリフが始まりました。
テンポは155といったところでしょうか。そこまで速くない!若干の中近東ソロの後に歌が始まりました。
全然嫌じゃない!ギターリフとドラムのキックの角が全部合っています。基本メタルに多いもうドラムはギターとユニゾンってことなんですかね。関係ないですが、スマッシング・パンプキンスもそうなんですよ。
全員が違う楽器でギターリフと同じようなことをするというスタイルで、キメまでも全部合わせます。
そんな耐性があるからなのか、単純にカッコよく聴こえます。しかし、歌と同じだけソロがあるっていうのがさすがですね。

そんなことを言っていたら2曲めが始まりました。なんだこのバブル感!裏で微かに聞こえるストリングスの音が泣けてきます。曲は王道なんですが、ちょっとポップな方向に行こうとしたら突然さっき書いていたギターとドラムユニゾンが滑稽に聴こえています。何を歌っておられるのかはわかりませんが、歌よりギターソロが鳴っている方が曲が成り立っているなと思ったらリズムチェンジ!あ、ファンキーになったと思ったらツインリード!
こんなんが聴きたかったというのが一気にやってきました。あ、終わった。前半の曲部分いらんやん。

3曲めは重めのザクザク系です。ベースリフがソロだ、こんな音でなっているんだ。木の音というよりは鉄という意味でのメタル系な音ですが、普通にいい音!ファンキーなカッティングも入りながら、「リヴィング・カラー」みたいでかっこいいと思ってたら思い切ったテンポチェンジでギターリフが入ってきました。いいですね、キックが16分でずっとなっています。たまに思うのですが、1曲でキック何発踏んでおられるのでしょうか。ゆるいバンドと比べたら一発の単価が安いなと思ってしまいます。

もう4曲めになっておりますが、メタルっぽいバックコーラスが入ってまいりました。いい感じです。
しかし本当に展開が変わるたびにきっちりユニゾンのオブリが入ってくるのですね。しかしベースもずっとほぼユニゾンされていると思うのですが、ライブ1本やるのは相当しんどいだろうし、筋力あるだろうし、やっぱ喧嘩とかにならないように気をつけようと改めて思う次第です。

マーチングっぽいドラムが始まったと思ったら、来たぞ、アコギだ!バラードかと思ったら速攻ザクザクエレキになりました、残念。普段アコギでレコーディングするときは一曲まるまる弾いていたりするもんなんですが、イントロにしか使われていないのかな?鳴っていてもわからない。しかし変な曲で聴き飽きないのですが、それぞれの曲に展開がいっぱいあるから、何がどの曲かってのが覚えられる気がしません。展開で本当にガラッとリズムが変わったりするから、一回曲が頭から抜けたら帰ってこれなさそうです。

そう言っているうちにまた曲が変わったのですが、全曲本編とは関係のないちゃんとしたイントロがついてますね。その曲の世界観みたいなものをまずイントロで作るということはすごく大事なことなのかなと今ちょっとだけ思いました。サビで聞こえた歌詞が気になったのでタイトル見たら「Post American World」ですよ。やっぱりいろんなことを考えて悪いこともしながらかもしれないですが、真面目な方たちなんではないでしょうか。

しかし、ちょっとここら辺でギターソロに飽きてきました。全曲音圧も高く、今イヤホンで聴いているのですが、ちょっとお耳が疲れてきましたね。って書いたらまたアコギイントロ!しかもバンド入ってもアコギ鳴ってます。あ、無くなった。しかしながら日本人の耳なじみのいい演歌的なメロディーで聴きやすい曲なのではないでしょうか。しかしながら日本人の耳なじみのいい演歌的なメロディーで聴きやすい曲なのではないでしょうか。
アウトロにピアノと語りが始まりましたが、何言ったはるのかはわからないですが、やっぱりそういう感情がよくわかりません。しかしこのバンドはストーリーテラー的な立ち位置もあるのですかね。

8曲めはなんだかちょっと性格が変わったような感じの曲です。そこはかとじゃなくバッチリ有り余る哀愁が薄れた印象で、実は自分めっちゃポジティブやねん、みたいな、楽しい曲でした。
次はガットギターか、これ。とにかくアコースティックにまたイントロが始まりました。やっぱりザクザクバンドになりましたが、ちょっとしたリフでもギターでハモるのは録音の時に楽しそうだなと思ってしまします。
長尺のソロの間でもリズムチェンジがしっかりなされる構成になってまして、やっぱ構築美ってこういうことなのかなと思ったら、また語りが入ってきて、曲変わった。インストかい!

さあ、後半戦になってまいりました。ちなみに日本仕様とかボーナストラックとか色々あるらしいですが、iTunesで購入したものを聴いております。THEメタルという音が鳴っています。なんだかちょっと実況時代の古舘伊知郎さんみたいな気分になってきました。やっぱ何かとの戦いみたいなイメージに合うんですかね。
プロレスの刷り込みだけかもしれませんが。自分を鼓舞するにはいいかもしれません。
と言っていたらまたちょっと性格の違う曲が鳴り始めました。分かりやすく自分やんちゃっす。みたいな感じで好感が持てます。でももうしんどい。

あと二曲ですが、もう歌じゃなくて曲の中で語ってはります。間奏かっこいい。マリオカートのカラカラ砂漠を走っているイメージですね。中東感はやっぱりメタルに合うのか。

最後はなんだかパンクみたいな曲です。「Foreign Policy」って曲なんですが、やっぱり「Fear」ってバンドのカバーみたいでした。

というわけで、初めてメタルバンドのアルバムを1枚聴いてみたわけですが、かっこいい曲もたくさんあっていいなと思ったのですが、一枚通して聴くのは自分にはやっぱりしんどい。
その他のアーティストの音と混ぜながら聴くか、もし気になった曲があれば単品買いでもいいんじゃないかという結論でした。でも聴かず嫌いをなくしてみるのもいいもんですよ。お時間あるときにぜひ。

(マ)

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