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199月の積み上げとこれから
カウンセラーと今後のスケジューリングを調整し終え、出願目安日を設定し、逆算してひとつひとつ丁寧に資料作りを始めていこうとしたところで、そのスケジューリングを度外視してあるビジネススクールのMScを出願しようとしている。というのもアーリーバード(学費オフ)適用締め切りが迫っており、学校側が「とりあえず出しとけ」とのことなので、とりあえず出せる書類や、学歴や職歴などの書けることだけプラットフォームにまとめている。偏見かもしれないけれど、もしかしたらこれがフランス流の仕事の進め方であり、後になって「やったやらない」の問題に巻き込まれ、結局、学費割引適用を受けられなかった、なんていう事態になりそうな気が今からしなくもないけれど、とりあえず……。
出願のプラットフォームにはいろんなことを事細かく記入する。たとえばフルタイムのトータルの勤務時間は月単位で入力しなければならない。職歴の長い私はめんどくさいなぁと思いながら月換算で計算したら、早くも199月もの間、フルタイムで働いていることが分かった。来月でもう200月だよ。一時期は別の組織に所属することもあったけれど、それでも10年以上、ドメスティックな職場に居座って挑戦をしない私みたいな人間に、果たして海外の学校は「コイツに席を与えてやろう」なんて思うだろうか、根拠のない不安に駆られる時もあるけれど、事実は変えようがないから、この職場で何をやってきたかなどをもっと真剣に、緻密に思い出していかないと。
今までやってきた仕事やそこで得た成果などを全て文字に書き出す。長い間仕事をしてきて、もちろん良い結果ばかりではなく、失敗や成し遂げられなかったこともたくさんあったことを思い出し、胸が痛くなることも。
時間は不思議だ。ゆっくりに感じることもあるけれど、本当にあっという間に過ぎていく。そして、一度過ぎてしまうと、元にはもう戻らない。そして思い出は、良いことでも悪いことでもどんどん過去のものになり、やがて記憶の中から薄れていく。
そして今、留学準備。
留学というのはゴールではなく、スタート地点だ。つい最近まで留学、いや、海外暮らしがゴールという感じだったけれど、それでは出願準備が進まないので、というのもあるが、「自分には無理だ」と半ば決めつけていたMBA出願に挑戦するにあたり、過去の振り返りや自分の頭の中を整理することにたくさんの時間を費やしているおかげで、ものごとを長期的に見る視点を獲得できたように思う。この作業をもっと早くにしていれば、もっと早く行動に移せたとも思えるけれど、私自身はやはり今がベストなんだ。
さて、準備するべきことがたくさんあって、また、時に情報や受験ビジネスに踊らされている気がして何かと苦しい。私がこのnoteをしたためているのは、情報として整理しておきたいこと、また、机にかじりついているその間、ふとした瞬間に感じたことなどを残しておきたいと思ったから。
多分、これから辛くなった時などに振り返るもののひとつになればよいのだが、「考えが甘かった」と思うことになるかもしれない……。
199月を振り返ると、仕事の中身もそうだけど、一緒に働いてきた人たちの顔も同時に思い浮かんでくる。
今、身の回りの家族や同僚、友人、お世話になっている人々との縁を大事にし、時間を共有することも大切にしたいと改めて感じている。