ビジネススクール 現役生ウェビナーに参加
フランスの経営学修士プログラムで学びたい社会人の大学院入学奮闘記です。
この週末、パリ郊外のビジネススクールの現役生を囲む会に参加させてもらった。
ウェビナーの参加は今週で3回目。
この学校を選んだ理由が学校の評判と就職の強さ、コスパの良さとおっしゃる人が複数いたけれど、調べてみるとここは学費だけで100,000ユーロ近くする。学校ランキング上位だが、学費もトップクラスだ。現役生のバックグラウンドは多様とはいえど、銀行マンや医師など、こぞって海外在住経験や駐在経験のある、エリート街道を歩んできたと思われる人ばかり。日本で生まれ育ち、日本でしか勤務経験のない私は多様性の面では貢献できそうだ。
ビジネススクールに入るには英語等のほかにも学費の面で頭が痛い。アメリカなどの2年制スクールに比べると割安ではあるようだけれど、フランスの国立大学修士課程の約4,000ユーロと比べると、学費のほかにも生活費や卒業後の多少のブランク期間、そして在学期間中に全てのワイナリー産地を巡るという野望を考慮すると、奨学金など資金調達などしないと生きていけない。
フランスのいわゆるビジネススクール、もしくは高等商業学校は、将来の幹部候補を養成することを目的としたグランゼコールの一種であり、ほとんどが私立の学校だけれど、これらはもとを辿ると19世紀頃、地元の商工会議所によって設立されたものが多い。私が出願する学校も、一校以外は商工会議所設立し、今でも地元経済界との強いつながりがあるようだ(もう一校はイエズス会系で、これはこれで興味深い)。
この学費の高さは優秀で高級取りの留学生が多く集まるMBAだから特別であり、グローバルなMBAの世界ではフランスに限らず同じような傾向があるのかもしれないけれど、それでもフランスの商業学校(「ビジネススクール」は英語であまり使いたくない)の学費はMScなどだって決して安くはない。
やはりその学校の同志というネットワークの強さがこのような商業学校の就職などの強みなのだ。フランスの(特に経済界を支える人たちの)学歴社会の構造の根っこの部分が少しだけわかったような気がした。とはいえまだかなり断片的で、一部しか見えていないと思うけれど。
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