マ社長の星屑レビュー☆第5回 GO FUNK/米米CLUB


今回はかなり挑戦的でおこがましいのですが、小、中学生の時にとっても好きだった米米CLUBのレビューを書いてみようと思います。

きっかけはツアー中に1枚目から映像つきで再発されているのを知り、仙台で大人買いしたからです。それまでベストアルバム的なものは所有していたのですが、当時のCDはもう持っていなかったもので、久しぶりにCD買ってドキドキ、ワクワクいたしました。それで、1枚目〜5枚目を聴いたのですが、今回は4枚目になります「GO FUNK」をチョイスしました。1988年リリース(自分は11才)で、メンバー的にも一番有名?な8人になった作品です。ちなみに「GO FUNK=ご飯食う」らしいです。

まず米米CLUBのファンになったきっかけは間違い無くライブでございました。1ツアーでメニューやセットの違う数種類の公演をし、大人数で踊り子までいて、ファンクからムード歌謡までを届ける米米を子供心にもスゲェなと思いましたし、制作費なんぼやねんと今は思う次第です。そんな米米CLUBののライブの雰囲気を音源で味わえるのがこのアルバムかなと。変に格好つけていなくて、真面目にふざけていてバンド感があります。

さあ、というわけで今回は全曲触っていきたいと思います。
興味のある方は自分でYouTube検索してくださいです。

1曲目「INTRODUCTION」
息を吸って始まるぞってだけのインタールードから

2曲目「美熱少年」で幕が上がります。まず5分近く曲があるのに歌詞は「美熱少年」のみという遅目のテンポのファンク曲。ハードロック好きのジェームス小野田さんがハイトーンで「美〜〜〜」と歌うところが聴きどころですね。ホーンセクションも印象的でライブでの人気曲でもありました。ギターのジョップリン得能さんのアーム使いは相変わらずいやらしいなと再認識。ちなみにジェームス小野田とはなんぞやということは「Parliament Funkadelic」とか「kid creole & the coconuts」の映像を見ていただければわかりやすいと思いますが、今回ははしょります。

3曲目「KOME KOME WAR」
全くもって何が言いたい曲なのかはわかりません。好きな曲かと聞かれたらそうでもないです。でもいろんなところからいろんな人の声が聞こえて、みんなで楽しんでいる感じが米米の真骨頂でもあると思います。シンプルなドラムの上で跳ねすぎない16ビートを刻み続けるベース。高校生の時に難しいなと思ってコピーしてましたけど、今でも難しいです。

4曲目「SEXY POWER」
なんてバブルな歌詞なんだ。てっぺいちゃん(石井竜也さん)のうた好きならば、いい感じの声質が聴ける一曲です。しかしながら、改めて聴いていますと米米CLUBの曲にはミドルエイトがやたら多いなと思います。ミドルエイトってCメロと言いますか、2番終わったくらいにそこだけに出てくる違うメロディーが入る、ブリッジみたいなもんなんですが、「KOME KOME WAR」で言ったら「ホーリーホーリーステージ イママクガアガル」
の所で、この曲で言ったら「全ての夢をかなえよう〜」のところです。わかりやすく「浪漫飛行」で言うなら「忘れないで〜あのときめき〜」のところなんですが、ただ時代的に流行っていたのか、ふざけた曲が多いから少しは真面目な部分を入れようという試みなのかわかりませんが、曲を作る時の癖みたいなもんなんだろうなと、素直に思います。

5曲目「BEE BE BEAT」
四つ打ち、ギター裏打ち、ラテンパーカッション、スカというノリのいい、ライブでも人気曲だったと思います。シンセとギターの音が時代を感じさせますが、 I愛 I愛 Iという自分が好きなんだという表現が好きです。意味はわかりませんが。そういえば初期の時代から終わりまでライブメンバーに絶対パーカッションがいたなと思いつつ、ホーンセクションも相まってライブしててもメンバー自身が一番楽しかったのだろうなと感じる一曲。

6曲目「あ!あぶない!」
こちらもジェームス小野田さんの代表曲。アルバムやライブでもJ.Oさんパートが多かった時が楽しかったなと懐かしくなりました。この曲なんてただひたすら踊るだけのためにあるようなもんですからね。色々と危ない意味はあるのでしょうが、関係ありません。しかしこのギターのカッティングは弾いてて楽しそうだなと思いつつ、ベースのBonさんは本当に指弾き、ピック弾き、親指弾き、スラップ、なんでもやってはったなと改めて素敵に思いました。

7曲目「Oh! 米 God!」
30秒足らずのインタールードですが、俺たちこんなファンクバンドなんだぜというのが凝縮されている一曲。アルバムにこういうのが入っているのは結構好きです。

8曲目「TIME STOP」
もう一つの米米の真骨頂でもある系譜の一曲で、「STAY」とか「ア・ゲ・ハ」とかアルバムの最後に入っている曲好きにはたまらない曲ではないでしょうか。ギターソロも好きで、ベースもメロディックなラインを弾いていたり、それぞれに聴きどころがある曲でもあると思います。関係ないですが、こんなてっぺいちゃんの歌い上げが好きで、ライブでカバーしていた平浩二「バスストップ」とか、ザ・スパイダースの「あの時君は若かった」とかも大好きでした。

9曲目「なんですか これは」
なんですかこれはと聞かれても本当にわからない一曲。デビューシングル「I CAN BE」が「あっかんべー」という言葉遊びの系譜なのでしょうか。自分的には一番ラストの「しゅびび〜ん!」が一番好きです。

10曲目「FRANKIE, GET AWAY!」
珍しく歪んだギターのリフで始まり、バキバキにロックなのかと思ったら、バンドインでニューウェーブに落ち着きまして、知らねぇなこの曲と思ってたら、歌始まったら思い出しました。コーラスで演奏と歌の熱量が上がるという、普通だけど、米米的にはなんだか珍しい曲。書いた人が違うんですかね。米米CLUBは大きく売れるまでクレジットが作詞・作曲「米米CLUB」なんですが、メンバーの音楽趣味がいろいろ違うので、アルバムやライブでもいろんなことをやっておられるのです。

11曲目「僕らのスーパーヒーロー」
とってもポップな楽曲で好きな方も多いんじゃないでしょうか。しっかりミドルエイトあるし。頭打ちのタイコで始まるところなんかも、結構ドープで重たいファンクの流れから一気に解放してくる気がします。サビのハーフオープンのハイハットの8推しが面白いなと思いました。個人的には「ガッチュゲッチュメン」ってところが一番好きです。

12曲目「いつのまにか」
結構長いな、このアルバム。と思ってきたところで、てっぺいちゃんのコーラスワークが美しい一曲。学生時分はよくカラオケで歌っていたななどと思いつつ、アルバム後半でいい曲がいっぱい出てくるという、改めてこの人たちの頭の中はどうにゃってんやろと思ってしまうアルバムです。違うか、この時代はアルバム単位で全曲きっちり聴いてましたもんね。当たり前だったのかもしれません。やりたいことを聴かせて、みんながCDで喜ぶ曲もきっちり聴かせてくれているという意味では、すごい良いアルバムだなと今思いました。米米CLUBは当時から新曲はライブ先行お披露目タイプだったので、ライブで盛り上がる曲とか、人気曲とかがアルバムの選考基準だったのかもしれませんね。

13曲目「宴(MOONLIGHT MARCH)」
しっかりと真面目な曲やった後にはしっかりとふざけるという、期待通りの流れ。最高です。しかしながら、こういう何でもない曲で、言いたい雰囲気のある言葉を適当に言って、本当に肩の力を抜いて作っている曲でもクオリティーが高いなと思います。こういう曲の方が説得力がある気がするのは自分だけかもしれないですが、ほんとに宴気分になれます。

14曲目「I'M A SOUL MAN」
ここへ来てまたドープ目のファンク曲。しかしながら、ジェームス小野田さんとてっぺいちゃんのバランスが素晴らしいなと思う一曲。サックスソロを聴いて思ったのですが、前作からメンバーになったフラッシュ金子さん率いるホーン隊「BIG HORNS BEE」も米米とは切っても切り離せないメンバーなのですが、正式に「BIG HORNS BEE」という名前がついたのもこの「GO FUNK」からなんですよね。「BIG HORNS BEE」のCDも買ってライブも行っていたので、感慨深いです。

15曲目「MY SWEET SWEET SHOW TIME」
そしてアルバム最後を飾るにふさわしい、ララバイとでも申しましょうか、エレキピアノとコーラスワークだけの一曲です。ジェームズ小野田さんの歌のテンションはなぜここまでと思うところはありますが、歌最後の「君のために歌おう 愛を込めて I love you from stage」というところがくさくさではありますが、なんだかファン冥利につきる一曲。


さあ、改めて全曲聴いてみたのですが、自分の思い出巡りになってしまいました、すみません。次回はまた違ったアプローチでおすすめ音楽を紹介したいと思います。しかし、最後に知らない人のために米米CLUBの「ソーリーミュージック」の代表曲のリンクを載っけさせていただきます。「ソーリーミュージック」とは演奏する前から謝っておく音楽という意味です。お暇なら見てみてくださいなです!


ホテルくちびる
https://www.youtube.com/watch?v=AJfnhGZMh9I

(マ)

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