2022/10/08
やる気なく、何もする気が起きない。幸いなことに今日は休みなので一日中ひきこもっていようかとも思った。何もしないでグーグー寝る……でも、朝ごはんを食べて風呂に入るといつものように朝活でイオンに行きたくなったので行く。どのようなコンディションであろうと、なすべきことをなす。これは仕事から学んだことでもある。この日記にしても、書きたくない時もある。でも感情に流されずにやるべきことを淡々とやる。そうしていると、身体が自動的に反応して仕事やその他のタスクをこなす。後は流れに任せるままだ。
イオンで『ダンス・ダンス・ダンス』を読む。それにしても、この長い小説は何を語ろうとしているのだろう? 確かによくできたというかウェルメイドな小説だが、何らかの教訓を語ろうとはしていないようだ。しかし、物語として面白ければそれでいいとも言える。ひと時、心を彷徨わせるために物語を読む……そうした経験も必要なのだろう。80年代のファッショナブルな空気を描き、おびただしい数の音楽に言及し、中身のない消費のための消費に明け暮れた時代を描く。そんな小説だが、今の自分にはそうした現実から逃げる経験も必要だったのかもしれない。
昨日書いたが、一件失敗してつらい思いをした。このまま一生貧乏なままで死ぬのだろうか、とも思う。だが自分の今の境遇を作り出している責任の一端は自分にある。それもまた事実だ。過去のように一日中酒に溺れてTwitterで管を巻く、そんな人生は送りたくない。ならば自分を鍛えるまでだ。そう思い、少しでも向上しようと思って英語版で村上春樹『ノルウェイの森』を読み始めた。英語で読むと日本語版のテクストのような膨らみがなく、タイトに引き締まった作品として読めるように思う。こうして英語力を鍛えるべく、もっとたくさん読みたいと思った。
『ダンス・ダンス・ダンス』から敢えて教訓を引き出すとすれば、多分それは昨日も書いたように「成長」であり「すべては過ぎ去る」ということだと思う。それは『ノルウェイの森』でも同じだった。どんなつらい経験をしてもお腹はすくし、朝は来る。ならばその時間の流れに合わせて「踊る・踊る・踊る」。そうしているといいこともあるだろうし、身体が自然と回復する。回復すると新たなチャンスも到来する。そうして日々はめぐる……そして人生はつづく。そんなことを考えながら『ダンス・ダンス・ダンス』を読み、今日という日を感謝を抱きつつ締めくくった。