作業用プレイリストと曲の紹介
Spotifyであれこれプレイリストを作って、使っている。
個人事業開業の届け出をした際に屋号(なのまち)も作ったのだ。作ったのだが、今のところ名刺作る時と野菜を出荷する時くらいしか使い道がない。これではなんだか悔しいじゃないか、ということで『BGM for ほげほげ by なのまち』というプレイリストをつくって公共の海に放流している。
そのうちの一つを取り上げて、紹介せんとて一筆啓上仕候。
1.ミアとセブのテーマ
近年出色だったミュージカル映画の挿入曲。寂しげな主題だが結末部分は派手なカデンツァ(Jazzだから"アド・リブ"の方がいいのかな?)なのだ。劇中でもこの横溢する楽想がストーリーに大きく絡んでおりましたね。
2.Chi Mai
映画音楽のマカロニ巨匠、モリコーネの曲だ。彼の作曲なのでこれもきっと映画音楽なのだろう。詳しくは知らない。というか曲名の読み方もよくわかんない。キ・マイ?もともとは"Triology"という変人たちのグループを検索していて、たまたま聞いたらおおこれええやん、という経緯でプレイリストだったはず。
3.It's Over/Engagement Party
これもLA LA LANDから。映画音楽ばかりなのは、その方が作業に集中できる気がするから、かな?そればっかりでもないのだけれど。
4.レクイエムより"Lux aeterna"
レクイエムというのはざっくりいうとキリスト教の葬式の曲です。古今(without東西)の作曲家がこの題材にて名曲をものしております。これはジョン・ラターのレクイエム。イギリスの作曲家(だと勝手に思っている)を、イギリスのKing's College合唱団が清澄に歌っている。
5.感傷的なワルツ
ロシアの大作曲家チャイコフスキーの小品(あまり長くない曲のこと)。
6.Litanies
夭折のオルガニスト、ジャン・アランの佳曲である。モーリス・デュリュフレの名曲"アランの名による前奏曲とフーガ"のアランである。ちなみに、デュリュフレのレクイエムもいつかどこかで紹介するかもしれない。大好きな曲だ。
7.舞台神聖祝典劇《パルジファル》……のオルガン編曲
オルガンがつづく。作曲者はリヒャルト・ワーグナー、すごく嫌なやつだが天才だ。
8.LA LA LAND組曲
3回目だ。プレイリストを作った頃にハマってたのよね。これはサウンドトラックではなく、メドレー的に劇中曲を編集しているもの。
9.JUDY AND MARY『散歩道』
ふわふわ浮いてるあの雲に 乗れるくらいあたまやわらかくしろ。
10.『STEINS;GATE』より"GATE OF STEINER"
たまにはゲーム音楽。唐突に余談なのだけれど、夜中に自分が寝ていて、マシンガン連射爆音で驚いて飛び起きたことがある。家人がこのゲームをリビングでやってたのだ。
11.three signs of a bad man
だいたい、フルートがぼくは好きではない。しかし、好きではないものを全く聞かないというのも不健康と偏見の弊害があろうというものだろう?ということでちょっとケルティックなこの曲だ。
12.pride -KING OF PRISM ver.
「地球は黄色かった」で知られるアニメの名曲である。今期(2019年4月期)に続編が地上波放送中だよ。
13.ピアノ四重奏曲 KV 478 より3楽章"ロンド"
旅する天才、モーツアルトの室内楽曲。何度聞いても良い曲は良い。黙って聴け。聴いた?ねえ聴いた?この曲はとてもKawaii! So cute!である。
モーツアルトの曲はどれも並外れて名曲ばかりで、素晴らしい。
ピアノを弾いているのが、往年のクリーヴランド管弦楽団指揮者、ジョージ・セルなのもよろこびポイントですね。
14.Music for Beasts: III. Deep Grind
勇ましくも荒々しい、蛮曲とでもいうべきか。金管アンサンブルである。
15.Nightride
ケルト風の曲を聴いていると家人には「無印音楽だ」とよく言われる。無印良品にいる気分になるらしい。
16.交響管弦楽のための音楽より"Allegro"
芥川也寸志の佳曲。"佳"って字もどうかと思う、というくらいの突進力ある音楽で、あたかもバグラチオン作戦時の赤軍か、はたまたユーラシアを席巻したモンゴル軍か、という趣がある。
17.Viva Musica!
吹奏楽。変拍子などありつつ、全体を通して祝祭的な華やかさを歌い上げている。自分も演奏したことのある、思い出の曲ですね。作曲者の自作自演。
18.tong poo
そもそも音楽家の政治的な発言を嫌う人も多いが、音楽家に限らずだれでも、政治的な発言をしたければするべきだ。『広く会議を興し、万機公論に決すべし』である。さておき、矢野顕子の歌がついたものもあるが、これは坂本龍一のピアノだけのトンプー。
19.相対性理論『ほうき星』
〽︎とまらないとまらない……
が耳に残る。
20.Las Cuatro Estaciones Porteñas"Invierno Porteño"
タンゴの革命家、と言われたものだが今では完全に定番となっている。これは革命が成功したのか、それとも体制に取り込まれたのか。アストル・ピアソラの組曲『ブエノスアイレスの四季』より、"ブエノスアイレスの冬"。
21.ピアノ三重奏曲 Op.11より1楽章"Allegro con brio"
マルタ・アルゲリッチといえば世界最高のピアノ奏者(最高にもいろいろある)だろうが、ベートーヴェンを弾いてもやっぱり極上なのだった。
22.奥華子『ガーネット』
時をかける少女、なのだがそれよりも、『王様達のヴァイキング』での登場が印象的だ。薄幸を歌わせたら奥華子は白眉ですね。
まとめ
結構多くて、でも自分の好きな演奏ばかりなので楽しいですね。順次新しい曲を発掘して追加しているので、またなにかの機会に御紹介申し上げたく候。