1週目、食日記になった｜2024.10.1-6
今月から日記を書いてみようと始めました。
どんな風に綴っていくのか、はっきりとは決めずに。観ていたもの、聴いていたもののリンクを貼ったりしながら、その日の気持ちや日常を残していこうと考えています。たまに自分で撮った写真も載せたりもして。
そうして綴れば、来年の今頃には忘れていそうな今日のことも、きっと思い出せそうな気がしています。
10月1日(火)、抹茶のスコーン
「今日は帰ったらスコーンを焼く！」
午前中に突然思い立って、家事までほとんど終えた22時半にやっとスタートした。
量りだしたら抹茶が1.5g足りない！結果、香りと苦味が淡いスコーンが出来上がってしまったけれど、一緒に焼きこんだホワイトチョコの存在感が増した。これはこれで好きかもなんて思う。
それにしても、久しぶりにお菓子を焼けてよかった。ちょうどいい気分転換になったみたい。もやもやも半分くらい焼けて、あとは眠ったらきっとすっきりすると思う。
ちなみに、抹茶のスコーンは特別好き。今年のスタバのはシーズン中に50個くらい食べちゃった。
10月2日(水)、シーズン初栗
地産地消のコーナーで大きい栗が11個で850円の袋を買ってきた。たぶん1kg入り。
小ぶりな栗がほぼ同じ重さ入って750円の袋もあったのだけど、今週の楽しみにちょっと奮発。
渋皮煮にしたいから、今夜は鬼皮を剥いて重曹水に漬けるところまで終えて、明日茹でていく予定。しかし、大きな栗は剥きやすい。良いな。次からはまた小ぶりな栗にするつもりでいた心が揺れる。
あ、しまった、写真撮りたかったんだった。
10月3日(木)、秋の炊き込みご飯
そういえば数日前、鮭とごぼうの炊き込みご飯を作った。栗に続き、こちらもこの秋初めて。
お米二合に普段どおりの水をいれて浸水させておく。具材を入れる前にお玉二杯分の水を取り出して、醤油と酒をそれぞれ一杯ずつ。そこへ昆布、鮭を二切れ（今回は一切れしか無かった）と、ごぼうをささがきにしながら入れる。ごぼうのあくはポリフェノールで旨みに繋がるから、水にさらさずそのまま直接入れて良いそう。そのあと舞茸（今回はしめじで代用）をほぐし入れて、いつもどおりに炊飯スタート。炊き上がったら鮭をほぐして全体を混ぜ合わせ、よそって胡麻をささっと。
この「きのう何食べた？」のシロさんのレシピ、秋になるとよくつくる。旬を詰め合わせた、炊き込みご飯。
10月4日(金)、水風船型プリン
A Table！のシーズン1を観ながら、プリンを食べている。
北海道物産展で見つけた、水風船みたいなまあるいプリン。爪楊枝で刺すと飛び出てくる仕組み。プチッとした瞬間、器から飛んでいきそうで、恐る恐る刺してしまうけれど、10回を超えたあたりでいつも勢いよくなってくる。でも勢い余るとプチッと刺すところで止められず、勢いそのまま手でぺしゃんこにしてしまう。せっかくならまあるいまま食べたいじゃない。そんなお皿の上の戦いに今夜は勝利した。そういえば、この方法で食べるお菓子、たしか羊羹にもあったような気がしてるんだけど。
さて、付属のカラメルをかけて、滑らかで濃すぎないプリンを食べている。のんびりとA Table！を観ながら。このふたりを見ていると、誰かとこうして一緒に暮らすのも良いかもしれないなって思えてくる。
明日はアーモンドライスを作ってみよう。
10月5日(土)、おでんはじめました
週末はおでんを作ると決めていて。夕方からこつこつ具材を準備。
今週は仕事帰りの道が急に肌寒くなって、帰ってすぐお風呂につかりたい日も多かった。となれば、おでんをはじめるのにも良い頃合いのはず。
私の定番おでんは、白ごはん.comさんの鶏おでん。昆布とかつお節でとった出汁を味付けして、下処理した手羽元、大根、こんにゃく、厚揚げ、卵、さつまあげ。そこへお餅いりの巾着を入れて、火にかけて。20cmのストウブと小鍋いっぱいにつくって2日分。あったかいおでんが待ってると思うと、帰り道の寒さも乗り切れるはず。今年もたくさんおでんしよう。
10月6日(日)、中世風アーモンドライス
A Table！で観た中世風アーモンドライスをつくってみた。
いんげんが無くて、アーモンドを飾り用にとっておくのを忘れて、彩りにパセリを少しかけた、レシピそのままではなくなったけど、美味しかった。
お米をバターとシナモン、白ワイン、水で35分煮た後、刻んだアーモンドとクルミを加えて5分。レモン汁を入れて、塩で味を整えたら、盛り付けて飾り付けのアーモンドをふりかける。ハチミツをお好みでかけていただく。
作中で、お菓子みたい、ハチミツかけてまとまった、と話されていたので、しっかりめにハチミツかけて。それでもライスプディングより甘さは控えめ、時々のナッツやバターのコクがふわっと感じられる。
お昼ご飯に甘いもの食べられて、幸せな休日。中世に生きた人もこんな幸せな気持ちを感じてたのかな。
【おまけ】9月30日(月)、「あなたのおみとり」
（実は10月に入る週初めから書いていて。10月分ではないけれど残してみます。）
いつか観たい作品に出会った。
今の私にはまだ少し早いらしい。母を見送って2年、予告編だけで込み上げてくるものがあったから、もう少し先になると思う。
あの頃を振り返ると胸がきゅっとなる。毎日怖かったけど、毎日楽しかったな。
外出が難しくなって、食事が大きな楽しみになった頃には、色々作ってみたり。桃とミルクのゼリー、シナモンロール。リクエストが多かったのはニンニクの効いたマッシュルームのパスタ。
それも段々と日に1食くらいになって、あまり食べられなくなった頃、ある日のお昼に小さなピザを手作り。「チーズたっぷり乗せちゃおうか！」贅沢にチーズを3種類、生地からはみ出すくらい乗せて焼いた、カロリーも見た目も気にしないそれは、それはもう美味しそうに食べてもらえたっけ。
ひとつひとつが幸せだった。幸せな思い出ばかりなんだけど、観るのはまだ。もう少し先がいい気がする。
父は静かに旅立ち、母は晴れやかに別れを告げた。映画監督の息子がみつめた、父と母、最後の日々の記録。