
ザーザーと音を立てて、雨は降り続いていた。
僕はコンビニの駐車場のブロックに座っていた。
深夜3時。初めの方に感じた、肩にかかる雨と空気の冷たさもいつしか感じなくなっていた。
動けなかった。突然、周囲で人の叫び声が響いた。
まただ。僕は必死に耳を塞いで、雨とも分からない涙を流した。
このまま僕を暗闇の中に閉じ込めてくれないだろうか。
息が、上手く出来なくなった。
心の中で何度も謝った。こんな僕が生きていてごめんなさい、と。
突然雨の音が聞こえなくなった。ああ、僕はこれでやっとあの世にいったんだ、と思った。
誰かの手が僕の両目を覆った。
聞こえる?僕の声_ 少し低くてでも柔らかい声だった。
彼が去っていく時にコツコツと立てた足音が鮮明に聞こえて、僕はその音だけに集中した。
しばらくして、僕は自分の肩をさすった。
実際に雨なんて降っていなかったんだ_
無音の中、僕はぽつりと呟いた。