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幼児の秘めた力「6つの名人」を引き出す幼児教育
仲間の中に高校大学受験の塾講師がいます。
本人は、受験を目指す塾であっても単に学力だけでなく、人としてどう生きるのかという人生哲学、日本人としての誇りを持つ歴史教育も大事だと考えています。
それを塾の経営者に話をしても、いかに合格者を多く出すかに専念しているので、ほとんど聞いてもらえないという。
その人に、やはり共通の仲間である人が神社が経営する幼稚園の園長と話をする機会を設けてくれました。
その園長は、塾講師の話を全面的に同意し、教育の大事な目的は健全な大人を育てることにある。その基礎を作るのが幼児教育にあると話してくれたという。
塾講師は感激し、自分も「幼児教育を勉強する」という気持ちを話してくれました。
幼児期の教育について、私は強い関心を持っています。
幼児の内に秘めた力に、驚きと感動を受けているからです。
そのきっかけになったのは、幼稚園経営者(理事長)の出版です。
タイトルは『願いは保育でない教育』。理事長の話を聞きながら、幼稚園の現場も取材させてもらいまとめました。
この園では漢字教育をしています。
絵本は「漢字かな混じり」で、漢字にはルビがついていません。
先生が絵本を読み、その後で園児が真似をして読みあげます。
その際先生は、そこに出てきた漢字のカードを黒板に貼り出します。
全部読み終わってから漢字カードを先生が指を指し、園児は先生と一緒に読みます。
数回繰り返すと、園児は漢字の読みを覚えてしまいます。
この方法は、石井式漢字教育と呼ばれ、全国の幼稚園、保育園でも行われています。
もっと増えて欲しいと願っています。
石井式は最初、中学校でやってみたら成績が向上し、続けて小学校でも成功し、それが幼稚園、保育園でも効果があるとして導入されています。
大事な点は、漢字を教えるのではなく「漢字で教える」ということです。
この幼稚園では剣道もやっています。道場への挨拶、道場での約束唱和、掃除もやります。寒稽古も見ましたが凛々しい姿に感動します。
鼓笛もやっています。集団でやる見事さに感動します。
鉄棒で逆上がりもやっています。
姿勢を正す「腰骨を立てる」をやっています。先生をお話を姿勢よく聞けます。
水泳もやっています。
百人一首も卒園する時には全部覚えています。
論語をやっていて暗唱できます。
難しい言葉の意味が分からずとも、年を重ねるごとにその意味を理解し、自分を成長させていきます。
ともかく園児が生き生きしているのです。
大人顔負けの漢字読み、論語、百人一首を朗々と唱えます。
感動しながら原稿をまとめ、いよいよ最後に「幼児」に関して6つの言葉がひらめきました。幼児は、
マネの名人
何もかも吸収する名人
打てば響く名人
難しいと言わない名人
体を動かす名人
言われてみると、同じように思われる人もおられると思います。
運動場に、年中さん、年長さんが揃って運動をしている光景をみました。
年中さんは、年長さんであるお兄ちゃん、お姉ちゃんの真似をしたい(成長したい)ということを強く思いました。
子供は親の言うことは聞かないけれども、親の真似をすると良く言われます。
親の会話も吸収します。
真似をします。
ともかく幼児期は、6つの名人を演じながら成長します。
そしてそれが、その子の人としての基盤を作ると私は考えています。
理事長の言葉。
「母に勝る保育なし。母に勝る教育あり」