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惡の華?濃厚なスイーツに癒されて...たっぷりバターのカトルカール

クリームみたいに
白くふわふわになったバターは
たっぷりと

砂糖や粉類を入れて混ざれば
ぽってり、ふんわり、ツヤツヤと

焼く前から漂うのは
甘くクリーミーな香り…

ああ、ダメな大人に
なってしまいそうなほど
濃厚に煮つめられた
甘い甘い色で塗られた夢が
膨らんでしまう

魔法のように



昨日はカトルカールという
フランスのシンプルなケーキを
焼きました

母と、スイーツ好きな友のために

シンプルだけど
バターを室温に戻したときの
柔らかさの具合
卵の温度

泡立て器、ハンドミキサー
ゴムベラなども使い分けて
生地が空気を含んで
ふわふわになるように

粘りが出てしまわないように
卵臭さが消えるように

ひとつひとつの工程を
丁寧につくりました



焼き上がりの
生地の表情を残したいので
型紙は敷かず
バターを塗り強力粉をまぶして

焼けたら
トロトロにした
アプリコットジャムをのせて…


お昼に一時帰宅した母は
立ちながらパクリ

「おいしい~」って
小躍りまでして

今朝も、カトルカールとコーヒーで
「幸せな朝をむかえたよ」って
言ってくれたのです


よかった…(* ´ ˘ ` *)




ヘルシーな
体に負担のないお菓子をつくるのも
好き

だけど、この世界は相対的だから
何かを「良い」と言った瞬間に
「悪い」を生んでしまう

お菓子もパンも
人々の暮らしに深く根付いてきたから
その数だけ、人がいて文化があって

そういうのを感じること
楽しみたいから
いろいろつくっています


楽しくて、やさしいこと

食べてくれる人に
寄り添ったものであること


そんなささやかな想いを
大切にしながら



それにしてもカトルカールの
濃厚なバターのコクと香り…!

なんて官能的で
ロマンティックなのでしょう

たとえ、「よくない」と世界が
決めるものだとしても

「惡の華」のボードレール
さっそうと罪のマントをひるがえす
ジャン・ジュネのフランスだなぁなんて
感じています



キューバでは朝からコーヒーに
砂糖をたくさん入れて
血糖値とテンションをあげるらしい

陽気な国…?

笑ってなければやっていけない
キューバの歴史があるのかもね



疲れきっているとき
気持ちがまいっているとき

濃厚なスイーツに癒される
そんな人もいると思います


疲れている母に
少しの幸せをもたらしてくれて
カトルカール、ありがとう♡



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