
王子様のキスなんていらない
一昨日と昨日は発作が出てしまいましたから、頼まれていたスイーツを予定通り作ることができませんでした。
ですが、今日の午後にわたす約束をしておりますから、今朝は早く起きてクリームのしたくをし、これからリンゴを煮詰めます。
痛みや苦しみはどうしても感じてしまいますが、食べてくださる方に、ひとつひとつ祈りを込めてスイーツを焼きます。
最近では、ベッドに入る瞬間が本当に安らぎます。そのたびに「これでやっと死ねる」と思い横になるのです。
死というのは忌まれる話かもしれませんが、私は、本当の至福と平和になれる祝福なのだと思います。そして、真に創造の瞬間なのだと…
このまま目が覚めなければよいのに…起きたら、また投影と逃避というゲームがはじまってしまう。
ですが神がお望みにならないのか、私は目覚めてしまうのです。
童話には多くのお姫様が出てきますが、私は子どもの頃から眠り姫がいちばん好きです。シンデレラでも白雪姫でもなく。
なぜ王子様のキスで目が覚めるのでしょうか。王子様のキスなんていらないのに。
…愛を表現したときだけ、幻想が幻想ではなくなるといいます。
私に今日それができるでしょうか。それとも幻想の世界で夢を夢とわからないまま眠り続けるのでしょうか。
私は夢の世界へと目覚めていけるのでしょうか…
怖いのです…